ファジアーノ岡山クロニクル1 「ホーム開幕戦観客動員数ランキング(2009~2021シーズン)」

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1、 前置き

 ファジアーノ岡山が、J2での戦いは、14年目に突入。そうした岡山に関する記録は、色々とありますが、新コラムシリーズのクロニクルでは、そうした公式記録にフォーカスを当てた記事にしていきたいと考えています。

 実は、開幕戦に向けて戦力&戦術プレビューを書いていたのですが、開幕戦の観客動員数が気になり、ランキングを先に調べようと思いました。

 J2でのホーム開幕戦のみとなりますが、Jリーグの公式サイトのデータを参照してまとめました。

 それでは、よろしくお願いいたします。

2、 ホーム開幕戦観客動員数ランキング(2009~2021シーズン)

5位:10,286人:2017(2節vsロアッソ熊本)

 プレーオフ進出したシーズンの翌シーズンという事で、サポーターの期待度も大きかった。しかし、守備の要の岩政 大樹や中盤の司令塔の矢島 慎也、エースの押谷 祐樹が抜けた穴は、想像以上に大きく、厳しい13位に終わった。

4位:10,525人:2009(1節vsヴァンフォーレ甲府)

 J2昇格元年。初のJリーグという事で、多くの観客動員数を記録。最下位に終わり、Jリーグのレベルの高さを痛感したシーズンとなった。当時は、降格制度がなかったので、地に足をつけてチームの基盤を育てていくことができた。そこからJ2のライバルクラブの一部が、今ではJ3でも戦っている。岡山が、クラブ基盤や土壌(地域での活動や、興行としてのサービスの質)の強化ではなく、クラブとしてサッカーへの強化のみに全力を注いでいたら、今の岡山はなかった可能性もあるかもしれない。

3位:10,725人:2010(2節vs横浜FC)

 数シーズンは、日本サッカー界のレジェンドである三浦 知良ことカズの集客効果は凄かった。このシーズンでもそれは例外ではなかった。Jリーグのレジェンドや代表選手を観たい。もしくは、強豪クラブをみたいという層は多かった。そうしたクラブのアウェーのサポーターの観客も多い。特にこのシーズンでなくてもG大阪や名古屋との対戦では盛り上がった。

2位:10.995人:2015(1節vsFC岐阜)

 岩政 大樹や矢島 慎也、加地 亮といった往年の名選手が加入。大きな期待の中で、この開幕戦を迎えた。堅い守備を誇るもやはり、J1は遠く11位に終わった。ただ、確かなチーム基盤ができ、翌シーズンには、プレーオフに進出。松本に劇的勝利するも、一度も勝てた事のなかったC大阪に手堅く戦うも、最後はゴールを決められて惜敗。

1位:12,434人:2020(1節vsツエーゲン金沢)

 有馬ファジ2年目。終盤に勢いがあった有馬ファジへの期待の大きさと、ファジアーノ岡山の地域密着のプロモーションが功を奏し、多くの観客動員を集めた。今後こういった日々が続くと思われたが、コロナで苦しい戦いが続いている。

3、年度別ホーム開幕戦観客動員数(2009~2021シーズン)

シーズン別ホーム開幕戦観客動員数(J2)
2009:10,525人:1節vsヴァンフォーレ甲府)
2010:10,725人(2節vs横浜FC)
2011:8,384人(9節vs大分トリニータ)
2012:6.981人(1節vsカターレ富山)
2013:9,687人(1節vsV・ファーレン長崎)
2014:9,577人(1節vsカターレ富山)
2015:10.995人(1節vsFC岐阜)
2016:9,288人(2節vsジェフユナイテッド千葉)
2017:10,286人(2節vsロアッソ熊本)
2018:9,291人(2節vs栃木SC)
2019:9,256人(1節vs水戸ホーリーホック)
2020:12,434人(1節vsツエーゲン金沢)
2021:5,788人(2節vsツエーゲン金沢)
2022:?人(1節vsヴァンフォーレ甲府)

観客動員数分布
10000人越え:5シーズン
9000人台:5シーズン
9000人未満:3シーズン

ホーム開幕戦の節
1節:7シーズン
2節:5シーズン
9節:1シーズン(震災の影響)

開幕戦対戦クラブ回数一覧
開幕戦対戦クラブ(2回)

カターレ富山、ツエーゲン金沢
開幕戦対戦クラブ(1回)
ヴァンフォーレ甲府、横浜FC、大分トリニータ
V・ファーレン長崎、FC岐阜、ジェフユナイテッド千葉
ロアッソ熊本、栃木SC、水戸ホーリーホック

4、ホーム開幕戦について

 ホーム開幕戦は、やはり特別で、多くの試合で、シーズン平均もしくは、平均以上の観客動員数を記録している。

 2022シーズンでは、久々にCスタでは観客動員数のキャパシティの上限まで動員できる(上限15,479人のため、コロナの上限2万人以下の制限の影響を受けない)ということで、コロナの影響こそ心配されるが、監督や選手、関係者だけではなく、地元メディアやサポーターも熱が籠っており、かつてない昇格に向けての機運の高まっていて、盛り上がっている。

 2021シーズンの岡山のレジェンド。椎名 一馬のファジアーノ岡山への愛の深さが詰まった挨拶に感銘を受けたサポーターが、スタジアムに足を運ぶ方が多いのも、間違いない。

 一万人越えを目標としていると思われるが、来客プレゼントや久々の完全体のファジフーズなどの本来の岡山の良さも充実していている。

 今季は、ここに、選手と監督もかつてない陣容で、開幕を迎える。後に入国できる新外国籍選手が加わる事で、更なる戦力UPが期待できる。イベントやサービスの満足度だけではなく、サッカーの内容でもどれだけ満足できる内容できるかで、今後の集客に繋がる。

 明日の開幕戦には、観客動員数がどうなるのか?また、ファジフーズなどのサービスで、どこまで満足して貰えるのか?サッカーの試合の内容で、どこまで楽しんもらるのか?そして、コロナ渦でも安心安全のサッカー観戦体験ができるのか?その注目のホーム開幕戦は、明日の14時キックオフ。

 最後に、椎名選手の挨拶を一部抜粋して、終えたい。最後まで読んで下さり有難うございました。

椎名選手の名言(一部抜粋)
勝っても負けても1万人。晴でも雨でも1万人。私なりに言い換えさせてもらいます。勝っても負けてもこのスタジアムに来てほしい。晴でも雨でもこのスタジアムに来てほしい。

文章・図=杉野 雅昭
text・picture=Masaaki Sugino

自己紹介
 某ゲームから野球派からサッカー派へと移籍。当時チーム名が、ジェフユナイテッド市原であった現ジェフユナイテッド千葉に興味を持つ。オシム(監督)と阿部 勇樹(選手)を中心にJリーグと代表をチェックしてきた。2008年より地元クラブであるファジアーノ岡山のサポーターデビュー。そこから、多くのファジの試合を見てきた。忘れることのできないエピソードが年々増え、シーズンを重ねる毎に想いは強く深くなり、2021シーズンは、初めて号泣。心からサッカー好きで、戦術の奥深さや、プレーの凄さなど、サッカーの本質での攻防にフォーカスを当てて、客観性と冷静さを意識した文章を投稿している。そのレビューへと突き動かす原動力は、サッカーへの情熱。熱さと冷静さを兼ね備えたフォーカスを今後も目指して、投稿を目指していくことで、サッカーの魅力の発信と、サッカーを通じた交流による、感動の共有と縁の繋がりが、楽しみ。ただ、たまに調子に乗り過ぎて失敗する悪癖もあるので、治したいとは思っている。そんな私ですが、noteやSNS、スタジアム等で、交流できたら嬉しく思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。