地政学⑤補足 アメリカが何故シーパワーなのか 


結論  
ランドパワーであったが西部開拓で
西海岸を手に入れてさらにロシアからアラスカを買収したのでアメリカ大陸に脅威がなくなったためシーパワーに
移行した。

ランドパワーとシーパワーを持っているとおもわれがちだがシーパワーしか持っておらず国家というのはどちらも持つことはできない。

アメリカが何故シーパワーなのか
第1章 独立戦争による独立
第2章 モンロー主義で西部開拓
第3章 アラスカ買収でシーパワーへ移行
第4章 シーパワーランドパワーのルール
第5章 現在のアメリカ

1.独立戦争による独立

アメリカは世界最強のシーパワー国家です。
しかしここまでの道のりというのは大変厳しいものでした。

1600年代にカトリックから逃れるためにピューリタンが新大陸アメリカに移民として上陸してきます。 

イギリスの植民地でしたが重税に苦しみ独立するためにイギリス本国と戦争を起こします。
これが独立戦争なのです。

その後フランスにも援助を貰い独立戦争に勝利し1776年に独立を宣言しました!!

2.モンロー主義で西部開拓

その後西へ西へと領地を広げていきます。 ルイジアナ州を買収しメキシコとの戦争に勝利し西海岸まで領地を広げて行きました。

何故こんな短期間で楽に領地が増えたのかここには現代につながる考えがあるのですがさて考えとは何でしょう。


正解はモンロー主義(孤立主義)です。 

ヨーロッパに干渉しないからヨーロッパもアメリカ大陸に干渉しないでほしいという考えでした。 その結果アメリカは新大陸を独占することができたのです。

3.アラスカ買収でシーパワーへ

これでアメリカ大陸が安泰したと思いきやまだまだ敵がいたのです。

それは『アラスカ』でした。

アラスカはロシアの領土でした。ロシアが南下政策をとればアメリカが危機になることは明白でした。

ここでアメリカは幸運なことが起きます。 

ロシアがクリミア戦争で財政難に陥りアラスカを買ってほしいと頼まれたのです。

アメリカとしてはありがたい話です。 1867年ロシアから4000万ドルで購入します。

これでアメリカ大陸はやっと安泰したのです。

4.シーパワーランドパワーの規則

この頃アメリカワールドシー理論というものが考えられます。 大西洋太平洋を支配したものが世界を制すことができるぞーと言われ始めます。

アメリカ大陸を巨大な島国にしたのでここからシーパワーに力を注いでいきます。ここで注意してほしいのは両立することができないということです。

シーパワーの国家はシーパワーしができないのです。そして移行するのには何十年何百年もの時間が必要になるです。

今日からシーパワーとかランドパワーをしながらシーパワーにしようとかは絶対にできないのです。

その後大西洋はアメリカとイギリスが手を組み抑え太平洋は米西戦争でフィリピンを陥しハワイやグアムを所有して太平洋の権威を高めます。 

そこで邪魔になったのが極東にあった日本です。そして2度目の大戦が起こり太平洋戦争が勃発します。

この時日本を完膚なきまで敗北させアメリカの属国にします。

5.現在のアメリカ

これでアメリカは太平洋大西洋を安泰にしたのですがここで問題が起きます。2度の対戦で弱体化してしまったイギリスと太平洋戦争で日本倒してしまったのでユーラシア大陸の天然の防波堤を壊してしまったのです。

そのためアメリカはユーラシア大陸に介入せざる追えなくなってしまいました。『ドンマイ』

日本にアメリカの基地があるのは今なお防波堤として頑張ってほしいという意味があるのです。ヨーロッパにもNATOがいます。こういった理由がありアメリカは海外に基地がたくさんあるのです。

アメリカの地政学に関してはまた後日話させていただきます。

6.まとめ

アメリカはランドパワーであったがアメリカ大陸の領土を増やしてアメリカ大陸を安泰にしてシーパワーへ移行した。

現在ではユーラシア大陸の端である日本とイギリス西欧に軍隊を置きユーラシア大陸を囲うようにして世界を支配している。

シーパワーでありながらランドパワーを行うことはできない。 そしてランドパワーからシーパワーやシーパワーからランドパワーにするのには何十年もの月日がかかる。

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