フランス人マダムが教えてくれた お金との素敵な関係⑥自分のための小さな幸せを用意する

鳥さんにお裾分け

朝食後が終わり、片付けをしてホッと一息していた時。マダムがキッチンの窓から庭を眺めていました。
「この庭にはね、ピエール（旦那さん）が植えた、珍しい木や植物があるの。木や花を眺めてるだけでも素敵だけど、見て。」
マダムが指さした方向を見ると、一本の大きな木がありました。よく目をこらすと、木の枝の上に鳥の巣箱が！

マダムは私に目配せをして、付いてきなさい、というように、古くて硬くなったパンを持って庭に出ました。木の上の鳥の巣箱にパンを撒いて、マダムが笑顔で言いました。
「鳥が来るか、確認するのが楽しみね！」

お金との素敵な関係④消費以外の楽しみを見つける

会社や学校に行って、それなりに大変なことはあるけど、なんとなく刺激がなくて手持ち無沙汰‥。
そんな時、私はよくショッピングをしていました。素敵な物を見て、何か買うと一瞬満たされる心。でも、本当に欲しい物に出会えるのは稀で
たいていは何となく買ってしまった物ばかり。誰かにとっては宝物でも、私にとってはただのゴミになってしまうことも。

マダムの毎日はとっても単調で、変化がありません。フランスの田舎で、毎日家事をし、たまに古くからの友人や家族と連絡を取るだけ。

でも、マダムは、寂しい心を満たすための消費はしません。日常の中のちょっとした幸せや楽しみを用意して、自分の心を満たしてあげるのがとても上手です。

何となく消費することをやめる。
そして、自分の生活の中で、幸せや楽しみを用意する。そんなお金との関係も素敵だな、と思いました

続きます