【SEOカンファレンス】Pubcon2024から自社のSEOを考える
はじめに
Pubcon 2024が先日行われたようで、SEOコンサル系企業のyoutubeチャンネルでもレポート動画が上がっていました。
同イベントでは、SEOに関する最新のトレンドや技術、戦略が取り上げられ、参加者は業界の専門家から直接学ぶ機会が提供されます。
今回はミエルカさん動画の中で特に興味を持った箇所を抜粋しつつ、実務であるSEO施策にどのように活かしていくか?考えたいと思います。
バックリンクの有効性
バックリンクとは
外部のサイトから自分のサイトに貼られたリンクのこと。被リンクと同義語。
とある調査結果から分かったこと
とある調査結果から下記が明らかになったとのこと。
この調査からバックリンクが検索結果に及ぼす影響が大きいことが示唆されている。
私が思ったこと
そもそも、外部SEO対策の1つであるバックリンク(被リンク)獲得は非常に時間がかかる取り組みだと思っています。
外部ドメインからバックリンクを1件獲得するのはとても大変で、交渉先が権威性高いドメインの場合は人的工数も重めにかかってきます。
一方で今回の事例からバックリンクが積もれば大きなリターンをもたらしてくれるということも理解できました。
ただ、1,000以上のドメインからバックリンクを獲得するのは確実に長い道のりになるので、SEO担当者はドメインパワー(※)などを定点観測しつつ、施策意義とモチベーションを保ちながら取り組むのが良いのかなと思いました。
※ドメインパワーとは
SEOツールのAhrefsが定めた指標で、Webサイトが持つ被リンクプロフィールの強さを100点までのスケールで表示したもの
1ヶ月でAIに30万記事を書かせた話
上記はbrandwell社の事例
同社はAIを活用してコンテンツを全て書かせるサービスを提供しているとのこと。
同社がカンファレンス内で紹介した事例として1ヶ月でAIに30万記事を書かせて、きちんとページビューを稼いだとのこと。
約20〜30人分の人的リソースがかかる記事作成作業を全てAIに任せてしまっているそう。
ちなみにbrandwell社のサービス特徴を見たところ、AI活用範囲はかなり広い印象です。
私が思ったこと
実際にAIがどんな記事を書いたのか分かりませんが、読み手にとって価値があるコンテンツを短期間で爆増させたということであれば、驚くべき事例だと思います。
現在の生成AIのアウトプットはハルシネーションがあったり、誰かが作ったものの二次流用的な産物だったりとリスクを拭い去ることができない印象です。
そのような中でどうやってユーザーに価値あるコンテンツを短期間で作っていくのか?はその秘訣に興味が湧きます。
サーチ系の生成AI
検索に特化した生成AI(人工知能)といえばGenspark(ジェンスパーク)やPerplexity(パープレキシティ)、Chat GPT Searchなどが話題になっている印象です。
同カンファレンスの中ではBing(Microsoft社の検索エンジン)の生成AIサーチについて紹介されていたそうで、Perplexity等とBingの違いは独自の検索エンジンをもっている点だそう。
つまり、Bingは過去から蓄積されたかなり多くのユーザー行動データを持っていて、左記を加味した高品質の検索結果を返せるのが製品アドバンテージとコメントされていたそう。
私が思ったこと
サーチ系生成AIの誕生はBingだけでなくGoogle Chromeなど検索サービス提供企業にとってリスクとチャンスが混ざった大きな変化点なのかなと想像しました。
最近ではMetaがAI検索エンジン開発に乗り出したというニュースがでており、市場はさらに入り乱れる可能性が高いですね。
上記のような変化が起こる中で、ユーザーの検索体験がどのように変わるのか?が1番気になるところです。
私自身、生成AI系のサーチを使ってみて、従来の検索エンジンより便利だなと感じました。
自然言語でやりとりできるので、検索+分析+創作がまるっと1つのツールでできてしまいます。
短時間で複数のタスクを処理できてしまうので、何かを知りたい・調べたいと思った時は生成AI系サーチを使って作業するのが楽だなと。
中長期で見た時に顧客の検索ニーズのほとんどが生成AIサーチに持っていかれる日もそう遠く無い気がします。
そして、SEO担当者視点では生成AIサーチに対する最適化(Optimizing AI Search Recommendations)も今後重要になってくると想定しています。
つまり、生成AIサーチの回答論拠になるくらい権威性ある強い自社コンテンツを作っていけるかどうかがポイントなのかなと思っています。
SEO領域はまだまだ手探り状態ですが、自社の施策最適化のために勉強を続けたいと思います。