いい大人は趣味を持ちなさい

いきなりの命令口調に心からの謝罪を申し上げます。

しかし趣味を持つというとことは大事なことで、学生の頃から興味のあった趣味を続ける人もいたり、社会人になってお金を使えるようになってできる趣味もあるだろう。

そもそも私がいう趣味の定義は2つ
・1人でやることに億劫にならないもの
・技術向上を必要とするもの
である。

例えば「趣味はなんですか?」という質問に対して「キャンプをすることです」と答えた人がいるとする。ただその人のキャンプというものが4〜5人で酒を飲みながらコテージに泊まることであるとするならば、それは趣味がキャンプであるという定義からは外れる。その人にとってキャンプは友人とのコミュニケーションツールであったり最悪の解釈をすれば酒を呑む口実にすぎないからだ。キャンプを趣味とするのであれば、1人で行くことになっても何も抵抗なく行けること、またキャンプ道具を収集してそれを活用することに嗜好を感じることが必要条件であると私は考える。

さて1人でやることについてだが、何人かでやることが最低限必要なものを除き1人でできるものに対して何人かでないとやる気が出ないというのは、趣味をやるにあたってその趣味が主語になっていないことが問題である。つまり「何人かで行う」が副詞にきた時点で遊びについては何でも良いとされることが多いからだ。また麻雀などのゲームを行うにあたって最低3人必要などの条件がある場合もあるが、麻雀については知識を蓄えることやシュミレーションをコンピュータと行うなど1人で技術向上をする必要がある。これは立派な趣味だと言える。それを4人で喋りながらアイスを賭けてと副詞がつくことによって、それは賭博じみたゲームならなんでも良いということになってしまう。

また技術向上についてだが先程麻雀を例にした通り、何も考えず最初のルールだけを覚えた状態で楽しく麻雀をやるなんていうことは小学生ですらできることであり、やはり醍醐味としてはいつもやっている仲間と切磋琢磨し、麻雀をやっていない時間でもどうすれば勝てるのか、どう立ち回る必要があるのかを考えたり勉強し、その先の勝利を掴み取ることであり、ルールを「知っている」状態で、経験者と対戦した時に「あー負けちゃった」で終わるようではなんら趣味とは言えないだろう。

さて、いい大人が趣味を持つ必要があると感じたのは、私が所属する会社では入社したときから「仕事中心の生活を送りなさい」としつこいほど言われることに疑問を感じているからである。それは弊社のような鉄道会社では普段の生活においても時間的拘束を必要以上に課せられ、人生において仕事が何よりも大切なものであると、言わば宗教のように脳に植え付けられる環境であることが言える。

またいい大人は自分のご機嫌は自分で取らなければいけないと恥ずかしながら最近になって気づいたことも大きい。勿論人に愚痴を吐きコミュニケーションによって自分のご機嫌を取ることも簡単ではあるが、そこを趣味に費やす時間でご機嫌を取ることで自己完結が可能となり、愚痴を吐いた相手によっては周囲に角が立ち関係性にヒビを入れることもあるが、それを防ぐことができるのである。好きな女の子に彼氏ができ、周りにその悲しみを吐けば要らぬ噂が立つことになるが、自己完結することでその気持ちも自分の中に大事に収納することもできるのだ。

「プライベートを一生懸命にできない奴が仕事を一生懸命にできるわけがない」
これが私の生きる上でのモットーである。だからこそ弊社の人生の全てを仕事に捧げろといったバカバカしい精神論に対して100%の反対をしているわけである。労働というものを人生の糧とすることは現代では時代遅れな考えであり、多くの若者にとって労働は最低限生きる上で必要なお金を獲得するためのツールであり、媒体は何でも良いと考えるのがマジョリティではないだろうか。この仕事をしてこの目標を達成してからじゃないと死ねない!と息巻いている人は同年代で見かけたこともなく、官僚や政治家などの国を動かす人にはその気持ちで死ぬまで働いてもらいたいものだが、今の日本国家を見れば多くの官僚や政治家も人生を国に捧げているようには見えない。

つまるところ私のような一サラリーマンはプライベートに一生懸命になることが人生において命題なのである。またプライベートを充実させるためには会社からの拘束時間を減らすためにもミスをしないように自然と一生懸命になるわけです。仕事を頑張ったから趣味が楽しいわけではなく、趣味が楽しいから仕事を頑張ろうというモチベーションの方が圧倒的に仕事は上手くいくはずだ。

やはり無趣味な人間ほど仕事でつまらないミスをしたり、やや哲学的な見方をすると労働という人間にとって本来必要がないはずのものに思い悩んだりする。また無趣味の人間は話していてもつまらないは言い過ぎかもしれないが、よく今まで生きることができたなと逆に賞賛に値する人生だと素直に思う。

私がいい大人は趣味を持てとテーマにしたのは結局仕事を上手くやっていくことにも繋がるわけで決して何の労働も無く人生を全うすることは難しい。
だからこそ最初は友人からの誘いでも良いのでいい大人は趣味を持ちなさいと声を大にして言いたいのである。


まぁ私は仕事大好き人間なのですが笑

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