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50代フリーランスの再就職④

ホント、習慣というのは恐ろしいものでして。

毎日のように更新していれば、ほとんど負担を感じないnoteが、ちょっとサボって休んでしまうと、再起動に時間がかかるんですよね。

私みたいに、職業ライターをやっていてもそうです。
いやむしろ、お金をもらって文を書くということをやっている人ほど、

「キチンと書かなくては!」

という気持ちに縛られがちで、ゆえに更新の手が止まってしまうという話もよく聞きます。アマであれプロであれ、とにかく書いて出しちゃったほうが続きます。

続けている人が、続くんです。

というわけで、更新サボっておりましたが復活です。

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さて、本題。

前回、50手前の再就職で痛い目にあった話を書きました。たくさんの「いいね」をいただき、驚きました。ありがとうございます。

noteって、私より若い方が書いたり読んだりしているんだろうと想像していたんですが、意外と同世代の方もいらっしゃるのかなぁ。

実は、いまの職場で「中の人」としてnoteを編集しているんですが、過去記事の中で一番「いいね」が多いコラムが、やはり「50歳もの」なんです。どの世代にも、それぞれにターニングポイントはあるのでしょうけれども、50代は特別なのかもしれません。

現役か引退か。

みたいなボーダーがあるのかも? ですね。
「人生100年」とか言いますし、リンダ・グラットンさんも励ましてくれてはいるんですが・・・

多くの会社では50代くらいになると、現場から管理側にまわされます。
それを「出世」と捉えることもできますが
「第一線から退いた」と考える人もいるでしょう。

しかも、昔に比べて市場の変化スピードが恐ろしく速いので、もう自分たちの時代ではないんだなぁ・・・ということは、うっすら感じているわけです。商談中に出てくるカタカナ用語がわからないとか、マーケティング調査の結果にピンとこないとか。

フリーライターである私の場合は、書く媒体を変えることで、「自分が真ん中にいない感じ」を、なんとか避け続けてきました。
つまり、若者向け情報誌から、中高年も読むビジネス誌に主戦場を移して、読み手とのギャップを小さくしていたのです。しかし、さすがに25年も続けていると限界がやってきます。ビジネス誌の編集さんたちも、すでに私より年下です。同世代だった人たちは、出版社の取締役とかエグゼクティブなんちゃらとかに収まるか、早期退職などで独立して別の仕事を始めるか。とにかく、いなくなりました。

少し年上のベテランフォトグラファーさんたちから、
「最近、編集部からお声がかからなくなったよ」
てな話を聞いて、技術力があれば残れるわけでもないよなぁと覚悟するようになりました。

さて、クリエイターを引退するとしたら、何をしようか?

ひとつ考えたのは、定期的な仕事による忙しさを言い訳に逃げていた「自著」の企画・執筆をやる というものです。
他人の本は何冊もプロデュースしてきたので、方法はわかっているのですが、これがなかなかどうして、できないんです。

結局のところわたし、
「すごく書きたいもの」が自分の中にないんです。
目次を考える時点で止まってしまい、コレジャナイ!と思いました。

なにしろ「すきめし」なので、好きだなぁと心がときめかないと、行動する気が起きないのです。実はライターの仕事も、前ほど楽しくなくなっていました。その原因を考えたとき

リアルに人と会う

という時間が減っていることに気づいたのです。
実は日本列島にリモートワークとテレビ会議の波がやってきたおかげで、書く仕事は少し増えていました。このご時世に、ありがたい現象です。リモート取材は、移動時間の負担もないですし、一日に何人もインタビューできて効率的です。

でも、それがいけなかった。

もともと私は、「書く」のが好きで、ライターになったわけじゃないんです。「会う」のが好きで、だから証券時代も志願して外交業務についていたし、お役所系の仕事を業務委託で受けたときも、経営者に会うことを続けていました。
つまり、ライターという仕事の「書く」側面が続いたり増えたりしても、私は決してハッピーではなく、職種が変わっても「会う」が増えるほうがいいんだということに気づいたのです。

「何か、人と会う仕事がしたいなぁ」

と、facebookにつぶやいたとたら、たくさんの人から「いいね」をいただきましたが、「いいね」だけでなくメッセージをくれたのが、いまの職場の上司でした。

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給与レベルは低めですし臨時雇用の形なので、正社員からの転職だったら二の足を踏んだかもしれません。
でも、フリーランスの私とにしてみれば、非常勤の形でいいというのは、むしろ拘束力が弱くて動きが取りやすいなと感じました。ライターの仕事を続けてもいいと言われたので、給与の不足分は自分で補えるわけです。また、仮にこの職場が合わなかったとしても、簡単に #PIVOT  できるでしょう。

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少し気がかりだったのは、「人と会う仕事」という条件がどれだけ満たされるか? という点が見えなかったことです。企業と専門職のコーディネートをする業務に魅力を感じていましたし、そこが私の持ち味を生かせるだろうとも思ったのですが、先にその椅子に座っている人がいたら動かせないのが組織というものです。
「そのうち慣れてきたらね」と言われてモヤっとしたものの、ある程度は長く勤めようと思っていたので、まずは入社してみることにしました。

そして6ヶ月。

ちょうど試用期間が終わろうとしているいままでに、私がチャレンジしてきたことと、自分なりの手応え、変化、そしてこれからどうしていくつもりなのか・・・を、次回お話ししたいと思います。

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