2022ファジアーノ岡山にフォーカス3 「チーム編成進捗分析Part1」
1、 チーム編成進捗図
2、 ゴールキーパー(GK)
進捗度(GK):70%
椎名 一馬の契約が更新されなくなかった衝撃の発表からスタートしたが、金山 隼樹、馬渡 洋樹、ルーキーの谷口 璃成の3人が、来季を戦うことがほぼ決定した。谷口 璃成のレンタルでの武者修行の可能性こそ残されているが、ここまでの岡山の方針を考えると、しっかり育てて行く可能性は高い。
後は、金山 隼樹と正守護神を争う一番手として、梅田 透吾を慰留できるかどうかが、最後の山場。ビルトアップと、セーブ率とポジショニングやキャッチングの安定感を含めて、ファジ史上最高のGKであることに疑いはない。レンタルバックの可能性が一番恐れる所ではあったが、権田 修一が清水への完全移籍が決まったことで、慰留の可能性が高まったと言える。
3、 ディフェンダー(DF)
進捗度(DF):10%
SBの2選手、ルーキーの本山 遥と、SHやWGなどの攻撃的なポジションができる松木 駿之介のレンタルバックでの復帰が決まったのみ。どういった編成になるかは見えてこないポジションである。井上 黎生人へのオファーの動きがある中で、安部 崇士の慰留を含めて、DFラインの情報が少なく、予想のできない状況である。
一方で、田中と増谷といった主軸を担える選手が、契約が満了となった事で、それに代わる選手の獲得の可能性は高い。夏場での補強の可能性や、育成型期限付き移籍での獲得や、無所属での獲得を残す可能性もあるが、新しい選手が来ることで、チームとして上積みできるかどうか。
主軸の慰留を目指していると思うが、3バックの可能性を考慮すると、CB枠を増やしていきたい所ではある。まずは、続報を含めて、今後の動向を見守っていきたい。
4、 ミッドフィルダー(MF)
進捗度(MF):30%
上門 知樹のC大阪への挑戦が決定した。既報通りとはいえ、岡山にとっては、衝撃的なニュースではある。ただ、長い岡山サポは、押谷、仲間、上門という流れという事で、ある程度、冷静に受けとめているサポもいても不思議ではない。同時に、ネクスト上門への期待を持てる強化部への信頼を厚くなってきている面もある。
その路線でのチアゴ・アウベスへのオファーを含めて、川本 梨誉の延長があれば、ネクスト上門 知樹に近い選手でもある。そうした得点源となるMFである石毛 秀樹の慰留を目指していると思うので、その辺りの続報も待ちたい。
一方で、手堅く喜山 康平と関戸 健二といった岡山歴の長い選手としっかり更新し、継続性に関しては、心配ないと言える。ルーキーの2選手である佐野 航大と、田中 雄大の即戦力としての期待も大きく、一年目から結果を残した木村 太哉と疋田 優人、生え抜きの山田 恭也とも更新でき、ベテランから若手まで躍動するサッカーへの期待が持てる中盤の選手が、既に揃いつつある。
5、 フォワード(FW)
進捗度(FW):5%
FWに関しては、ほぼ情報なし。水面下では動いているとは思うが、山本 大貴やブレネー・マルロスに代わる選手の獲得は誰になるのか。そして、何より、ミッチェル・デュークと李 勇載というJ2であれば、スペシャルな両選手の慰留ができるかどうか、MFでも触れたがネクスト上門として期待のかかる川本 梨誉の慰留を含めて、続報が待たれる。
6、 チーム編成進捗分析
進捗度:10%
主軸と言える選手で更新されたのは、喜山 康平のみであるが、岡山愛溢れる選手やルーキーを中心に更新。加入確定もルーキーとJFLで結果を残した松木 駿之介もレンタルバックのみとなっている。主軸の動向や目玉選手の補強を含めて、今後の動向を見守っていく段階。
ただ、各項目でも何度か触れてきたが、主軸流出による不安よりも素直に主軸選手の移籍後の活躍を心より応援できる感情が勝るのは、ファジアーノ岡山の強化部が着実な補強をしっかりしてきたからである。押谷→仲間→上門の2列目の系譜の次は、誰になるのか。チームとして痛手でもあり、サポーターとしても悲しい別れではあるが、次の選手との出会いへの期待という感情を抱けるのは、チームへの信頼の厚さであり、今後もそうあって欲しい。
昇格に向けて、主軸の慰留と、上積みをどれだけできるかによって、昇格に絡めるかどうかに大きな影響が出てくる。まだまだこれからとはいえ、クリスマスプレゼントと言えるポジティブになれる加入情報や更新情報に期待したい。
文章・図=杉野 雅昭
text・picture=Masaaki Sugino
自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。