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2020年12月の記事一覧
フリークス 1932年アメリカ
いやあ、ちょっとすごい映画を観てしまいました。
こういう映画があるということは、知識としては知っていました。
スチール写真だけは、過去に何枚かみた記憶もあります。
昭和7年の日本公開当時は、このタイトルではなく「怪物圓」だったそうです。
この監督は、1930年にホラー映画の古典「魔人ドラキュラ」を撮った方。
実際に、当時のサーカス興行にも関わっていた人で、この映画に登場する「彼等」とも、普通に親
マチネの終わりに 2019年
還暦を超えた爺さんが、果たして、恋愛映画を楽しめるものか。
20代の頃は、さんざん見てきた恋愛映画ですが、この30年間は、とんと遠ざかっておりました。
とにかく、こればかりはしょうがない。
なんと言われようと、こちらは10代の頃に見た恋愛映画のようには、もう胸がときめかないわけです。
もちろん、この30年の間にも、恋愛映画の名作がなかったわけではありません。
しかし、「プリティ・ウーマン
何が彼女にさうさせたか 1930年
1930年製作の傾向映画。
傾向映画というのは、当時の社会情勢を色濃く反映した、左翼的思想がムンムンの映画群です。
昭和初期のムーブメントだったようです。
こういう、こちらのこれまでの映画知識には引っかかってこないようなレアな作品を、最近のAmazon プライムは、よく拾ってくれるのでなかなか隅におけません。
うちの父親が生まれたのが、昭和6年ですから、その前年の映画ということになり
検察側の罪人 2019年
刑事や弁護士の活躍するミステリーや映画は数多くありますが、検事が主役というのはなかなかないもの。
黒川検事長問題が世間を騒がせた流れで、先日木村拓哉主演の「HERO」を見たばかりですが、今回の作品の主役も検事。
「HERO」では、こんな刑事はいないだろうという型破りな検事を演じた木村拓哉が、今回はガラリと変わり、髪も短く切って、いかにもいそうなベテラン検事役。
そして、同じジャニーズ事務所の
荒野の用心棒 1964年イタリア
7月6日に、映画音楽の巨匠エンリオ・モリコーネが亡くなりました。
1960年代から、数々の名曲を残してきた作曲家でした。
映画音楽オタクでしたので、それなりに思い入れもあった人です。
中学生当時は、FM放送で、映画音楽特集があれば、まめにカセットテープに録音していたので、相当数のコレクションがありました。
ですから、映画は見ていないのに、テーマ曲は知っているということが多くありました。
アス 2019年アメリカ
去年公開のスリラー映画。
監督は、ジョーダン・ピール。
前作「ゲット・アウト」で、人種差別問題をスリラーに見事に落とし込んだ手腕でアカデミー脚本賞を受賞した黒人監督です。
その監督が本作ではさらに幅を広げて、世界中の先進国で社会問題になっている貧富格差問題を、ドッペルゲンガー・ネタで料理した社会派スリラーです。
ミドル・リッチの黒人四人家族の前に、ある夜突然現れた「自分たち」。
彼らは、
シン・ゴジラ 2016年
畑作業をしながら、国会の閉会中審査の動画の音声だけ聞いていました。
新宿が、新型コロナウィルスのエピセンター化しているという東京大学先端科学技術研究所の児玉教授の説得力と熱意に満ちた訴えに対する政府側西村経済財政相の、いつものはぐらかし答弁。
久しぶりに覗いた青空の下だというのに、なんだか言い知れない暗鬱な気持ちにさせられてしまいました。
大丈夫かよ。我が国は。
中国の武漢で発
ムーンライト 2017年
とても、デリケートで、静かで、優しい映画でした。
2017年のアカデミー賞作品賞受賞作です。
この年は、「ラ・ラ・ランド」が6部門で受賞しており、作品賞も取るだろうという大方の予想を覆して、作品賞を獲得したのがこの映画。
その他に、助演男優賞と、脚色賞を受賞しています。
前回見た「アス」は、黒人監督の元、黒人の四人家族がメインキャストでしたが、白人もキャスティングされていました。
しか
フランケンシュタイン 1930年
モンスター映画の古典中の古典。
1931年にユニバーサル映画が制作した、本家本元の「フランケンシュタイン」を始めてみました。
とにかく、この映画でボリス・カーロフが演じたモンスターのキャラクターはあまりにも有名。
そのキャラクターも、先日見たドイツ映画「カリガリ博士」に登場する「眠り男」に影響されていたことは今となればわかりますが、首を貫くボルトや、四角く飛び出した額など、モンスターデザイン
東京流れ者 1966年
8月10日に、渡哲也さんが亡くなりました。
そのせいかもしれませんが、Amazonプライムに、彼主演の旧作日活映画がアップされていたのを発見。
製作されたのが1966年です。
渡哲也さんといえば、なんといっても「大都会」「西部警察」。
大門軍団を率いて、日本各地の地方都市で、派手な銃撃戦と破壊を繰り返していた頃の元気な姿が忍ばれます。
大河ドラマや、石原プロの社長兼俳優として、テレビで活
イエスタディ 2019年
ビートルズ・ファンとしては、この映画は見ておかなければいけないと思いつつ、公開中には、映画館にいくタイミングを逸しておりました。
これが、Amazonプライム のラインアップで見られるようになりましたので早速鑑賞。
ビートルズがいないことになっている世界で、ただ1人ビートルズの楽曲を覚えているというミュージシャン志望の青年を主人公にしたファンタジー・コメディ。
青年を演じるのは、アフリカ系の
ジョーカー 2019年
これも、見逃していた映画です。
2019年公開のアメリカ映画。
Amazonプライムで、400円でした。
野菜が少々売れましたので、奮発して有料視聴。
今更ではありますが、感想を少々。
これまでも、なかなかのクセモノ俳優が演じてきた「ジョーカー」。
バットマン・シリーズ屈指のスーパーヴィランです。
「ダークナイト」では、この役にのめり込みすぎて、演じたヒース・レジャーが精神のバランス
ひかりをあててしぼる 2016年
渋谷エリートバラバラ殺人事件というのが、あったんだそうです。
高収入の不動産関係エリート社員が、妻に殺され、バラバラにされたという猟奇事件。
夫からDVを受けていた妻が、ワインボトルで夫を撲殺し、その死体をバラバラにした後、その処理に困って、新宿区のゴミ捨て場に上半身を廃棄したというもの。
さあ、この夫婦に何があったのか。
これを舞台劇にした監督が、その後映画化したというのが本作品。
ジ
ヒッチコックのゆすり 1929年
「ヒッチコックのゆすり」という映画を見ました。公開当時は「恐喝」というタイトルです。
もうクラシックもクラシック。
1929年の作品。
この映画は、イギリス映画におけるトーキー第1作です。
ちなみに、ハリウッドでのトーキー第1作は、アル・ジョルスン主演の「ジャズ・シンガー」。
これが、1927年の作品。
日本では、ちょっと遅れて、1931 年に作られた「マダムと女房」という作品が本格的