1、2021シーズン出場記録(MF登録選手)
シーズン終了時点に公式HPに掲載されている選手のMF登録の選手
2、各選手個別評価(MF登録選手)
背番号・選手名(ポジション):貢献度(高:A~E:低)
出場記録(出場試合数・得点数)
3、MF総評
総合評価:B
最終的なチームの完成度を考えると、A評価でも良いが、持ち味を発揮できた選手が多かった中で、怪我での離脱する選手や、持ち味を発揮できなかった選手。そういった選手も一定数いた。その中で、チームとして中盤が100%機能することで、FWとDFも持ち味を発揮することができる。その部分では、チーム作りに苦労したシーズンと言える。
問題点であった1つとして、中盤の選手がオーバーワークに陥った点である。6喜山 康平や26パウリーニョ、7白井 永地といったCHの選手が、一度は怪我での離脱があった。ハードワークが求められる中盤にあって、休ませるという部分では、工夫が欲しかった。29ユ・ヨンヒョンや28疋田 優人といった若手を、どうベストイレブンとしてメンバーに組み込むかという点では、甘かった。
17関戸 健二の怪我で21シーズンをほぼ満足に戦えなかったのも痛手である。来季は、佐野 航大君が加入するが、その辺りのターンオーバーを含めて、怪我を少なくするための起用ができるかどうか、その中で、勝ち点を積み重ねていく事ができるか。そこが来季への課題となった。
そして、2列目に関しては、収穫と課題があり、難しいシーズンとなった。14上門 知樹が2列目として、高パフォーマンスを魅せる中で、27木村 太哉のドリブルでの存在感。こういった前半戦であったが、得点にどう繋げるかという点では、物足りなかった。14上門 知樹をFWに回す事となったが、その分2列目は手薄となった。
FWの18齊藤 和樹やCHの7白井 永地を2列目で起用することもあったが、守備が良かった一方で、チームの年間としての課題であった得点力という部分では物足りなかった。監督としての1つの策として41徳元 悠平の左SHでの起用。強化部の解答としては、48石毛 秀樹の獲得。2列目としては、これは大きな前進に繋がった。41徳元 悠平は、攻守において、運動量やフリーランを含めた総合力の高さやFWに回った14上門 知樹との連携プレーで、高い位置で、ボール持つことができるようになった。
そして、48石毛 秀樹は、アシストとゴールを生み出す高い技術を発揮し、自己キャリアハイのゴールを更新。J1とJ3を含めた週間ベストゴールも獲得した。FW19ミッチェル・デュークの加入や9イ・ヨンジェの復帰も大きかったが、やはりチームとしての右SHに嵌ったのも大きい。選手同士の相性の良さは、組織の中で噛み合った時には、実力を発揮できる。そう感じたシーズンともなった。
一方で、リザーブに回る事が多くなった27木村 太哉であるが、そのドリブルでの突破力や倒れないフィジカルの強さでのキープ力。これは、上位にも通用し、流れを変えるという点では、代えの利かない選手へと成長した。後は、スタメンとしてもリザーブとしても結果をどう残せるか。既にそういった選手へと立ち位置は、前進した。
来季は、有馬 賢二監督から木山 隆之監督への代わり、中盤も大きく変わるが、怪我をどう少なくしていくのか。そして、2列目の選手が、どれだけ攻撃に貢献できるのか。10番の宮崎 幾笑を、どう活かすかというのも1つのポイントとなる。木山 隆之監督のリスクマネジメントの観点に立った起用と、確かに選手眼による育成と結果の両立ができるかが問われることとなる。
文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino
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