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イラスト映画劇場

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大学生の頃は、授業にも行かないで、情報雑誌「ぴあ」を片手に、関東一円の名画座を巡っていました。 サラリーマンになってから30年は、映画からは遠ざかっていましたが、定年退職後は、そ…
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#マドンナ

第13作「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」1974年松竹

第13作「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」1974年松竹

第13作「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」1974年松竹

さて、第13作です。

本作のマドンナは、第9作「柴又慕情」に引き続き、吉永小百合。
寅さんシリーズには、複数回登場のマドンナが、合計7人います。
ざっと紹介すると、まず浅丘ルリ子が松岡リリー役の6回で、ダントツのトップ。
後藤久美子も、及川泉役で6回登場していますが、彼女は寅さんではなく、満男のマドンナでした。
寅さんのマドンナで言えば、

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第15作「男はつらいよ 寅次郎相合傘」1975年松竹

第15作「男はつらいよ 寅次郎相合傘」1975年松竹

さて、第15作目です。

今回のマドンナは、吉永小百合に引き続き二度目の登場となる浅丘ルリ子。
もちろん彼女が演じるのは、前回同様ドサ回りの歌手松岡リリーです。
ファンからの人気も高かったのでしょう。
山田洋次監督のインタビュー映像を、YouTubeで見たのですが、マドンナに浅丘ルリ子を起用するにあたって、監督は最初、農婦の役を考えていたそうです。
しかし、そのマドンナの概略説明を浅丘ルリ子にした

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映画 第12作「男はつらいよ 私の寅さん」1973年松竹

映画 第12作「男はつらいよ 私の寅さん」1973年松竹

さて、第12作です。

まず、これは言っておかないといけないでしょう。
「男はつらいよ 寅さん読本」によれば、シリーズ全50作品の中で、観客動員数でトップという記録を保持しているのが本作です。
ちなみに、観客動員数54万人でスタートした本シリーズは、右肩上がりで記録を更新し続け、本作ではなんと動員数241万人。5倍近くにまで膨らんでいます。
観客動員数が100万人の大台に乗ったのが第8作目でしたが

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映画 第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」1972年松竹

映画 第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」1972年松竹

第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」

さて、第10作目です。

本作の公開は、1972年の12月。
この頃には、こちらも中学生になっており、ぼちぼち怪獣映画からは卒業して、いっぱしの映画ファンになり始めた頃です。
しかし、この頃はやはり洋画が中心で、まだ自分のなけなしの小遣いで「寅さん映画」を見ることはありませんでしたね。
マセた映画少年でしたから、基本は女優のヌードが拝める映画が中心。
エロが

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第5作 男はつらいよ 望郷編 1970年松竹

第5作 男はつらいよ 望郷編 1970年松竹

さて、山田洋次監督が復帰した第5作目です。

本作を再び監督するにあたって、山田監督は、自分がメガホンをとっていないを前作、前々作に感じていたという違和感をスッキリさせ、ドラマ時代から脚本を担当してきたこのシリーズを、自分なりに完結させようと思っていたようです。
それは、キャスティングに、見事に現れています。
ドラマ版のレギュラーだった俳優が、本作には多くゲスト出演しているんですね。
本作のマドン

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