見出し画像

自閉症スペクトラム障害(ASD)の早期診断:新しい研究が示す希望

最近の研究では、特に幼児期のASDを持つ子どもたちの脳の変化を詳細に分析し、早期診断と治療の可能性を探っています。今回は、その一つの研究をあくまでも機械的な翻訳ですが、ASDの診断と治療における新しい展望について簡単に紹介します。


研究の概要

この研究では、31名のASD診断を受けた幼児と30名の健康な対照群を対象に、マルチモーダルMRI技術を用いて脳の構造を詳細に分析しました。
この技術により、自閉症の子どもたちの脳における特定の回路、特に大脳皮質と小脳をつなぐ回路の変化が明らかになりました。

DBSIについて

DBSIは拡散基底スペクトル画像 (DBSI)と呼ばれ、DTI(拡散テンソル画像)より繊維の方向性などを正確に把握できると言われています。
神経発達症の場合、安静時(resting state)の神経ネットワークがどうも違うらしいというのが分かっていて、神経間のネットワーク接続を見ると、どうも遠回りしているらしいと言われています。
ただ、fMRIなどは診断には利用できないというのが現在の見解です。

なぜこの研究が重要なのか?

自閉症の子どもたちは、社会的相互作用やコミュニケーションに困難を抱えることが多く、それが日常生活に大きな影響を与えます。
この研究は、脳の特定の構造的変化を早期に識別することで、それらの困難に対処するための新たな治療法の開発につながるかもしれません。

研究でわかったこと

  • ASDの子どもたちの脳では、大脳皮質と小脳をつなぐ回路に異常が見られます

  • 特定のMRI技術(DBSI_20)を使用することで、これらの変化を非常に正確に捉えることが可能です

  • この技術は将来、ASDのより効果的な診断法として臨床での応用が期待されます

limitations

この研究は比較的小規模なサンプルサイズで行われ、また、使用されたDBSIシーケンスは他の研究施設では一般的ではないため、さらなる検証が必要です。
また、個々のネットワーク特性をもっと詳細に調べることで、ASDのさらなる理解が進む可能性があります。いずれにしろ、まだ診断や治療ができるレベルではありません。
そもそもMRIを用いた検査はとても時間がかかります。今回は61名というサイズですがコホート研究と比べると少なめです。MRIは事前準備などかなり時間がかかりますので、週に2人撮れれば良い方だと思うのですが、61名という数字はかなり大きいなぁと思うのです。

<出典>

Cortical-cerebellar circuits changes in preschool ASD children by multimodal MRI

<画像について>

DALLE-3で生成。この論文を紹介する画像を生成してくださいといったプロンプトなんですが、なんでひとりなんだろうか。
自閉症スペクトラム障害という言葉をAIが誤解していたり、何かバイアスがあるのではないかと気になります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?