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いつも決めるのは、さよならする側

いつも決めるのは、さよならする側

残された方は、いくら泣いても、お願いしても

もう、戻ってはくれない


その日に私は決めた

一人でいることを

それならば、さよならの日が来ることはない

傷つかない


夏の終わり

誰もいなくなった家

さっきまで賑やか聞こえていた皆の声はどこかに消えた

出遅れて地上に出てきた蝉の声だけが遠くに聞こえる

誰もいないね

まだ一桁の年齢だった私は、友達を作った

心の中に

私がいるよ

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