社会人2年目がオススメする「読書感想文のための本」
社会人2年目。さすがに読書感想文の提出を求められているような学生時代は少し前のことなので忘れてしまいましたが
冬休みの宿題にも、読書感想文ってあるのでしょうか。
あるとすれば、その際に役立てていただけるとありがたいですし
ないとしたら、来年の夏休みの宿題にでも役立てていただけるとありがたいですし
もうこの先読書感想文を書く機会などないというのであれば、それはまた何かに役立てていただけるとありがたいと思います。
今から読めば、冬休みまでは約3ヶ月。
夏休みまでは約1年ありますから、
1日1ページずつ進めても間に合うでしょう。
読み終わるころには内容は忘れてしまうと思いますが。
今回は、社会人2年目が
読書のためのではなく、読書感想文を書くための本を紹介したいと思います。
読書のためのではない、というのは
書きやすさ重視で選んだということですので
「読書感想文がこの世で最もだるい宿題である」
「どうにかして読書感想文を書かない方法をしりたい」
「読書感想文 代筆 無料」
などと思ったり検索している方にぜひ読んでいただきたいです。
今回は、書きやすさのテーマ別に2冊ご紹介したいと思います。
タイトルのパンチ力で選ぶなら
「夏と花火と私の死体」
この本はもうタイトルだけでビブリオバトルに出られるくらいのパンチ力のあるタイトルが一番の魅力なんじゃないかと私は思っています。
乙一さんのデビュー作で、23ページ目ではもう9歳の女の子が死にます。
23ページで、すでに「女の嫉妬」が 死を生んでいるのです。
登場人物が未成年でなければ間違いなく小説ではなく昼ドラ題材となったのではないでしょうか。
タイトルのパンチ力で選ぶと、読書感想文的に何がいいのかというと
まず「その本を手に取ったストーリー」に重きをおくことができます。
読書感想文というのは、「感想文」という名前でありながら
自分がその本を読み始めてから読み終わるまでの短編小説なのだと私は思っているので
本屋で本を手に取るまでの瞬間までをじっくりと書き
本を読んでいる間の自分の心情を丁寧に綴ることで
本の中身の追求を受けずに済みます。
つまり、かなりのななめよみでもポイントさえ押さえていればなんとかなるということなのです。(作者の方にはど失礼極まりありません)
「いい加減読書感想文を書かなければ、と夏休み最後の水曜日にふらりと本屋に立ち寄る。
効きすぎなのではないか、と思うほどの冷たい風になでられながら本棚に詰められている本の背表紙の前を歩いていると
どう考えても異色のコラボなタイトルが僕の視線を奪った。
「僕と花火と私の死体」…」
こんな入り方の読書感想文を書くと
間違いなくクラスの読書感想文をチェックしている担当の先生の視線も釘付けでしょう。
先生によっては「真面目に書きなさい」という言う方もいるかも知れませんが
宿題を出していて、しかもちゃんと本を読んで出して言うのだからこれ以上何を真面目にと言うのだ、と開き直りましょう。
ちなみに、この本の中に冷凍設備倉庫が出てくるので、「効きすぎなのではないかというほどの冷たい風〜」のくだりは
必要不可欠です。ぜひ使いましょう。
自分に重ねられるテーマなのだとしたら
「バッテリー」
これしかありません。
あさのあつこさんの小説です。
テレビで何度もやっていたので、ご存じの方はたくさんいるのではないでしょうか。
野球をやっている人、野球でなくてもスポーツをやっていた人、とにかく何かを頑張った人。
そんな経験がある人なら、この物語を「物語」として受け止められないかもしれません。
自分のアナザーストーリー、友達の話、もしも、あの時…。
自分と重ねられると筆もスルスルと進むのではないでしょうか。
と、ここまでかいて思い出しましたが。
頑張ったけど、頑張ったことが報われなかった。実力の世界を見た人。
そんな人には、私は重松清の「卒業ホームラン」をオススメします。
どちらも、頑張った人、報われた人、報われなかった人。とにかくなにかに打ち込んだ人なら何かを得られるはずです。
もし担任の先生が野球部の顧問であろうものなら、選書のセンスをまず褒められるかもしれません。
ここまで2冊(3冊?)をオススメしました。
誰かの宿題が終わるお手伝いが出来ていたら幸いです。
もし、このnoteを読んで読書感想文が褒められたという方がいらっしゃったら、是非教えてください。
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