ライターが教える、「文章を書く練習をする」より、はるかに「文章がうまくなる」方法
そもそも、「文章がうまい」「文章力がある」とは、どんな意味かを話せますか?
好きな作家やライターがいる方なら、それらのイメージをお持ちかもしれません。
たとえば、ご飯を食べることも忘れてしまいそうなくらいに、ぐいぐい引き込まれる文章でしょうか?それとも、思わず涙が出てきそうな、心を揺さぶる文章でしょうか。
それらはたしかに、「文章がうまい」「文章力がある」と言えそうです。
でもそれは、ビジネスパーソンのあなたに求められている文章力でしょうか?
・わかりやすい=文章がうまい
ビジネス文章における「いい」文章とは、「わかりやすい」文章です。
「伝わりやすい」と言い換えてもいいです。
ビジネスのコミュニケーションは、「相手が知りたいことや課題を理解し、その答えを正しく伝える」こと。ですから、
ぱっと見て読みやすい
何が重要かすぐにわかる
読み手が誤解しない
このような要素を持った文章を書けると、「文章がうまいね」(=何を伝えたいのかがわかりやすくて、助かるよ)と評価されるに違いありません。
では、わかりやすい文章を書くには、どうすればいいのでしょうか。
・文章を書く「前」を見直そう
わかりやすい文章になるかどうかは、文章を書く「前」に決まっています。
ビジネス文章は、以下の5つの段階を経て書かれます。
(1)情報の収集
(2)情報の整理
(3)伝える順序を設計する
(4)表現方法を工夫する(図、表、箇条書き、文章)
(5)文章を書く
実は、文章を書くのが苦手な方の多くは、「(5)の文章を書く」フェーズではなく、(1)~(4)がイマイチなのです。
・情報が整理できると、文章力はあがる
では、次の2つの文章を読んでみてください。
ウェブ商談のアポが確定したことを、クライアントに伝える営業担当者(スズキさん)のメールです。
続いて、2つ目の文章です。
2つの文章、何が違うかわかりますか?
答えは、情報の整理と伝える順番です。
文章はあくまで、情報をアウトプットする方法の1つ。
大切なのは、文章がうまいかではなくて相手に伝わっているか?です。
そのためには、伝える相手のことを考え、どんな情報を集めて、どんなふうに整理し、何を伝えるかをまとめることが重要なのです。
もしもあなたが、「何を言いたいのかわからないよ」と言われやすいのなら、文章が下手なのかも…と思う前に、情報が整理されているか?を見直してみてください。
情報の整理力が上がれば、「文章力がうまいな」と思われますよ。
・言葉が出てこない=情報が足りていない
また、文章を書くときに、言葉が出てこないケースがあります。これは、情報が足りていないことの現れです。
例えば、参加したセミナーレポートを書くとき、書き進められないのは、文章力のなさではありません。セミナーの内容を、充分に理解していないからなのです。
ですから、「文章が書けないな…」と思ったときは、情報を得るステップに戻り、情報の収集と整理をしてみてくださいね。
・ライターの仕事は、書くだけではない!?
実はライターの仕事も、書くことがメインではありません(少なくとも私は、そう思っています)。
ライターの仕事は、大きくわけると次の3つ。
①情報の収集
②書く
③推敲
ライターは、インタビューや取材・調査から、できるだけたくさんの情報を集めて、整理して、読み手を想像して「書く」のです。そして、さらに伝わりやすいよう、推敲していきます。
まとめると、文章力に必要なのは、語彙や言い回し、テクニックだけではなく、情報を整理することです。
まずは文章を書く前に、考えていることの整理からはじめていきましょう。
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