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皮膚感覚と摂食障害

ここのところ、傳田光洋氏の記事の紹介をしていますが、今回もまた、興味深い記事内容を見つけましたので、ご紹介します。

今回も皮膚に関する深い内容の記事です。
「拒食症患者は皮膚感覚に異常があるのではないだろうか?
拒食症という疾患があります。食事の量が極端に減るという摂食障害のことです。ある研究者がが拒食症患者にスキューバダイビングで使われるウェットスーツを着せると、食欲に変化があったという報告があります。

拒食症患者は指先の感覚が鈍いのではないかということを感じていました。それを実証するために次のような実験を行いました。プラスティックのプレートに台形や円や線を組み合わせ、それらを刻みこんだものを用意します。次に拒食症患者と健常者を対象に、目隠しをした状態でプレートを触ってもらい、「あなたが触ったものの形を描いてください」という質問を投げかけるというものです。すると健常者に比べて拒食症患者は、指先の触覚でものを認知する能力が極めて低いということがわかりました。」

「拒食症患者は皮膚感覚に異常があるのではないだろうか? 皮膚感覚と拒食症の関係に気がついた研究者は、強い刺激を皮膚に与えたら何らかの変化があらわれるのではないかと考え、ウェットスーツを患者に着せることにしました。全身の皮膚に対する圧力が強い刺激となると考えたのです。

人間は太ると皮膚のテンション(張力)があがります。痩せるとおそらくゆるむはずです。皮膚感覚は、私たちの健康であるべき身体のサイズを常に脳に送っているのでしょう。テンションの差を感じとり、健常者は「最近ちょっと太り気味なんだよね」とか「私は痩せているわ」といいながら、食事の量で健康な身体の調節をしています。しかし拒食症患者は、皮膚感覚の低下によってその差がわからなくなっている可能性があるのです。身体のイメージに異常が生じ、食事をすべきではないという意識がおこり、それが摂食障害につながったかもしれない、と研究者は考えました。」

皮膚感覚が拒食症と関係していることを始めて知りました。
また、実験結果にも現れているから驚きです。
皮膚は自分の身体(いわゆる皮膚)で、体型も認識しているということなのですね。この感覚が壊れてしまうと、太っていると感じて、もっと痩せたいと思ったり、またはその反対に太らないといけないと思ったり、障害がでてきてしまうとのことです。
思いもよらないことが原因となっていると感じましたが、何故、皮膚感覚が鈍くなってしまうのでしょうか。その原因はどのようなところにあるのかにとても興味があります。

皮膚は、自己と他者認識するツール(臓器です)であると考えます。
自己と他者との境界でもありますし、自己を認識するとき、皮膚を通して無意識に認識をしていると感じます。
他者、社会においてストレスを感じると皮膚で感じとることにより、身体に支障をきたすのかもしれません。

人間は、皮膚感覚で自分自身のことを感じとって生活をしているのでしょう。
まだまだ皮膚は奥が深いです。

eri kaneko
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