花の話。(掌編小説)
誰もいない公園の隅っこで、女の子は一本ずつマーガレットの花をちぎっている。すき、きらい…千切っては捨て、ちぎっては捨て…
そこに男の子がやってきた。
「可哀想だと思わないの。…は花だったのに。」
風が強く吹く。女の子はその瞬間に顔を歪めた。いつのまにか白が辺りを埋めつくしている。
「キライだったわ」
女の子が去った後で男の子は足元の花をちぎった。
「スキだったんだけどな。」
彗星です。久しぶりのnoteです。文章も全然書かない今日この頃…。桜も早く見たいですが花占いならとこの花にしました。
可哀想なのは花?それとも…