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AI検索時代に、なぜSEOはもう古いのか?


マーケターはこの10年以上、自社や支援する会社が運営するwebサイトが検索結果ページの上位にランクインするために、検索エンジン最適化(SEO)に向き合ってきた。

しかし、検索方法はすでに変化している。similarwebによると、ChatGPT や Perplexityなどの回答エンジンによって毎日2〜3億件のクエリが処理。何かを知りたい時、人々はGoogleではなくChatGPTなどのAIチャットボットを使い始めているのだ。

Profound

ガートナーによると、消費者がAIを利用した生成型検索を採用するにつれて、「2028 年までにブランドのオーガニック検索トラフィックは50%以上減少する」という。

世の中の変化に合わせて、webサイト側も変化が求められる。

有名ブランドでも回答に入らない

今回ご紹介する「Profound」は、ブランドがAI検索でユーザーにどう見られているかを簡単に把握するために立ち上げられた。エンタープライズブランドがAI検索結果を監視、分析、最適化できるように支援する「初の専用プラットフォーム」だという。

このサービスの重要性を理解するために、ランニングシューズを調べる消費者の例を見てみる。

ChatGPTに「マラソンのトレーニングで使用する最適なランニングシューズはどれですか?25歳男性、足のサイズは27cmです。」と質問すると、ユーザーには複数の製品の推奨事項が提示される。

著者が試しにchatCPTに聞いてみた結果

従来の検索とは異なり、ChatGPT は、ランニング距離や性別、推定される追加のアーチサポートの要求まで考慮して、ニュアンスを統合し、より適切で関連性の高い回答を提供できる。また、ChatGPTは重要なポイントを記憶し、それを保存して将来の検索のコンテキストに使用する。

ここで重要なのは、回答されたブランド数にかなり限りがあることだ。(AI検索の良さでもあるが)パーソナライズされる分、この例でも4ブランドだけがChatGPTからオススメされる。もしかしたら5つ目にアディダスが入るかもしれないが、今回の回答結果には入らなかった。

濃淡から白黒がはっきりした世界へ

オーガニック流入は、どれくらい検索上位に入るかという「濃淡」の世界から、回答結果に入るかどうかという「白黒」がはっきり分かれた世界での戦いに変わりつつある。

Profound

Profoundは、毎日何百万もの質問で AI検索プラットフォームを調査。ブランドがどのように表現されているかを把握し、独自のアルゴリズムを使用して改善を提案する。

さらに、競合他社や業界平均と比較して自社ブランドのパフォーマンスを追跡し、ベンチマーク。さまざまな回答エンジン間で感情分析とパフォーマンスを比較できる。

今後AI検索がますます重要な話題となる中で、SEO対策を生業とする企業やマーケターもこの分野での能力を高めるはずだが、同様にProfoundのプレゼンスも増すことだろう。


引用

https://www.gartner.com/en/webinar/630172/1392785


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