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英語ができると人生が変わる(その参)!

前回は、高校三年生になってから英語を独学して、慶應義塾大学に合格した秘訣を書きました。耳栓してすべての授業をさぼって、朝から晩までひたすら英語漬けです。

英語だけではなく、物事を学ぶには、質の高いインプットアウトプットが欠かせません。社会人の方ならわかると思いますが、特に世の中に出ると、勝負は、アウトプットの質と量です。

インプット

しかし、日本の学校教育はインプット重視で、アウトプット機会が、欧米の学校に比べて少ないです(これはまた別の機会に取り上げます)。残念ながら、この「インプット重視、アウトプット軽視」が、日本の英語教育にも当てはまります。

もちろん、質量ともに高いインプット(基礎)があってこそ、質の高いアウトプットに繋がるので、インプットも大事ですが、日本の英語学習はインプットに編重しすぎています。前回お話した受験英語を、しっかり取り組めばインプットは十分です。再度おさらいのために、海外で使える英語用に、インプットで大事な点を下記に記しておきます。

①単語

日本で大事にされる「スペル」は気にせず、発音を完璧にマスター。発音をしっかり押さえていれば、会話で聞く際にも相手の言っていること分かりますし、話す際にも相手に分かって貰えます。スペルを完璧に抑えても日本語発音で覚えていると、聞いてもわからないし、話しても理解されないので、使えない英語となってしまいます。

②文法

読んだり、書いたり、聞いたり、話したりする際に、最低限の文法を抑えておくと便利です。大学受験程度で十分ですので、難解な分厚い参考書ではなく、分かり易く要点がまとまっているテキストを暗記するといいと思います。私の受験時代は、代ゼミの山口俊治先生の本が、初心者にも分かり易くまとまっていた気がします。

③精聴→多聴+精読→音読→暗誦

単語と文法のベーシックをおさえれば、あとは、ひたすら聴くことと読むことです。大事なのは、テープなど音源があるものだけ使うことです。そして、最初は、精聴や精読で、全ての音、単語、熟語を理解する。その後、多聴と音読で、発音と意味を体で覚えて、仕上げに暗誦です。自分の好きな人(例えば、スティーブジョブスなど)のスピーチを暗誦できれば、当然ながら、それは話せるようになります。暗誦の量が増えていけば、普通に英語が話せるようになります。

アウトプット

上記のインプットは、私がやったように、独学でできます。しかし、その後のアウトプットが、日本の英語教育には、圧倒的に欠けているし肝要ですので、私がやったやり方を、ご紹介いたします。基本、無料かほぼ無料ですので、誰でもできます!

①Language Exchange

慶應大学には、国際センターみたいのが当時あり、入り口に掲示板がありました。そこで、英語や日本語の張り紙を自由に貼れたので、下記のような簡単な張り紙をして、Language Exchangeパートナーを探しました。

LOOKING FOR A LANGUAGE EXCHANGE PARTNER!

Hi, my name is Yasu Okabe, a junior student at Keio University.

I am currently learning English and am therefore looking for a native English speaker who wants to learn Japanese from me and can teach me English!

If you are interested, please feel free to contact me at XXXXXXXXXX!

Kind regards,

Yasu

何人からも連絡あり、学校の空き教室や学校近くの喫茶店などで、「1時間英語→1時間日本語」みたいなセッションを週に何回かやっていました。相手も留学生で、こちらも日本語を教えているので、喫茶店のお茶代以外はお金もかかりません。

当時と違い、今やインターネットやEメールが普及していますので、私のように、国際センターに張り紙などせずに、簡単に相手が見つかるかと思います。もしくは、オンライン英会話なども、一時間数百円で出来るような時代ですので、それを使うのもいいかもしれません。

②選択科目受講

学生の場合は、親が高い授業料払って大学に行かせてくれているので、このリソースを使わない手はありません。他大学もそうだと思いますが、慶應の場合、必修科目以外の選択科目というのがあり、外国人先生による英語の授業がありました。

体育会ソッカー部に入るために慶應に入ったので、授業は出席がMustの必修科目以外は出席していませんでしたが、ネイティブ先生による英語の選択科目(週に2回)だけのために、日吉のサッカーグランドから三田キャンパスに通っていました。メリットは、下記です。

◉無料で質の高いリアルな英語をネイティブの大学先生から学べる

駅前留学などは、法外に高い授業料を払う割には、先生の質もいい加減です。しかし、日本のちゃんとした大学で教えられる先生は、英語教育の専門家ですし、日本人の課題も良くわかっています。しかも無料です。利用しない手はありません!

◉英語学習に燃えるLike-mindedな同士が見つかる

今は知りませんが、慶應とは言え、当時の大学は、欧米と違い、勉学しにいくと言うよりは遊びに行っている人が多かった(自戒を込めて)のですが、わざわざ取る必要のない選択科目のネイティブ先生による英語クラスを履修する生徒たちは、英語学習に意識の高い人たちでした。

世界中を周っているバックパッカー

大学院留学を目指している学生

帰国子女

海外キャリア志向

外資系キャリア志向

など、英語学習に高いモチベーションをもって取り組む良質な仲間に出会い、いい刺激を受けました。普段の体育会生活や合コンライフでは、決して会うことのなかった人たちです!

③六本木クラブ活動

上記に述べたインプットやアウトプット以上に、最も楽しかった大学時代の青春の想い出が、六本木クラブ活動です!

当時はディスコ全盛で、多くの日本人は、ジュリアナ東京などに行っていましたが、そういう日本人しかいないような場所を目もくれず、外人に人気のバーやクラブに入り浸り、ひたすら外人と話す&踊るを繰り返しました。

Bar Isn't It?

もうクローズしているようですが、無料で入れる、外人だらけの最初の一軒的な店で、ここで仲良くなった外人と次のクラブに繰り出すという感じでした。

Gaspanic

ここも閉じているかもしれませんが、夜の深い時間に人気の地下クラブ。かなり暗い照明とスモークな感じで、踊りとロマンス(ご想像にお任せします!)にピッタリの場所でした。

Lexington Queen

無料か格安の上記と違い、学生時代の私には高嶺の花的な場所で、夜な夜な通うわけにはいきませんでしたが、当時の東京では、最もキレイな外国人モデルやタレントが集う場所でした。Lex Tokyoと名前を変えて、同じような場所にありますが、当時のハイソな雰囲気と美しい(笑)客層は失われてしまいました。残念(笑)

今思い出しても、最高に楽しい六本木クラブ活動でした。

なぜかというと、趣味と実益を兼ねていたからだと思います。

体育会系なんでダンスなど体動かすの好き外人と英語で話す当時の日本ではレアな機会ラッキーな日はブロンド美女とロマンス(笑)、上記にあげた勉強的な英語と違い気晴らしにもなると、とにかく最高でした。

普段の体育会生活や学生ライフでまず会うことのなかった、そこで出会った外国人、帰国子女、海外留学組の仲良しとは、いまだに繋がっています。

もちろん、大音量、クラブ、踊り、外国人と話すというのが、元々好きなタイプなんでしょうが、英語を話したことのなかったドメドメの私には、今思うと貴重なアウトプットの機会だったのだと思います。

また、夜のクラブ活動得意というのが、その後移り住んだベトナム、シンガポール、シリコンバレー、イギリス、スイスでも、大いに役に立ちました。

多くの外国の場合、ディナーの後は皆でクラブ繰り出して大音量のなか大声で話しながら飲んだり踊ったりが一般的です。日本の場合、学生やビジネスマンが飲みに行く場合、ディナーの後はバーなどで座って語り合うのが一般的ですので、外国のこのクラブカルチャーに馴染めずに、しり込みしてしまう日本人多いです。そうすると、酒飲んで踊りながら仲良くなる機会を失ってしまうので、英語学習を超えて、ビジネス上やネットワーキング上も勿体ないです!

「岡部さん若い!」という人もいるかもしれませんが、インターナショナルな我々の業界や会社ですが、40代や50代は当然のこと、場合によっては60代の人ですら、一緒にクラブで打ち上げとかに普通に来て夜中まで楽しむのが、外国のクラブカルチャーです。

海外で活躍したい人、今週末から、六本木クラブ活動に精を出してみてください(笑)!

次回は、大学受験でのインプットと六本木クラブ活動でのアウトプットなどを経た私が、大学卒業後に移り住んだベトナムにおけるビジネス英語デビュー編をお送りします!

Stay tuned!



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