中華菜館 水晶

大阪市西区の中華料理店です 2008年の開業時はスタッフを雇用していましたが、色々あ…

中華菜館 水晶

大阪市西区の中華料理店です 2008年の開業時はスタッフを雇用していましたが、色々あって現在は1人で営業中 身軽さ反面、面倒事も山積ですが日々楽しく生きています

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  • 水晶のお取り寄せ

  • 料理人雑記(現在編)

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    今から20年以上前、料理の世界に飛び込んだばかりの生意気な若僧が体験した日々を、記憶の糸を手繰り寄せながら綴っています

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    3年前、YouTubeのゲーム実況を見始めたのをキッカケにPCゲームの世界にどっぷり浸かってしまった40代オジサンの雑記です

最近の記事

「出張料理人」というお仕事

「出張料理人を呼ぶ」(現在は業務を終了しました) なんかちょっとバブリーな香りがしますねww 芸能人や、政治家のパーティーに寿司職人が赴いて・・・ってなイメージでしょうか ただ、どんな業界にも価格競争やピンキリってのは有るもので 僕の店が登録しているサイト https://www.otodoke-ristorante.com/member/57 では、5000円のコースを4名様というのが最低金額です 要は総額2万円(税抜き)さえ頂ければ、お客様が1人でもOKです

    • ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#6鬼の所業

      業界の相場的にはどうだったのか、知る由もありませんが 僕の新卒1年目の手取りは11万円でした 寮住まいで、休みの日以外は賄いも有ったし、コックコートは会社負担でクリーニングもしてくれる 貯金出来るほどでは無かったものの、生きていくのに苦労した覚えはない それでも初任給の殆どを、包丁に使うのは勇気が必要だったと思う 8万円の杉本包丁 中華料理店に勤める料理人で「杉本」の名前を知らない人は珍しい 切れ味、柄の持ちやすさ、全体の重さのバランス 人それぞれ好みはあれど

      • 「通な客ってどんな人?」

        「オススメなんですか?」と双璧をなす答えづらい質問です・・・ 結論から言ってしまえば、 「分かんないです」なんですよねww よく例に出るのはお寿司屋さんでの注文の仕方でしょうか 友人の寿司屋に聞いてみても 「食べたいものを頼んでくれりゃあそれでいいよ ただあからさまに季節じゃないものとかを頼まれると、ちょっと残念な気持ちにはなるかなぁ・・・」 ってくらいのものでした 僕も20年以上中華料理店で働いてますが 「この人通だなぁ」って思った事は無いです ただテー

        • 42歳からのファクトリオ

          steamセールに釣られて衝動買いしたのが2年前 別のゲームにハマってたせいもあって、当時はチュートリアルで辞めてしまったファクトリオ(factorio) エンジニアである主人公の宇宙探索船が、未知の星に墜落した所から始まる「自動化工場SIMシミュレーションゲーム」です探索船が不時着した星には、幸運な事に生存に支障のないレベルの酸素が存在している上に、主人公は水分も栄養も摂取する必要の無い超人なので、工場の管理に全力を注ぐ事が出来ます 最終目標はロケットを作って星から脱

        「出張料理人」というお仕事

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          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#5我慢の限界

          生意気な若僧だった自覚はある それでも自分を保つ事が出来るくらいの努力はしたつもりだった それでも どうにもならない日はやって来る 同期や先輩に睨まれるのにも慣れて来たものの それでも面白がって可愛かってくれる奇特な先輩が2人 自分より2年早く入社した同い年の先輩と副料理長 馬鹿で生意気な小僧が、つまずきながらも何とかやって行けたのは2人のお陰だった 職場で2回目の春を迎えた時期 副料理長は他店の料理長に栄転 先輩は地元で家業を継ぐために店を去った 翌日

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#5我慢の限界

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#4異質の中の小僧っ子

          今思えば、随分と平均年齢の若い店だったように思う 戦後焼け野原の大阪で 先代社長が一本独孤で立ち上げた中華料理店は、60年の時を経て10近い店舗を抱えていた その中で、新しい試みを20代中心の若いスタッフで そんな店に配属されたものの 会社内のパワーバランスの複雑さに翻弄される日々が続いた ワンコインランチとまではいかないまでも、安価なメニューを並べる店舗が中心の会社で 客単価7000円のその店は、かなり異質だったのだろう 「なんでお前が?」「俺の方がふさわし

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#4異質の中の小僧っ子

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#3井の中の蛙

          「お前は指が長いから、職人向きやな」 事ある毎に繰り返した父の気持ちが 今なら少し理解も出来る 戦前から繋がれた伝統を、自分の代で終わらせる無念さは有っても 時代に取り残された職業に向いているとは言えなかったのだろう 勉強が出来ないわけでも、運動神経が鈍いわけでもなかったし ある程度の努力でそつなくこなすが、トップには立てない 器用貧乏は自覚していたものの、それほど嫌悪感は無かった 「本気出せば誰にも負けない」 今となっては、恥でしかない そんな自分を疑わ

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#3井の中の蛙

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#2「長」にならなきゃ・・・

          どうしても、早く「長」になりたかった。 初めてのアルバイトは、地元のファミレス 高校部活のスキをぬって稼いだ無けなしは、物販の販売目標を名目に、恐喝まがいで掠め取られた 調理師学校に通いながら勉強半分で働いた店では、意識の高さ故の使いづらさに辟易した上司から解雇を言い渡され 学生最後のアルバイトでは 「ライブが近いから」と、閉め切った店長室で愚か者がスタッフの「Help!」を老獪なリフでかき消していた 無論、悪い事ばかりじゃない 友人も出来たし、尊敬する先輩や上

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#2「長」にならなきゃ・・・

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#1「料理人になったきっかけは?」

          聞いた相手が納得しやすいテンプレートを探すか それとも多少の誇張を交えてでも起伏のある物語に仕上げようか・・・ どちらにしたって聞き手にもメンツが有る 「子供の頃、何の気なしに作ったカレーを両親が褒めてくれて・・・それが切っ掛けかもしれないですねww」 嘘を吐いたつもりはないけど、たったそれだけで人生の方向を決めるほど短気でもない 本当の理由なんて 「なんとなく」以外の何物でもない 「同級生より上手くやれた」 「飲食のバイトが楽しかった」 「親が褒めてくれた

          ちっちゃい店のオーナーシェフ青春雑記#1「料理人になったきっかけは?」