私は絵が描けない。
私は絵が描けない。
SNSやインターネット、TVに垂れ流しにされる画像を収集しながら切り貼りモンタージュして描くという、構築しなおす行為にて絵の画力とは対岸に自分を置く。
描けないコンプレックスや劣等感は、
どうにかこうにか向き合い続けた結果、案外、軽やかで華やかな場所だった。
その上に生み出される、それよりもっと遥かなものが私の指で脳で混ざりあって、私の痕跡になるのだ。
私だけの痕跡。
誰もが拝見できるモノを寄せ集め、
私にしかできないモノが、
ごっついリボンかけてやってくる。
私はまたそのリボンを引き剥がし、
投げつけては新しい収集をはじめる。
繋いでぶっ壊して少し現実に戻りながらも、
偏屈なアイディアを記録しているだけ。
これはルール無用のないまぜの世界。
私の。
お前の。
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