脱モード的な観点によるユニクロの推しはギア・インダストリアル系なアイテム(具体的にはフリースとダウン)。
リニューアルPOPEYEの立役者、元POPEYEの編集長でいまはユニクロに転職しクリエイティブディレクターをつとめてる木下孝浩氏が手掛けたユニクロの雑誌、『Life wear magazine』より画像を一部抜粋。
https://www.uniqlo.com/jp/en/contents/lifewear-magazine/
◼️はじめに
脱オタ的な「ユニクロのデザイナーコラボでコスパにモードチックなファッションをしましょうね」というよりかは「モードはもうコモディティ化していて飽きたので、その次に行きたい」そんな人向けに〈脱モードなユニクロ〉というスタイルを提案しています。
ポスト・マルジェラ、あるいはアートな服というアプローチです(美大とファッション学校を両方出ている人間がファッションを突き詰めて考えるとこうなります、というシミュレーションをしています。ガチ系です)。
ユニクロは「リーズナブルなデイリーウェア」というコンセプト有りきなブランド。
だから必要最低限なクオリティですね。
まず値段ありきなので、天然素材系などはやはりクオリティ的に厳しいところがある。どうしても値段のために実現できないような部分がある。
だからユニクロの強みは化繊でハイテク系のギアにある。インダストリアルな服がユニクロの強みだと思う。はなから服としての情緒などユニクロには求めない。
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儲かったらアートな服のブランドでもやります