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耳を傾けること。

今までの人生の大半は、恥ずかしながら発信や自己表現のことばかり考えていた。
「相手」の存在について深く考えていなかった。
ということに数年前に気がついて愕然とした。

もう、良い年なのに。。

そのことに気がついたのは商品の販売や受付、電話オペレーターなどの仕事の経験からだと思う。
それぞれの顧客満足度の高さは、
商品の購買、迅速なオペレーション、質の良い接客、契約の成立に直結するからだ。

マニュアル通りにやれば上手くいく、、とばかり思っていたが、
同じものを説明するとしても相手との目線の合わせ方、表情、呼吸、ペースに合わせて話した方が話が盛り上がりやすいことに気がついた。
特に高齢の方はスピードや方言のアクセントなんかも関係していた。(東京から地方に越した数年間はあえて発音をその地域の方言に合わせてみたり)

誠実に、その人その人のニーズに合わせた提案をするには、しっかりとその人の話に耳を傾けることが重要だと気がついた。

それまでの私は、独りよがりのコミュニケーションで、相手の話を聞いてるようで聞いていなかった。話の途中で自分の脳内が勝手に喋りだし、早合点し、思い込み、解釈していた。コミュニケーションしているつもりが、一方通行だった。
そのおかげで勘違いも多発。。

耳を傾ける「傾聴力」は結構難しい。
頭を無にして、遮らず、相手の言わんとすることを理解する。
それを受けて、そこから自分の考えを伝える。

このトレーニングには、ラジオが役立った。
時事問題などを詳しく知りたいと思い聴き始めたが、
「ただただ、聴く。」という作業はあまり日常でないから、自然と鍛えられた。

ある本によると、ラジオを聴くのは、左脳で言語を理解し、右脳で理解した言葉からイマジネーションを働かせるため、脳の活性化にも良いらしい。

相手の想いを汲み取ることは、
色んな価値観を知り、視野を広げることにも役立つと感じる。

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