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つまるところ…人生ってのは「自己投資」そのもの

本日のお題📚
「投資家みたいに生きろ」
――将来の不安を打ち破る人生戦略 藤野英人
https://amzn.to/3fIWNSR

フリーライターは、不安定な職業だと言われています。
たしかに、ゼロから仕事を獲得するのは大変ですし、「わぁ、この雑誌好きだなぁ」と思っていた媒体がいきなり休刊して失業同然に状態に突き落とされることもありました。
でも、もともと飽き性な私が長く続けてこられたのも、その不安定ながらも変化に富んだ側面があったからだと思います。

それに、仕事を選ぶときに、まるで株式投資をするかのように
「卵はひとつのカゴにまとめて入れない」という教えにしたがって取引先を分散させたり、「頭と尻尾はくれてやれ」の心境で欲張りすぎないギャラ交渉を心がけたり していたのも、良かったのではないかと思います。

そういえば
「2000年前後は、ITバブルだったので、ベンチャー誌を軸にパソコン、EC、SOHO、Webなどをキーワードにした仕事をしてたんですけど、景気が悪くなったんでディフェンシブに切り替えて、飲食系の専門誌をやっていました」なんてプロフィールをお伝えしたとき、それは株の話?仕事の話?と訊き返されたことがありますね。

ま、一緒なんです。
基本姿勢として、投資する感覚で仕事を選んでいるので。

ですから、大阪から神戸に転居したときも、神戸市の予算配分を調べて(市役所の仕事をするかどうかは別にしても)、医療・ヘルスケアが良さそうだなと狙っていました。
自分の専門性にも合っていましたし。

そんなわけで、藤野さんの「投資家みたいに生きろ」は、タイトルを目にした瞬間から、
「私が常々考えて実行してきたことを、こんなにキチンとまとめてくださって、ありがとうございます✨」
という感じでした。

投資とは
エネルギーを投入して
未来からお返しをいただく行為

P41

と藤野さんも書いています。ホンマ、それ。
前にご紹介したコルクの佐渡島庸平さんが、「推しエコノミー」の著者さんとの対談で、

子育ては究極の「推し」だよねー

と話しておられましたが、「教育投資」は親の夢を子どもに賭けている感じがするし、会社が研究開発や設備に投資するときも、将来のために!というのが伝わってくるものです。
銀行が融資するときは、「ちゃんと儲けて、利子付けて返せ」って印象ですが(ごめんね、銀行の皆さん…)株式発行は(結果的に株価が上がるかもしれないけれども)「大きく化けて世の中を変えちまえ~」ってことだと思うんです。あ、贔屓目入っているのかな。


藤野さんは、将来にリスクがあるだろうなと予想されるとき、それに向き合う方法は2つあって
・失望を最小化する
・希望を最大化する

このどちらを選ぶかで、動き方が二極化すると書いていました。
そして、後者の姿勢で淡々と長期投資を続けた人物として、本多静六さんのことを紹介しています。

藤野さんが引用しておられた本多さんのお言葉が尊い✨ので、こちらでも引用させていただきますね。

人生は生ある限り、これすべて向上への過程でなくてはならない。
社会奉仕への努力でなくてはならない。
もし老人のゆえをもって、安穏怠惰な生活を送ろうとするならば、それは取りも直さず人生の退歩を意味する

P45

さて。
先ほど、投資によって「未来からのお返し」がもらえるという話がありましたが、お返しとは具体的にどんなものか? 藤野さんは3つにわけて解説しています。

1⃣目に見える資産(お金・プロダクト)
2⃣目に見えない資産(スキル・健康・人間関係)
3⃣明るい未来

私がnoteに書き綴っているお金の使い方は、とくに3⃣明るい未来にフォーカスしているような気がします(もちろん、ほかの2つも大事)。

何をキレイごといってんの? 道徳の時間?

と言われちゃうかもしれませんし、私だって若い頃は、そりゃもう1⃣オンリーでした。30代に入った頃から2⃣が気になり始め、そして親の死に直面したことで、ようやく2⃣を軽んじ、3⃣をスルーしてきたことを悔やんだ次第。

この明るい未来は、カッコ付きで
(利他の気持ち)
と言い換えられており、仏教の「一如(いちにょ)」という言葉について触れていました。なんでも
宇宙のすべての大本は一緒 という原則らしいです。
だから、一万円札が誰かから自分のもとにきて、それが別の誰かの手に渡っても、元は同じところを移動しているだけで、減っているわけではない、と。

いやいやいや……
そんな境地にはなれませんて! と思いましたが、
「主体性」「運」「決断」といった、エネルギーの要素に欠けた行動は、お金の使い方に限らず❝浪費❞である という説明を読んで、ちょっと腑に落ちた感じがしました。

たとえ形としては「貯金」だとしても、誰かに勧められてなんとなく、もっと別に使うべき何かがあったのに見逃して、自分だけのリスクを小さくするために行ったのだとしたら、それは浪費に近いのかもしれないなぁ・・・。いろいろな反省が私の頭に浮かんできます。

うちの両親は、母が行き過ぎた感じの節約家(まぁ、私から見たらケチ💦)で、その切り詰めたお金をぱぁっと使っちゃうのが父という組み合わせでした。
とくに、晩年に家業が細っていってからは、貯金がどんどん減っていくことにブツブツ文句を言っている母と、何やら寂しさを埋めるかのように外食しては誰かにおごってしまう父と、どちらにも共感できなくて。

痛みを伴わないお金の使い方

ってないのかなぁと、切実に考えるようになったのでした。
そして両親を反面教師にしながら、私なりに(うまくいっているとはいえないけれど、もがきながら)試行錯誤してみると
2⃣がしっかりしていれば、少ない金額でも楽しく使う方法はいろいろあるし、中でも利害や血縁に頼らない人間関係が、けっこう大切ではないかという思いに至ったのでした。

いま、音声配信で「安否確認」をしているのも、ご近所のさんとのゆるい地縁をつくろうと思ったのが始まりです。
まったく運動をしなかった私がフルマラソンを完走できるようになるまで練習につきあってくれたり、出不精の私と一緒にホノルルまで行ってくれたり、コロナ禍で引きこもりがちな日々に農作業のチャンスを与えてくれたり……すべては地縁でつながったお友だちのおかげです。

アナログで顔を合わせられる地縁をふやし
デジタルで昔なら知り合えなかったような人たちとつながって
エネルギーに溢れたお金の使い方を実践していきたいなと、改めて思ったのでした。

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