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1on1面談の前に、上司の僕がしていること

僕のチームには、4人の20代部下がいます。彼らと二人きりで話す時間、つまり1on1の時間を月に一度設けています。1on1は、部下の成長のための時間です。趣旨に沿った面談時間になるように、上司として僕がしていることが3つありますので、少し書いてみますね。


(1)この1か月の部下の様子を思い出す

部下はどの現場で、何の仕事をしていたんだっけ?チームの予定表を眺めながら回想します。忙しそうに走り回っていたな。困って電話してきたことがあったな。笑顔で話しかけてきたの、何の話題だったかな。僕は施工管理職という職業柄、部下たちと行動をともにする時間はそんなに長くありません。でも、思い出せることはたくさんあります。1on1で部下が何について話すかはわかりませんが、この1か月の部下の様子を思い出しておくと、何を話してくれるのかワクワクします。なんて考えていると、全然違う話が飛び出したりして。

(2)ほかのチームメンバーが語る、部下の話を思い返す

「新しい仕事にチャレンジしていましたよ」「ゲームにハマっているらしく、日中すごく眠そうです」メンバーの話をすることって、チーム内でよくありますよね。いい話からくだらない悪口まで様々です。サラッと聞き流していたようなことも、思い返してみます。他人が語る部下の話は、合っていることも間違っていることもありますが、自分と違う視点という意味でとても興味深いです。部下の周りの人の話を聴くことは、部下について知ることに繋がるかも。

(3)自分の思いを遠くに投げ飛ばす

思い出しただけでフムフム理解し、全てを把握したような気に…はなりませんよね。部下の行動や頑張りなど、事実としての情報は知っておくことはできます。でも、どんな気持ちでとか、この目標に向かって、みたいな内面の自発性や目指すものは、本人の口から語られないと知ることはできません。その語りを邪魔しないため、上司としての(助言したい、指示したい)気持ちは、1on1前に遥か遠くに投げ飛ばしておきます。アフリカぐらいまで飛ばすイメージで。よし、今日は帰って来なくていいぞ。僕はこの時間聴くことに徹して、不必要に自分の経験を話すことはしない。これは、部下の成長のための時間だから。


部下のことを知っていたい、そして彼らの気持ちに沿った成長のサポートがしたい。そんな思いで、1on1を始めました。少しずつ話すことに慣れてきた部下たちは、1か月に1度のこの時間をリフレクション(振り返り)の機会として使えるようになってきました。そして1on1前の時間は、上司の僕にとって大事な時間となっています。(1)と(2)は、自分の時間が作れればいつでもできます。ぜひ!

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