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この世にたやすい育児はない

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長男と双子を共働きで育てる生活について雑記しています。 マガジンタイトルは津村記久子さんの小説のタイトルのオマージュしてます。
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#双子育児

【子育て】 かけ声は「双子ですか?」

【子育て】 かけ声は「双子ですか?」

双子ベビーカーでの外出は声をかけられやすい、というのは双子親の共通認識ではないだろうか。

私も例にもれず、散歩に出かけると少なくとも1回は話しかけられる。また、多くのほほえみも向けられる。なんて優しい世界。

子どもが1人のときや、複数の兄弟のときはあまり見られない現象ではないかと思うのだが、その理由は

「双子ですか?」

の問いかけにあるというのが私の仮説だ。

赤ん坊を1人連れた親に、「赤

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【子育て】 取ったのに取られてない、双子たちの不思議なあそび

【子育て】 取ったのに取られてない、双子たちの不思議なあそび

お座りができるようになった双子たちを向かい合って座らせると、仲良く遊んでいるかのようでほほえましい。

しかしよく目を凝らすと、目の前のおもちゃに互いに手を伸ばし、われ先にと戦たかっていた。さらにじっと観察すると、一方が手にしたおもちゃを、他方がその手の中から強奪しているではないか!

壮絶なおもちゃの取り合いを繰り広げているくせに、お互いあっけらかんとしていて、取られたら、たんたんと取り返すとい

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【子育て】 子どもと母親のバウンダリー

【子育て】 子どもと母親のバウンダリー

母乳で育てていた長男は、離乳食がはじまるまでほとんど「わたし」でできている存在という感覚があった。実際、おなかにいるときからずっとわたしから栄養を直接とって育っているからだ。

川上弘美の「なめらかで熱くて甘苦しくて」にも同じような感覚が書かれていて、それを追体験している感じだった。

そのように育てられれば、長男にとって母親がとりわけ慕わしい対象になるのは必然といえる。

一方で、双子たちは生後

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