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コロナ禍で育てた、不安と向き合う心の筋肉

 先日、あれ?これは私、仲間外れにされたのかな?というちょっとした(自分の中では)事件があった。複数人で打ち合わせをし、各々解散した数分後、オフィスに戻ろうと少し寄り道しながら帰ったら、別れたはずの自分以外のメンバーが一緒に歩いている現場に出くわしたのだった。「あ」とお互いに出くわして「次の予定に向かおうとしたら、たまたま方向が一緒で」と会話して別れただけなのだが、偶然お昼時だったこともあり、あれ?これは、私抜きでランチかもしれないな、という予感。
 友達でもないし、仕事仲間なだけだから、女子中学生のようにみんな一緒に行動しなければいけないこともない。けれども瞬間風速的に心がダウン。「もしかして私、嫌われてる?」「何かまずいこと言ったかな?」とネガティブ思考が渦巻く。
 普段ならこれを数日引きずって、ウダウダ暗い日々を過ごすはずが、1時間ほど経ったところで「ま、本当に方向が一緒だっただけかもしれないし。仮に私だけ除いてランチをしていたとしても、それがイコール私を嫌い、なことと必ず繋がるわけでもないのだし」と気持ちがスッキリ切り替わった。
 
 なんでもないことだけど、これは本当に自分にとっては大きな変化。起こったことを起こった事実だけで受け止めて、悪い方向にも良い方向にも勝手に妄想して膨らませない。たったこれだけのことができるようになるまで、一体何十年かかっただろう。

 コロナ禍で周囲の人と対面コミュニケーションが減って一人で悶々としがちだったあの頃。落ち込みがちな時、どうすればフラットでいられるか自分の不安や気質と向き合って、少しずつ訓練してきた。その時育てた筋肉が役に立ってきたのかも。
 次は心だけじゃなくて体の方もヘルシーに絞っていきたいので鍛えたいなあ、なんて思いながら、筋トレ動画をザッピングする週末です。

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