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間借りさせていただくお店さんのこと

今まで店舗や会社で働いていたので夏には冷房がきちんと効いていました。エアコンが少し苦手な私は、寒さを感じることはあっても、暑くてどうしよう?なんて経験はなかったのですが、今年は冷房をつけるかどうかも自分で選べる環境になり、夏ってこんなにも暑いものかと驚いております。
京都の梅雨明けももう少しですが、皆さま、お変わりございませんか?

今日は間借りさせていただくお店さんのお話をしたいと思います。
間借りさせていただくのは、「昇苑くみひも 宇治本店」さん。
JR宇治駅から、平等院に向かう石畳の道沿いにある、京町家の雰囲気を感じる素敵なお店で、大きなガラスの窓と、風になびく涼しげな麻の暖簾がお出迎えしてくれます。

1948年に京都宇治の地で、組台を使って手作業で1本1本の紐を組む「手組」の技を駆使し、帯締めや髪飾りなどを作る工房としてスタートした昇苑くみひもさん。時代の流れとともに機械を導入をしながらも、社内はもちろん宇治の町を中心とした組紐の作り手のネットワークを構築し、手組でのもの作りも大切にされています。
その確かな技術力で、和装はもとより、アパレルやインテリア、神社仏閣、さらには医療関係など幅広いジャンルにおいて、紐が持つ可能性を広げ続けておられます。

そんな昇苑くみひもさんが、宇治の工房近くにある創業家さんの生家をリノベーションされ、紐そのものや、組紐で作られた商品を直接お客様に届たいと作られたのが、間借りせていただく「昇苑くみひも 宇治本店」さんです。
100年以上前に建てられた京町家の風情を残した佇まいと、中庭に面した大きな窓から明るい陽の光も差し込む素敵な空間は、宇治市の景観重要建造物にも指定されています。

紐の量り売りをお伺いされるテーブル

昇苑くみひもさんとは、以前働いていたセレクトショップの時からのご縁で、もう15年以上のお付き合いとなります。ですので私のこともよく知ってくださっていて、間借りショップというハードルの高い提案にも快くご承諾いただきました。
ものの作りの素晴らしさをたくさんの人たちに伝えたい。
そして、その技を可能な限り引き継いでいきたい、そのお手伝いをしたい。
そして、組紐の素晴らしさを多くの人に届けたい。
昇苑くみひもさんとすきのまが共に願うこの理想に近づいていけるよう、一緒に楽しく取り組んいければと思っています。

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