求人票の作り方-NG求人票の特徴3点と魅力が伝わるポイントまとめ
こんにちは!普段フリーランスで人事をしている「すごい人事(※)」情報局のゆいです!
求人票はある程度のフォーマットが決まっているために他社と差別化することが難しいですよね。
必要項目を埋めているだけでは「他社と何が違うの?」と思われてしまい、結局お給料や福利厚生で比較されてしまって、体力のある企業に負けてしまう…ということになってしまいます。
求職者が採用サイトで最も知りたい情報は「仕事内容」です。
採用サイトと求人票は別物ですが、応募前に読むものとしては同様の意味がありますので、求人票でも「仕事内容」が知りたいと思っていると言えます。
魅力的な求人票は、求職者によって異なりますし、企業によっても何をポイントにするか異なるため、正解がありません。ですが、魅力が伝わらないNG求人票は共通点があります。
今回は、自社の魅力と仕事内容が伝わり応募に繋がる求人票を作るために、気を付けるべきNG求人票を具体例を交えてお伝えしていきます!
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魅力が伝わらない求人票例
求人票をアレンジする前に、職業安定法で決められている求人票の必須項目とNG項目について確認しておきましょう。
基本を確認したところで、私が見たり自分でもやってしまったりしたNG求人票についてお伝えしていきます。
1 求人票に掲載する業務の幅が広すぎる
みなさんはこのような求人票を見て、どのように感じますか?
私だと、
「何でもかんでもやらされるのかな」
「人事担当者が少ないんだろうな」
「一つ一つの業務を追求する時間は無さそう」
と思えます。
何でもかんでも幅広く業務をすること自体は、それを魅力に感じる人もいるのでネガティブな情報ではないのですが、幅広く携わるからこその魅力も同時に伝えないと「やらされる感」が出てしまいます。
「まずは出来ることから始めてもらいたい」というつもりで、配属予定の業務を全部書いてしまうのではなく、どういう経験を持った人に見てもらいたいのかを念頭に置いて業務内容を精査してください。
2 求人票に掲載する給与レンジが広すぎる
給与額も同様に、幅が広すぎる求人票を見かけることがあります。
年収400万円の人と年収800万円の人とでは、任せたい業務が絶対に違いますが、同じ求人票に書いてしまうことで、求職者が業務を想像しにくくなってしまいます。
給与レンジを評価制度に落とし込んだ際、求めるレベルが異なってくると思いますので、例えば、マネージャクラス・リーダークラス・第二新卒クラスという形で求人票を分けて作ってください。あわせて、業務内容や求めるレベル感も求人票ごとに作成してもらいたいです。
3 求人票を読んでもワクワクしない
先ほどの2点を注意して次のような求人票が出来ました。
こちらの求人票を読んで「ぜひ入りたい!楽しそう!」と思えたでしょうか?または、どのような人がこの求人票を読んでワクワクしてくれそうでしょうか?
給与レンジを見る限り、若手クラスを募集しているようです。
新卒採用から始めるということは、恐らく人事業務の経験が浅いor初めての人を想定しているかもしれない…と思いましたが、応募条件は「人事採用の経験者」です。
採用から入り、慣れたら労務の仕事を任せると記載があるので、採用以外の仕事が任せられそうです。ただ、採用業務経験者なのに、わざわざ労務業務をする可能性がある本求人に応募してくるのはなぜでしょうか?労務がやりたければ、社内異動または最初から労務業務を任せてもらえる企業を選べばよいと思います。
…というような形で、応募者のペルソナが不明瞭になっています。
自社が今回の求人で求めているのは、現在どのような企業で、何を担当していて、どういう課題感があるから転職しようとしているのか、というところを明確にした上で、その人の課題感を自社でなら解決できるという書き方にしないと、ワクワクする求人票にはならないと思います。
以上をふまえて、私がワクワクする求人票に作りかえてみます!
新卒はさらに、仕事というもののイメージが曖昧な場合が多いので、自社に入社してどのような経験ができ、どう成長していくことが出来るのか、どのようなスキルを身に付けることができるのかの記載があると魅力的になると思います。
まとめ
NG求人票によく見られる共通点3点をお伝えしてきましたが、全てを通して言えることは「応募者ペルソナが明確になっておらず、求人票を見てどこにワクワクしてもらいたいのか」が不明瞭になっているということです。
求人票は、自社との最初の接点になることが多いです。
まずは「面白そう」と思ってもらえるように求人票を構成していかなければ、数多くある同職種の求人票の中に埋もれてしまいます。
同じ年齢・経験をしてきた人であっても、その人の価値観やキャリア志向によって自社に合う合わないがあることと同様に、同職種であっても魅力を感じる人は異なります。
求人票を作る際は、ぜひ応募者ジャーニーを想像しながら作成してみてください!
次回もお楽しみに!
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