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最近の記事

AIによる著作権侵害を防ぐ「Story」評価額が20億ドル超え

AI開発者による知的財産の無断使用を防ぐ「Story」は8月21日、シリーズBラウンドで8,000万ドルの資金を調達したと発表。企業評価額は22億5,000万ドルに達した。 前回のシリーズAラウンドでは、Paris Hiltonが手がける「11:11 Media」が出資したことでも知らる。 Storyは、クリエイターが自らのコンテンツを作成したことを証明し、その知的財産権を保有していることを示すプラットフォームを提供する。 契約内容を自動生成同社の技術は、ライセンス料や

    • 小さなカフェからグローバル決済の巨星へ:Airwallexの創業ストーリー

      決して平坦ではない道 今回ご紹介するのは、テンセントが支援するグローバル決済企業「Airwallex」。同社の最近の評価額は56億ドルで、フィンテック業界で注目のIPO候補の一つだ。 CNBCによれば、Airwallexの年次収益予測は現在5億ドルに到達。次の目標は10億ドルで、CEO兼共同創設者であるジャック・チャン氏は「2026年から2027年にかけてこの目標を達成できれば」と語る。 Airwallexの成長を支えるのは、英国や欧州、北米など先進市場への積極的な展開だ

      • AI検索時代に、なぜSEOはもう古いのか?

        マーケターはこの10年以上、自社や支援する会社が運営するwebサイトが検索結果ページの上位にランクインするために、検索エンジン最適化(SEO)に向き合ってきた。 しかし、検索方法はすでに変化している。similarwebによると、ChatGPT や Perplexityなどの回答エンジンによって毎日2〜3億件のクエリが処理。何かを知りたい時、人々はGoogleではなくChatGPTなどのAIチャットボットを使い始めているのだ。 ガートナーによると、消費者がAIを利用した

        • 不動産テックで新たにユニコーンになった「EliseAI」とは?

          不動産テック「EliseAI」が8月14日、シリーズDラウンドで7,500万ドルの資金用達を発表。評価額は10億ドルを超え、ユニコーンの仲間入りを果たした。 この記事ではEliseAIがどんな企業なのかを紐解いていく。 原点は入居者とのやりとり展開する事業は住宅業界向けの会話型AIプラットフォームだ。設立は2017年で、AIブームが始まる前から事業を展開してきた。 共同創業者のMinna Song氏(CEO)はケンブリッジ大学を卒業後、住宅不動産会社で管理アシスタント

        AIによる著作権侵害を防ぐ「Story」評価額が20億ドル超え

          Starbucksの新CEOとは?何を期待されているのか?

          8月13日、StarbucksはCEOの交代を発表。ラクスマン・ナラシムハン(Laxman Narasimhan)氏がCEOから退任。9月9日よりChipotleのCEOのブライアン・ニコル(Brian Niccol)氏がCEOを務める。 結果を出せなかった旧CEOを事実上更迭し、飲食業界の超大物であるニコル氏を招き入れたことで、株価は一時25%増と急騰した。 ニコル氏は役員報酬と移籍金、収入補償を合わせて1億ドル(約150億円)超を受け取る可能性があり、リモート勤務

          Starbucksの新CEOとは?何を期待されているのか?

          Pelotonの中古バイクで成長を目指す「Trade My Spin」とは?

          皆さんは、家庭用フィットネス機器を提供する「Peloton」を覚えているだろうか。 輝かしい過去巣篭もり需要を背景に、コロナ禍で熱狂的な支持を集めた。2021年に米国株投資をしていた人なら、ほぼ間違いなく知っている企業だろう。 世の中が再開し始めると、売上が激減。リコールや大規模な解雇、経営陣の退任などにより今では見る影もなく、現在の株価はピーク時の約2%にまで下落した。ユーザーの退会も後が立たず、1台1,445ドル(約21万円)の高額なフィットネスバイクは、今では部屋の

          Pelotonの中古バイクで成長を目指す「Trade My Spin」とは?

          今年最大規模の資金調達をしたDefense Techの「Anduril」とは?

          Defense Techの「Anduril」が8月7日、おそらく今年最大規模となる資金調達を発表した。評価額140億ドルで15億ドルを調達。評価額は前回(2022年12月)の85億ドルから1.6倍と大幅に引き上げられた。 国防のゲームチェンジャーアメリカの国防は現在、Lockheed Martin、RTX、Northrop Grumman、Boeing、General Dynamicsの5つの巨大企業が占領。5社は米国防総省から数十億ドルの収益を得て、独占的な地位を確立し

          今年最大規模の資金調達をしたDefense Techの「Anduril」とは?

          AI市場調査の「Placer.ai」、評価額が15億ドルに

          位置情報データを基にAI市場調査を行うスタートアップ「Placer.ai」が、7,500万ドルを調達した。評価額は2022年の10億ドルから1.5倍の約15億ドルに。WHOによる新型コロナウイルス感染症への緊急事態宣言が終了してから1年。リアルな場でのビジネスが再開する中で、位置情報データの価値が高まっている。 近隣競合と比較した「CosMc's」のポジション Placer.aiは2018年の設立以来。小売、イベント、エンターテインメント、不動産など様々な業界に向け、AI

          AI市場調査の「Placer.ai」、評価額が15億ドルに

          Nvidiaに挑むAIチップスタートアップ「Groq」とは?

          AIチップを製造する「Groq」は8月5日、6.4億ドルの資金調達を発表。企業評価額は28億ドルで、3年前の評価額(10億ドル)から約3倍となった。 GroqのAIチップはNvidia の GPU よりも高速と言われる。「LPU」(Language Processing Unit) という独自の推論エンジンを開発し、既存の生成AIモデルを、従来の10倍の速度でエネルギーは10分の1で処理できるという。 スーパースター集団 設立は共同創業者2人はともにGoogle出身。C

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