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絢爛豪華な音楽に生まれ変わった!?ボッティチェリ『ヴィ―ナスの誕生』

この世で一番有名と言っても過言ではないボッティチェリの絵画の、「音楽化」に挑んだ音楽家がいました。彼はイタリア人作曲家レスピーギ。ボッティチェリの絵画三枚『プリマヴェーラ(春)』『東方三博士の礼拝』そして『ヴィ―ナスの誕生』にそれぞれ管弦楽曲を作曲しました。その名も管弦楽曲『ボッティチェリの3枚の絵』。

これらの絵画を見るためにフィレンツェのウフィツィ美術館に人が行列を作っている一方で、なぜかレスピーギのこの音楽はいまだマイナーな作品のまま…しかし聴いてみると目からウロコ!レスピーギはボッティチェリの世界を音楽で表現するため、あの手この手を使って、趣向を凝らした色彩豊かな管弦楽曲に仕上げています。絵を見ながら聴くとまた楽しいのです。

特に他の音楽のメロディを借りてくるレスピーギの手法は、とてもユニークで面白いのです。ロックバンドEvanescenceの一曲「ラクリモサ」でモーツァルトのレクイエムがサンプリングされているような感覚でしょうか…そんな粋なことがクラシック音楽の歴史の中に起きていたなんて、驚きです。

ボッティチェリの絵画、レスピーギの「古風」好みの音楽世界にひたってみてください。

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