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2022ファジアーノ岡山にフォーカス1 「2022シーズン補強ポイント」

 全文無料公開。選手の表記は、見易さの観点から省略させていただいていますが、○○(選手)の意識で、全ての選手や監督、読者(サッカーのサポーター)の方々に最大限のリスペクトをもって、文章にさせていただいています。そして、目標としているスタイルは、理に訴えることで、前向きになれる批判。厳しく褒めていくスタイルです。よろしくお願いいたします。

1、 趣旨説明

 残って欲しい選手や、好きな選手からいるからこそ、ファジを応援されているサポーターの方が、一定数おられるという事は理解していて、同時に、このタイミングで、こういったフォーカスを出すのはどうかと感じられる方もいるかと思います。ただ、私としては、選手ファーストで、選手の気持ちを尊重した上で、心からその挑戦を応援したいというスタンス。しかし、心の中では、選手には、岡山に絶対残って欲しいと思っており、岡山に残るという選択を選んでくれると、嬉しい1人でもあり、その逆であれば、頭で理解できていても、辛い1人です。

 ただ、そういった時に、事前にオファーが来る可能性が高いとか、この選手は、どういった評価を受けているのか、出場試合数や、年齢や、プレースタイルで、来季の岡山の中で、どういった立ち位置になりそうなのか?そういった、サッカーの本質的な部分が、事前に理解していれば、ショックが小さくなるというか、覚悟できると思います。いや、この部分は、理解できているよ。発表がないなかで、どうなの?と思うからもしれませんが、事前にこの点について考えることで、移籍によるショックに対しての心の緩和剤として、このフォーカスを読んで頂けたらと、思います

 一方で、こういったのを受け付けないとか、見たくないという方は、ここで、引き返して頂けたらと思います。上記を読んだ上で、来季の岡山が、どういったチーム作りをしていくのかを含めて、そういったのが気になる方は、読んで頂けたらと思います。ただ、客観性を意識して、まとめていますが、あくまで、私の主観のよるところであることも理解して頂けたら幸いです。

2、2021シーズン編成

3、 ストーブリーグ動向予想

推評=推定評価(J3~海外)
=オファーの可能性(低~高)
来構:来季の構想(×~◎)

推定評価:プレーするチームの可能性が高いカテゴリー。
オファーの可能性:オファーが来る可能性が高いか低いかどうか。
来季の構想:今季の出場成績と、伸び代等を考量して、積極的に慰留する可能性。

FW(ストライカータイプ)
19ミッチェル・デューク:推評(J1~海外)オ(高)、来構(◎)
9李 勇載:推評(J2~J1)、オ(高)、来構(◎)
39ブレネー・マルロス:推評(-)、オ(-)、来構(-):契約満了
ハディ・ファイヤット:推評(J3)、オ(低)、来構(△)

FW(万能タイプ)
14上門 知樹:推評(J1)、オ(高)、来構(◎)
20川本 梨誉:推評(J2~J1)、オ(中)、来構(〇)
18齊藤 和樹:推評(J2)、オ(低)、来構(△)
15山本 大貴:推評(-)、オ(-)、来構(-):契約満了

攻撃的MF
48石毛 秀樹:推評(J2~J1)、オ(高)、来構(◎)
41徳元 悠平:推評(J2~J1)、オ(中)、来構(〇)
27木村 太哉:推評(J2~J1)、オ(中)、来構(◎)
17関戸 健二:推評(J2)、オ(低)、来構(〇)
10宮崎 幾笑:推評(J2)、オ(中)、来構(△)
35山田 恭也:推評(J3)、オ(低)、来構(〇)
野口 竜彦:推評(J3)、オ(中)、来構(△)
松木 駿之介:推評(J3)、オ(低)、来構(△)

守備的MF
6喜山 康平:推評(J2)、オ(中)、来構(◎)
7白井 永地:推評(J2)、オ(高)、来構(◎)
※1※26パウリーニョ:推評(J3?~J2)、オ(中)、来構(△?)
28疋田 優人:推評(J2)、オ(中)、来構(〇)
29劉 龍賢:推評(J3)、オ(低)、来構(△)
※1:退団濃厚及び松本が獲得意志という報道有り※

DF(SB)
16河野 諒祐:推評(J2~J1)、オ(中)、来構(◎)
11宮崎 智彦:推評(J2)、オ(中)、来構(〇)
2廣木 雄磨:推評(J3~J2)、オ(中)、来構(△)
24下口 稚葉:推定(J3~J2)、オ(中)、来構(〇)
39増谷 幸祐:推評(-)、オ(-)、来構(-):契約満了
デューク・カルロス(J3~J2)、オ(低)、来構(△)

DF(CB)
5井上 黎生人:推評(J2~J1)、オ(高)、来構(◎)
22安部 崇士:推評(J2~J1)、オ(高)、来構(◎)
4濱田 水輝:推評(J2)、オ(中)、来構(〇)
8田中 裕介:推評(-)、オ(-)、来構(-):契約満了
33阿部 海斗:推評(J3~J2)、オ(中)、来構(△)

GK
31梅田 透吾:推評(J2~J1)、オ(高)、来構(◎)
13金山 隼樹:推評(J2)、オ(中)、来構(〇)
1椎名 和馬:推評(-)、オ(-)、来構(-)契約満了
21馬渡 洋樹:推評(J3~J2)、オ(中)、来構(△)

4、 2022シーズン暫定チームポジション分布

5、 ポジション別補強ポイント

FW補強ポイント

 目標としては、14上門 知樹、19ミッチェル・デューク、9李 勇載の3人の慰留。その上で、20川本 梨誉の延長も考えたい。補強するのであれば、スペシャルな選手の獲得。対戦相手の選手を越える武器がある選手の獲得。ここは、資金面で、無理してでも一芸に秀でた選手の獲得を目指して欲しい。ただ、チームスタイル(戦術)であるハードワークができる、もしくは、理解してくれそうな選手。この部分を、どうクリアしていくのかが、ポイントとなる。

攻撃的MF補強ポイント

 理想は、FWの補強と慰留が巧くいき、14上門 知樹と48石毛 秀樹という終盤のベストの形ができること。ここは、年間通して、動きのあったポジションである中で、固定できた48石毛 秀樹の右SHでの慰留が、最大のポイント。その上で、左SHの固定できる選手の補強を含めて、他のポジションとどうバランスを取っていくのか。41徳元 悠平や27木村 太哉といった主軸と言っても良い選手達の慰留を含めて、総合的に動く必要があるため、判断の難しいポジションでもある。そして、大卒ルーキーの田中 雄大君が、どこまでやれるのかを含めて、どういった選手の獲得を目指すのか、来季の岡山を考える上で、注目していきたいポジション。

守備的MF補強ポイント

 ここは、90分間及び年間通して、フル稼働できる選手の慰留及び獲得を目指したいポジション。6喜山 康平、7白井 永地、26パウリーニョ、17関戸 健二、28疋田 優人と、全ての選手が、怪我をする時期があり、選手によっては、長期離脱するという負担の大きいポジションとなっている。そう考えると、怪我に強い選手の獲得及び、人数を増やしていくというのが、最大の目標となる。その上で、報道のあった26パウリーニョの退団濃厚というのは、その怪我のリスクに向けてのものだと思われるが、やはり中盤から終盤にかけての活躍を考えると、退団となると痛手でもあるのも事実。ルーキーの佐野 航大への期待や、24下口 稚葉の適応に期待したい所だが、最大のテーマとしてある「年間としての守備強度の維持と怪我を少なくする負担の分担」をテーマに、補強も視野に考えたいポジション。

DF(SB)の補強ポイント

 16河野 諒祐と11宮崎 智彦に固定こそ出来たが、チームとして、どういった方向性を出していくのか考えなければならない。やはり、SB全体でみると、アシストやゴールといった得点に絡む部分で、物足りなく感じた。一方で、攻守における安定感やバランスというのは、最終的に素晴らしく、動く必要性は小さい。それでも、圧倒的や違いを出せるという部分で、もう一押しが必要なポジションであるのも事実だが、ルーキーの本山 遥君が、SBでありながら関西大学リーグ最優秀選手を受賞できたことを考えると、期待は大きく、育成と負担分散でのパフォーマンスの向上に留めるのも現実的な判断と言える。それとも、新監督の方針で、積極的に動き、より攻撃的なSBや、より守備的なSBを獲得するのか、3バックや4バックの可能性も視野に、動向を見守りたいポジション。

DF(CB)補強ポイント

 ポジションの性質上、一部の選手の出場試合数が多くてなっており、負担が集中している。2021シーズンも、4人体制でスタートしたが、1人、2人と怪我人が出た時に、複数失点した試合もあった。その時には、有馬監督主導でのチームレベルでの迅速な修正と、新スタイル構築に加えて、的確な補強で、持ち直した。ただ、チームでの守備の安定は、勝利には必要不可欠で、年間通してのリスクを小さくする編成が求められる。フル出場の5井上 黎生人と、22安部 崇士の両選手を慰留した上で、軸として考えつつも休養が可能となる選手層の厚み作ることが、1つの目標となる。強化する場合は、安定感を重視するのか、それとも今季の課題であったセットプレーで得点のできるCBを獲得するのか。攻撃的な選手の補強の進捗具合の兼ね合いを含め、どれだけの選手の獲得に動くのか注目したい。

GK補強ポイント

 一番に考えたいのが、31梅田 透吾の慰留。清水のGK権田 修一が、清水に残れば、他のJ1クラブからのオファーを受けない限りには、岡山に残ってくれる可能性が高い。ただ、プレースタイルと安定感的に、良い条件のオファーが来てもなんら不思議ではなく、覚悟はしておきたい。13金山 隼樹の安定感というのは、やはり頼りになるし、来季もいて欲しい。そして、なんと言っても前半の守護神であるし、GKの競争を含めて、慰留したい。後は、4人体制維持も1つのテーマ。

6、補強優先度

補強優先度
① 主軸のできる限りの慰留。
② 守備的MFを年間通して戦えるポジションにする。
③ 課題である得点力不足を解消できるスペシャルな選手を増やす。
④ SBとCBの得点に絡める力をアップする補強。
⑤ 2列目に左右に軸にできる選手の獲得。

7、2022シーズンに向けて

 有馬 賢二監督が、最高のシーズンの終え方である月間最優秀監督賞を貰ったチーム状態からの2022シーズンに向けてのストーブリーグとなる。まだ、監督が決まっていないが、報道の内容を考えると、ここで決裂すれば、チーム作りに遅れが生じるために、できるだけ早く次期監督が、決定して欲しい。

 その上で、2021シーズンの終盤の勢いや安定感を2022シーズンに持つことが最大のテーマとなる。そう考えると、主軸を残す事が一番良いと感じる一方で、課題と感じる部分や、問題点というのはあるのも事実であるので、そこに対しても動かないといけないのもまた事実。補強への動き、オファーの成否を含めて、手堅い動きが求められる。

 継続と進化のために、チームがどう補強していくのか。補強の流れを含めて、2021シーズン開幕から続いているチームを確実に上積みして来た補強路線を、強化部には継続して貰いたい。同時に、その2021シーズンは、限られた予算の中で、何故これだけ魅力的で強いチームにできたのか。有馬 賢二監督の存在も大きかったと思うが、それだけでないのも、また事実である。

 この辺り、費用対効果という強化部としての評価基準だけではなく、現場サイドである監督や選手への気持ちへも寄り添い、選手や監督の力を最大限生かせる補強というのを2022シーズンに向けても期待したい。チームとして1つとなる重要性の中で、どう結果を出していくのか。そこを最大のテーマとして欲しい。

 そして、松本 健太郎のように、岡山を去る時に、苦しさや悔しさを口にしたくなるファジでの選手生活ではなく、椎名 一馬のように、岡山を去る事になった後でも、応援してもらえるように、しっかり対話していく事で、チーム強化だけに走り過ぎず、人でありプロであるチーム強化のできる補強により、J1に近づけるシーズンへとして欲しい。サッカーの本質の部分だけではなく、チームの結束力を武器に、J1を目指せるチームになれるように、今後もチームの動向を見守っていきたい。

文章・図=杉野 雅昭
text・picture=Masaaki Sugino

自己紹介
 某ゲームから野球派からサッカー派へと移籍。当時チーム名が、ジェフユナイテッド市原であった現ジェフユナイテッド千葉に興味を持つ。オシム(監督)と阿部 勇樹(選手)を中心にJリーグと代表をチェックしてきた。2008年より地元クラブであるファジアーノ岡山のサポーターデビュー。そこから、多くのファジの試合を見てきた。忘れることのできないエピソードが年々増え、シーズンを重ねる毎に想いは強く深くなり、2021シーズンは、初めて号泣。心からサッカー好きで、戦術の奥深さや、プレーの凄さなど、サッカーの本質での攻防にフォーカスを当てて、客観性と冷静さを意識した文章を投稿している。そのレビューへと突き動かす原動力は、サッカーへの情熱。熱さと冷静さを兼ね備えたフォーカスを今後も目指して、投稿を目指していくことで、サッカーの魅力の発信と、サッカーを通じた交流による、感動の共有と縁の繋がりが、楽しみ。

情熱的なレビューの代名詞
2021ファジアーノ岡山にフォーカス46 J2:第42節:ファジアーノ岡山 vs ジェフユナイテッド千葉 「有難う有馬さん、有難う椎名さん、有難うファジ」
は、こちら(同サイト)。
URL:https://note.com/suginote/n/n511a1b501907
URL:https://twitter.com/sugi8823/status/1467877281721102336?s=20

 冷静な部分でのレビューは、まだ胸を張って紹介できるものはない。いつかそういったレビューが出来たら、ここに公開したい。

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自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。