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6月は読書月間
脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)でございます。
7月に入りました。これから、夏真っ盛りとなることでしょう。
梅雨真っ只中の6月は、私にとっては読書月間でありました。
今日は、読んだ本のご紹介をしていきます。
大河ドラマ「いのち」シナリオ集(上)
1986年に放送された大河ドラマ「いのち」のシナリオの上巻。脚本は橋田壽賀子氏。映像と照らし合わせながら読んでみました。シーンやセリフが大幅にカットされている部分があり、シナリオとオンエアでの違いを発見しました。
大河ドラマでは珍しく、終戦直後から放送当時の現代までを描くという、舞台設定となった時代が新しい作品でもあります。
「未来講師めぐる」シナリオ集
2008年にテレビ朝日系列で放送されたドラマのシナリオ集。脚本は宮藤官九郎氏。こちらも、映像と照らし合わせながら読みました。テンポや場面転換が多い中で、このシナリオからどのように映像にしたり、演出がついているのか、シナリオでは描かれていない部分を映像で発見することができました。
エッセイ集「おんなは一生懸命」
橋田壽賀子氏が、自身の体験記や過去の出来事をまとめたエッセイ本。元は新聞連載だったエッセイをまとめたものだそうです。「おんなは一生懸命」というタイトルは、この後、内容の関連性は一切ありませんが、泉ピン子さん主演のドラマでも使われています。(こちらは、泉ピン子さんの半生をモデルにした内容でした)
脚本家という仕事
ペリー萩野さん著による、第一線で活躍する脚本家のインタビューをまとめた一冊。それぞれの脚本家さんによる創作過程やエピソード等が披露されています。また、テレビドラマの制作をされたプロデューサーへのインタビューもあり、求められる脚本家のスキルなども語られています。
巻き込む力がヒットを作る
「14歳の母」「BOSS」等数多くのヒットドラマのプロデューサーを務めた村瀬健氏による専門誌。話題となったドラマ「silent」の企画書も公開され、ドラマ企画のコツや、プロデューサーとしての役目といった、業界の現場の話が事細かに記された一冊です。
脚本力
脚本家・倉本聰氏のインタビューのほか、この本のために作られたオリジナルドラマの企画書やプロット、第一話の初稿も公開されるという贅沢な内容。プロの書く、ドラマのロングプロットを読むことができる珠玉の一冊です。
小説「女の家庭」
平岩弓枝氏作による小説で、ドラマ化もされたことがある一冊。山の手のお嬢様育ちの平岩氏らしい、上品なセリフと主人公像が丁寧に描かれています。平岩氏は小説が中心ですが、共に仕事をした石井ふく子プロデューサーの手腕により、ドラマ脚本の脚本も担当されたことがあります。
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次回もお楽しみに!
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