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若者よ、おじさんにウザがられろ!〜破壊と創造〜

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 いきなりだが、皆さんは神話について興味を持ったことはあるだろうか。

 古代から存在する日本やインド、ギリシャなどの国やユダヤ教やキリスト教、イスラム教といった宗教には、それぞれ神話が存在する。

  • 「どうやって国や民を生まれたか」といった「地学」や「生物学」に対する答え。

  • 「どのような人間は、生きるべきか」という「道徳」に対する答え。

  • 「なぜ今の支配者が国を治めているのか」といった「支配の正当性」に対する答え。

などという「人間が抱くであろうあらゆる疑問」に対して「神」なるものを使ったフィクションを通して答えを提示し、国家や組織の成立や維持に大きな役割を果たしてきた。


 興味深いことに、この神話にはいくつかの共通点が存在する。その一つが「破壊と創造の神」だ。

「破壊と創造の神」で有名なのは、インド神話のシヴァや日本神話のスサノオノミコトである。名称や姿形は違えど、世界中の神話に「破壊と創造の神」が出てくる。
多くの神話で記されているということは、これが人間社会の本質なのだろう。
「破壊の先に創造があるのだ。」

 確かに日本の歴史を振り返ると、社会が創造·発展をする前には破壊が存在している。
近代以降で日本が発展したと言われると「明治維新」と「高度経済成長期」を思い浮かべる人が多いだろう。
明治維新では江戸幕府が倒れ、戊辰戦争によって完全に消滅した。高度経済成長期の前には、第二次世界大戦の敗戦があった。



 では、なぜこのようなことが起こるのだろうか。私なりの仮説は、こうだ。

①社会が成立すると必ず「勝者」と「敗者」が生まれる。一種の分断と言えるだろう。(分断)

②勝者は、その座を他者に譲らないように現在の社会を維持しようとする。勝者の維持は、社会の停滞を生み、後に衰退を招く。(停滞·衰退)

③弱った社会は、「敗者 or 外の存在」の餌食となり、社会が破壊される。(破壊)

④勝者がこれまで築き上げた既得権益が一掃された新しい社会が出来上がる。(創造)

⑤社会に必要なことを合理的に実行でき、社会が発展する。(発展)

 人間社会は、この「分断→停滞·衰退→破壊→創造→発展」を繰り返し、少しずつ成長を遂げているのではないだろうか。


 具体例として、明治維新を考えてみよう。
①武士に特権階級を与えられ、武士の階級を脅かすような政策はとられなかった(分断)。

②武士は自分達の地位を守るために貿易規制(いわゆる鎖国)を採用した結果、産業革命を成し遂げた西洋に大きく後れをとった(停滞·衰退)。

③1857年ペリー来航。尊王攘夷運動が起こり、倒幕(破壊)。

④近代的な国家体制を採用した明治政府の成立(創造)。

⑤様々な改革を実行し、1902年に関税自主権を取り戻すなど西洋に肩を並べる存在になった(発展)。
このように整理できるのではないか。


 では、同様に戦後の日本を考えてみよう。今回は破壊からスタートする。

①第二次世界大戦の敗戦により、日本は焼け野原になる。財閥解体や農地改革が行われる(破壊)。

②新たな国家体制が採用。当時、最先端産業であった重化学工業の工場が日本中に出来上がる(創造)。

③世界に「メイドインジャパン」を輸出。世界第2位の経済大国にまで成長し、奇跡と呼ばれる(発展)。

④高度経済成長期に成長した大企業が圧倒的な力を持ち、政治にも大きな発言力を持つ(分断)。

⑤90年代以降に勃興した産業には厳しい規制をかけ、ホリエモンのような目立った存在を排除。
結果、ここ30年間で新たに目立った産業を生み出せず、経済成長率は、0〜1%付近。(停滞·衰退)

 こう考えると、次に来るのは「破壊」ということになってしまう。
江戸時代には、ペリーが浦賀にやってきた。
"令和のペリー"とは、一体何者なのだろうか。


 さて、話が大きくなってしまったが、私が本稿で伝えたいことは、「この法則は、会社にも当てはまる」ということだ。

 会社のおじさん達は自分の保身ばかり考え、「会社に必要なこと」をやりたがらないことも多い。これは会社の「停滞·衰退」を意味する。

 では、誰が「破壊」するべきなのか。
それは、若手社員だ。
未来ある若手社員が会社の将来を憂い、会社に必要なことを実行していくしかないのだ。
問題を先送りし続ければ、最悪倒産しかねない。

 もちろん、改革に挑めば「会社の勝者たるおじさん上司」は、貴方のことをウザがるだろう。出る杭は打たれるのが世の常だ。

しかし、それでいいのだ。
「破壊の先に創造があるのだ。」


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