苦行

苦しみは感じるほど苦しくなってくるものだ。何も現状は変わらずただ長い一日をひたすら過ごしていくだけ。誰の言葉も耳には入ってこない。過ぎていく風のように。そして悪い言葉は逆に身体に突き刺さり、苦しみは増えていく。こんなに暖かかったのに、終わりは冷めて冷たい物だね、そう言いたい。

誰も僕の問いにちゃんとした、僕が心から幸せにする答えを出してくれない。

僕は孤独だ。今までは孤独と言うものを受け止めて楽しくいられた。でも今は暖かさを知ってしまった。離れられなくなってしまった。

人間は恐ろしい問いに答えを出さない。あえてなかったことにする。面倒だ、その話はしたくないって流す奴がほとんどだ。

暗いこと、否定的な事に触れたくないって思っているんだろうね。でも死は、全く暗いことではない。死は永遠の謎で、死について本当の事は誰も語れやしない。僕はいわば、その事に関して好奇心を抱いているんだ。死があるから、人々は人生を楽しめるし、死という全ての快楽に導かれる。この瞬間が僕の唯一の救いだ。誰も出せなかった答えはそこに全て書かれている。

愛していることこそ全てと語るひとはどこの国にもいる。僕は愛が全てで無いことを言いたい。愛は人々を精神的快楽に導き、人を邪悪にさせ、時には人を壊す。僕は沢山の人に愛された。でも最終的には苦痛に変わった。

愛は苦痛、苦痛、苦痛だ。消えてしまえ、消えてしまえ………これ以上僕を苦しめるな、痛め付けるな…………僕はうんざりなんだ。

別にそこまで未練があるわけでは無いんだ。ただ早く真実を見つけたいんだ。

1つ大事にしていた物があったんだ。僕はそれに命を懸けて投資したんだ。でもそれは上達すれば上達するほど、僕を暗闇の世界へ導いた。でも僕は本当にそれが好きだった。これは絶対だ。でも、それの世界は一向に明るみに出なかった。僕は暗闇の世界に閉じ込められて青い星をずっと見てなくてはいけない。それは運命で宿命だった。

僕は最初も最後もそれに―暗闇にいて終わるんだろうな。

少し笑った。でも全然楽しくなかった。

全く楽しくないよ、この世界は………

もう疲れた。僕は暗闇の中でゆっくり答えを探すよ、じゃあね…。

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