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新人職員が与えてくれること

今日はお休みのすまです。

昨日は署内会議にケース会議が続き1日会議で終わりました。
インプットもアウトプットも多い1日でしたので今日で、頭をスッキリさせて明日また頑張ろうと思います。

と、言いながら今日は担当させていただいている利用者さんがグループホームの体験入居を開始します。お見送りは出勤している同僚にお願いしましたが、どんな様子で出発して行ったのか多少は気になってしまう。

切り替えは比較的苦手な方です笑

今日は新人職員が職場に先輩にもたらせてくれる作用について個人的な意見をシェアしようと思います。

今年度すまの勤めている施設には新人職員が入職しました。

ここ数年は異動による人材変化が多く、もちろん異動もあったのですが、加えて新人を迎えています。
同じ精神保健福祉士の子です。

初めての職場に入る側の気持ちとして、多くの不安を抱えていると思います。
最初は何もできないという気持ちから始まる人も多いでしょう。
私自身もそうでした。

どんな同僚がいるかも分かりません。
距離感とかも掴めないでしょうし。

最初は自分自身が環境に適応できるかで一杯一杯ですよね。

私としては、業務のことだけを考えれば一時的な戦力ダウンかもしれません。

ですが、新人だからこそ部署に還元できることもあると思っています。
お世辞でなく新人の方自身が「自分にも還元できるものがある」と自分を受け入れることができて最初の1年、2年を働ける職場環境。
それを皆で築きたいと思っています。

この思いは初めて後輩ができたデイケア勤務時代の3年目位には持っていたと思います。
(当時の後輩は他職種で中途だったので実際にはキャリア先輩の人たちだったのですが)

大学の時は環境心理学の授業も少し受けたりしてました。
精神保健福祉士の専門性とも繋がりますが、私は環境が人に与える影響に興味があるのです。


数か月経って今、すでに良い作用を与えてもらっていると思います。

右も左も分からない分、「まずはやってみる」という姿勢が素晴らしいと思います。
わたしはこんなに何事も「やってみる」っていう姿勢を新人時代持てていただろうか・・・笑

年数を重ねていくと、新しいことに対して過去が挟まって踏み込みが重くなりますが、新人たちの姿を見ているといつの間にか守りに入っている自分の姿勢を見つめ直します。
それはいつもなわけではなくふとした瞬間瞬間の話ですが、大切なことだと思います。

次に思うのは、業務の意図と実際にあつかう工程を改めて明確にしていく機会をくれることです。

何も分からない人に伝えるからこそ、伝える側もいろいろ考えます。
その過程を通して先輩たちも自分のコミュニケーションや理解の癖に気づくきっかけがあると思います。

私たちの仕事は利用者さんたちに言葉でサービスを提供していく仕事でもあります。こうした過程は日々の利用者さんたちとのコミュニケーションの質の向上にも繋がっていくはずです。

もう一つ。
ありがちだと思いますが、この職場に応募した応募理由や精神保健福祉をなぜ勉強したのかだったりを新人に聞いたりする中で、逆質問を受けることです笑。

改めて自分自身が実践をスタートしたルーツを言語化し、自分自身にも透明になっていた思いに改めて触れる機会をもらえます。
それをきっかけに他の同流のルーツも意外と知らなかったりして、職場の人間関係形成にも一役買ってくれます。

私自身は、まだ何者でもないかもしれない新人が、利用者さんや先輩たちにとって何者であれるかを見出せたらいいなと思っていたりします。

新人が活躍できる場所をつくるというよりは見出している。
そして本人が自覚してやれてればいいし、自覚してなさそうだったらちょっとパスを出してみる。

そうやって最初は与えられた根拠かもしれないけどちょっとした後ろ盾を持って思い切ってやってもらった結果、利用者さんと良い関係性を築いていたり、自分の新たな役割を自覚してくれたら嬉しいですよね。

これもストレングスモデルの実践の一つだと思うのですが、人が、あるいばその場所がエンパワメントされる一場面でももあったりするんじゃないかと思います。(少なくとも私は笑)

精神科領域に関わる職業人としては、患者さんや利用者さんにだけじゃなく、自分たち自身が日々自分達に実践していたいですし、そうでありたいと思っています。
(きれいに言ってますが、そうも言ってない時もあるのが本音です)

こうした風土が職員間にあると、それは波及して施設を利用する利用者さんのスペースにまで影響を与えられるではず。空気はナマモノですからね。

新人が入ってくれること、定着してくれることは職場の土台が良い方向に向かっている秤だと思いますし、職場がエンパワメントされるチャンスだと思うのです。


と、今日は少し中堅職員っぽい語り口で話をしてみました。

単なる一意見であって何の裏付けもありませんが、ご覧いただきありがとうございました。

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