1、クラブ名鑑~大分トリニータ~
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2、注目ポイント
大分は、3バックではなく、今季は4-4-2を採用している。今節は試合はじっくり観ることができていないので、具体的な言及こそ避けたいが、軽く観た中では、DFラインの繋ぎの所で、ボールロストするシーンが見受けられたので、まだ現メンバーでの完成度は、そこまでも高くないかもしれない。
ただ、それでもゴール前まで運んでも無理に攻めることなく、しっかりやり直すということができていた印象なので、岡山としても焦れずにどこに奪いどころを設定するかが、問われることとなる。
ここまでの対戦した多くのクラブのように、ロングパスをすぐ使うことで、セカンドボールを回収して、岡山のターンになるというシーンは限定的になるのではないかと感じています。だからこそ、岡山が前からハイプレスをかけていくことは間違いないですし、そこが鍵となりそうだ。
また、大分としてもいつまでも繋ぐだけで攻めてこない訳ではないので、岡山としては、大分の中盤ではパスの流れに対して遮断や罠を張ることで、前進を阻みつつボール奪取の機会を探る。そこで無理ならしっかり埋めて、中盤にも人数を残して対応していくということになるのではないかと思います。
その分、前からのプレスが嵌らなければ、想像以上に我慢が強いられる試合になるかもしれないですが、実はセーブポイントが、J2で最も高い。これは、恐らく危険なシーンがそれだけ多いということでもあるので、粘り強く戦えばチャンスはあるはずだ。
2失点の岡山は、秋田と横浜FCに続く下から3番目だが、大分は、その岡山の2.5倍であるので、それだけセーブ機会も多い。これはやはり繋ぐためのポジショニングを主に採用しているので、ある程度割り切ってロングパスを蹴るチームに比べて、危険なシーンが生じ易いからではないかと思います。
前からプレスをかける判断をした時に奪える9番 グレイソン選手やデビュー戦で奪えそうなシーンを作れていた11番 太田 龍之介 選手を1トップに置くリレーを念頭に置いておきたいところではないかと感じます。
その上で気になるのは、14番 田部井 涼 選手や19番 岩淵 弘人 選手の状態である。前節の群馬戦では、メンバー外であったが、この試合に出場することができるかどうかは大きなポイントになりそうな予感はある。
44番 仙波 大志 選手や10番 田中 雄大 選手も悪くないが、攻守のバランスの良さを考えると守備でハードワークできて、攻撃でも安定感のある14番 田部井 涼 選手や19番 岩淵 弘人 選手にファーストチョイスとなるのも仕方ない部分がある。
ただ、44番 仙波 大志 選手は、攻撃面で決定的な仕事ができますし、10番 田中 雄大 選手も決定力がある。8番 ガブリエル・シャビエル 選手と組むことで、よりその武器を活かせる可能性も十分あるでしょう。
もしも、自由に選べる状態であれば、その辺りでどの選手を起用していくのかというのは注目したいところでしょう。
3、注目選手
・93番 長沢 駿 選手
何といっても大分のトップスコアラーである93番 長沢 駿 選手には要注意である。192㎝の長身は、やはり脅威ですし、経験豊富で足下もしっかりしている。多くのクラブで結果を残してきたストライカーで得点の決め方をしっている。
岡山も堅守であるが、大分のサッカーであるポゼッションで良い形を作られてノーチャンスで失点も生じうるケースである。個で凄いというよりは組織に非常にマッチしたストライカーだ。組織を抑えることで、93番 長沢 駿 選手の仕事を許さないようにしたい。
・11番 渡邉 新太 選手
そして、もう1人は、新潟と大分で、主軸として活躍してきた11番 渡邉 新太 選手である。プロデビューしたシーズンに二桁得点の10得点、2シーズン目には9アシストを記録するなど、決める力とチャンスメークする力を持っている。
前節の栃木戦でもカットインしてのラストパスやシュートという形を作っていた。大分の攻撃に変化を付けられるアタッカーである。
4、データで大分に注目
こちらで、1位の選手について
センターラインを軸に左サイドから形を作るイメージかもしれませんね。特にボランチの二人は、ビルドアップにおいて欠かせない選手であると感じますね。ここをどう抑えるかが、勝負を分けるポイントとなると思いますので、岡山のサイドに誘導させて中を使わせない守りをどこまでできるか。
流石にプレスで何度も奪えるとは思えませんので、岡山のここまでの守り方が、大分のポゼッションにどこまで対応できるかとても楽しみですね。ピッチを広く使うというよりは、ピッチを上手く繋ぐサッカーだと思いますので、そういった大分の整備されて美しいサッカーを乱すような攻撃や守備ができれば、岡山のペースと言える試合になるのではないかと思います。
5、岡山の戦い方(メンバー予想)
基本的には、大きく変更する可能性はないと思います。個人的には、11番 太田 龍之介 選手のプレーには可能性を感じたので、リーグ戦でもベストメンバーで組む際のメンバーに入れても良いんじゃないかと感じています。
実際は、99番ルカオ 選手、11番 太田 龍之介 選手、10番 田中 雄大 選手がFW枠をかけて争う形かなと感じます。
27番 木村 太哉 選手は、左右のWBもできますし、44番 仙波 大志 選手は、DHもシャドーでもいける。そして、25番 吉尾 虹樹 選手は、DH・シャドー・右WBできるのは大きいですね。その辺りを木山 隆之 監督がどう考えるかですね。
1番 堀田 大暉 選手、5番 柳 育崇 選手(18田上 大地 選手)、15番 本山 遥 選手は、堅いでしょう。
8番 ガブリエル・シャビエル 選手に関しては、9番 グレイソン 選手とのコンビプレーを考えると、コンディションに問題なければ、スタメンでトータルのプレー時間が短くなるとしても、9番 グレイソン 選手が一緒にプレーしてるところがみたいですよね。
どういったメンバーになるかとても楽しみですね。
6、最後に
序盤戦で、順位も現状9位タイかもしれませんが、私の認識としては、チームの歯車が嚙み合えば、昇格争いに絡んでくる力があるというクラブという認識ですから、その大分に対して、岡山がどこまで戦えるかは、とても楽しみです。
そして、何よりクラブ初の5連勝がかかっている。どの試合も同じ気持ちで臨む1試合に変わりないですが、それでも内外に今季は違うということを結果でも示すことで、観客動員にも繋がっていく。そして、それは昨シーズンの千葉の終盤の勢いを作っていくこともできる。
私たちサポーターが増えるきっかけは、勝った試合を観た時が一番多いはずである。だからこそ、そのために全力で応援するし、現地にいけなくても念を送るのだ。ゆえにchallenge1は理に適っている。
結果が伴えば、全ての面で前進できる。毎試合言っていますが、岡山の実力を測る上での試金石となる一戦となるでしょう。
今節も楽しみ試合。アウェイ大分戦は、本日14:00キックオフです。
現地組もダゾーン組も念組もココロヒトツニ!
最後まで読んで下さり有難うございました。
文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino
7、アディショナルタイム(ファジ造語24)