2024ファジアーノ岡山にフォーカス6『 ≫≫次節の岡山の≫ここ≪に注目!!≪≪ 』J2 第2節(A)vsいわきFC戦 プレビュー(岡山編)



1、開幕戦からの1週間~雀躍(じゃくやく)~


 2位スタートであったものの最高のスタートを切る事ができたと言える岡山。その間、私自身も2種のレビューを書いた上で、多くの方のレビューを拝読して、ライブ配信も拝聴して、正直に浮かれてしまっている部分あると言えば、嘘になるぐらい気持ちの良い1週間であった。

 そして、多くの方の作品や意見に触れた事で、一時的にでもサッカーを100%理解して、知識人になったような感覚にも陥るが、残念ながらそれは錯覚で、これから私の書くプレビューは、スギさんレベルしか書けないのだ。これが、現実なのである。

 その私が書いた開幕前のプレビューは、大失敗とも言える部分があったので、理論武装ならぬ、レビュー武装したスギさんが、開幕戦を実際に観た上で、次節のいわき戦で、どこに注目すべきか。簡潔かつ明解な表現を目指してのプレビューとしてまとめた。

 また、岡山編とあるが、いわき編があるかは未定であることを前置きしておきたい。

 それでは、よろしくお願いします。

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2、完勝ポイントに注目~表と裏~


 私の感想と多くの方のレビューなど拝読(拝聴)した上で、岡山の完勝の理由は、大きく分けて、6つあるように感じた。

完勝の理由
①9グレイソン 選手の所に収まった。
②両サイドで主導権を握れた。
③前3枚と左右WBのプレスで栃木の繋ぎを制限できた。
④運動量と予測でセカンドボールを回収できた。
⑤最終ラインからのチャンスメークが効果的であった。
⑥対ロングパスにもしっかり対処できた。

 ではないかと思われます。これだけのポイントで有利に戦うことができれば、流石に開幕戦のような内容で勝てるのも納得であり、私のデータでフォーカスで紹介したようなゴール期待値になるのも納得ではないかと感じます。

 逆を言えば、この6つのポイントで、優位を確保できなかったらどうなるか?これが、そのまま注目ポイントになると思います。1つずつ、そのポイントについて、整理していきたいと思います。


①9グレイソン 選手の所に収まった


 長短のパスを含めて、9グレイソン 選手に収まらなかった時の形を用意できているのか?ここは、注目ポイントではないかと思います。ただ、J2のレベルで、9グレイソン 選手を完封することはなかなか難しいと思いますが、完封ではなくても思う様なポストプレーができたなかった時に、第2プランや第3プランを用意できているかは、注目したいポイントですね。

 例えば、19岩渕 弘人 選手に当てたり、右WBの88柳 貴博 選手をターゲットにするとか。27木村 太哉 選手が、裏に抜け出すとか、どういった選択肢を持っているかというのは、1つのポイントかなと思います。


②両サイドで主導権を握れた


 17末吉 塁 選手や88柳 貴博 選手が、攻撃している時間帯が長かったですが、88柳 貴博 選手が、押し込まれて守備対応するシーンも何回があったように思いますが、そういった守備の回数が多かった時に、岡山として高いライン維持して押し込む時間帯をどれだけ作れて、人数のかけた攻撃ができるのか。

 また、全体を押し上げる術を持っているのか。3-4-3を標榜している通り、「前に前に」というのが、念頭にあるのが、岡山のサッカーである。しかし、あまり想像したくないが、1対1で突破できなかったり、攻撃が失敗した時のカウンターや押し込まれてセカンドボールを回収された時に、チームとして、どれだけ押し返す術を持っているのか。

 この試合では、栃木の状態そのものが、まだまだという部分があったので、二巡目の栃木との対戦でも同じように押し込めるとも限られないし、2節目から、ここから攻防が激しくなって、下手をすれば、押し込まれるという事も考えられる。左右のWBが、左右のWGのような立ち振る舞いとなったが、左右のSBのように押し込まれた時に、そこから反撃に転じる術があるのか、また90分間強度を維持できるかもポイントであると言える。


③前3枚と左右WBのプレスで栃木の繋ぎを制限できた


 嵌ったとまでは言えなくても、自由を許さなかったという点では、試合の優位を決定づけるだけの効果があったとは言える。9グレイソン 選手を軸にシャドーの2人、左右のWB、DHの二人、そしてチームとしてDFラインとの距離感が良かった事で、ある程度、「点」ではなく「面」で抑えることができた時間帯が長かった。

 ただ、当然ながら秋田のようにプレスがかかる前にロングパスというチームや大分のようにビルドアップで回避してくるチームと対戦した時にどこまで回数と強度を繰り返せるか、また、その判断はどうか。

 プレスをかけないという選択肢は、当然ないですし、かけるかけないという選択肢以前に、突破された時に、どれだけの守備強度が後にあるのか。

 この試合では、運動量と予測である程度対応できていたので、単発的にスピードに乗った栃木の選手の仕掛けを許したぐらいで、ある程度抑えることができていた。

 しかしもし、そこで回避されて抜かれるか抜かれないかや、数的不利の時にしっかり前方の選手が戻ってくるまでの時間を稼げるのかであったり、1対1でしっかり防げるのか。そういった部分が、今後の試合で問われてくることとなる。


④運動量と予測でセカンドボールを回収できた


 この試合では、全体的な運動量と予測で圧倒できた試合であったが、岡山のように継続性の下で、岡山以上の運動量と予測での攻めあぐねるという試合が出てくるかもしれない。

 その時に、相手クラブにしっかり走り勝てるのか。また行ったり来たり、攻守での入れ替わりが激しく、局面が複雑になった中で、どれだけ安定感のある守備ができるのか。

 運動量と予測で、抑えられることがベストだが、当然、ここが近代サッカーのベースとしてあり、とんでもない距離を走る選手がいて、プレー強度もとんでもなく高い。J2と言えども、この試合の岡山を大きく上回るチームがいても不思議ではない。

 岡山として、その強度の中で、90分間持続できるかは、問われるかもしれない。


⑤最終ラインからのチャンスメークが効果的であった


 サッカーにおいて、如何にフリーで前を向けるかというのがテーマで、それができた時には、プレーの選択の成功率を高めることができる。

 この試合では、栃木を多くのプレーで圧倒できたことで、前を向いてプレーできる事が多かった。それは、DFラインも例外でなく、比較的余裕を持ってプレーを選択することができた。

 しかし、長いJ2の試合の中では、この試合の栃木のように苦しい時間帯もでてくる。ロングパスという回避策を持っているとしても、強いハイプレスの波が襲って来た時に、しっかり狙いを持ったパスやキープなどの選択をできるかどうか。

 ここは、今後の試合で、問われる試合はきっとでてくるはずである。


⑥対ロングパスにもしっかり対処できた


 完全に競り負けて、裏へ飛び出される。といったシーンは、栃木戦ではなかった。ある程度、収める事があっても前を向かせなかったり、簡単にポストプレーを許さない厳しいマークもしっかりできていた。

 そして、競り負けた時の予測の準備も的確で、隙は見せなかった。この試合の栃木は、2トップであったが、もっと僅差で、より人数をかけたパワープレーのような高さや強さ、速さ、巧さ、運動量、人数がといった感じに、強く出てきた時にしっかり跳ね返せるか。

 栃木の9イスマイラ 選手も本調子でなかったようですし、J2でも9グレイソン 選手以上に、空中戦に強く屈強なFWやパワープレーで上がって来たCBがいても不思議ではない。そういった時に、しっかり対応できるのか。

 幸いにも5柳 育崇という高さが、岡山にあるので、ある程度対応できるかもしれないが、90分間通して、J2で、どこまで戦えるかは、注目である。


・①~⑥への言及を終えて


 岡山が、①~⑥までのポイントで優位に戦えた事が、開幕戦の内容と勝利に繋がった事は間違いないですが、逆を言えば、そこで戦えなかった時の、今季の岡山を知らない。もちろん、ここからの試合でもそこで勝てるのが、理想ですが、次節のいわき戦で、どこまでこの部分で勝負できるか。

 また、新たな武器をいわき戦で見せてくれるのか。期待と不安が入り混じるという事で、ここからの数試合は注目で、勝ち切れない岡山の歴史を払拭する勝ち方ができて、大型連勝の記録も塗り替えるのか。少なくともここに、数試合注目してみて欲しいポイントと言えるでしょう。


3、課題への解答~伸びしろ~


 SNSでは見かけたものの、皆さんのレビューではこの部分でへの言及は見られなかった課題(最も開幕戦で語る事が多く、今回は見送った可能性も高い)についても触れておきたい。

栃木戦の課題
①後半の戦い方
②決定力
③セットプレーの完成度
④中盤のプレー強度

①後半の戦い方


 これは、29齋藤 恵太 選手が入った後の時間帯と、この後に10田中 雄大 選手と99ルカオ 選手の3トップになった時間帯。

 前半の3人と比べて、やはり攻撃時での成功率がぐっと下がった。スタメン選手と違いがどうしても出てきてしまうのは、仕方ない部分とチームとしての完成度もあるかもしれないが、やはりここは、改善すべきポイントに感じた。

 ここは、試合を重ねて行く中で、改善できるポイントであるかどうか。それとも栃木との相性が悪くなかなか攻めきれなかったと捉えていいのか。ここは、数試合を見て判断していくポイントではあるものの、前半が良かっただけに、もう少し巧くできないかというのは、正直感じた。

 99ルカオ 選手が、フィジカルでごり押して、29齋藤 恵太 選手が、スピードで抜け出すとか、10田中 雄大 選手が、混戦の中で、アジリティで抜け出すといった後半の3トップは、なかなかそういった持ち味を出し切れなかった部分もある。

 プレー時間が短かったとはいえ、少なくとも1人は、「これは凄い!」というシーンがあっても良かったが、そういったシーンは残念ながらなかなか作れなかった。

 選手を投入する時間帯やメンバーに変更があるか含めて、注目したいポイントに感じた。


②決定力


 ゴール期待値というデータでも体感的にももっと得点ができても不思議ではなかっただけに、相手の好守もあったとはいえ、27木村 太哉 選手の決定機のシュートを見た時に、生粋のストライカーと比べるとやはり過度の期待は禁物(とは言っても初のハットトリックを密かに期待)であり、チームとして、決定力の高い選手が、フィニッシュの形を作れる関係性の深化は、今後の課題ではないかと感じる。

 19岩渕 弘人 選手の惜しいミドルシュートや17末吉 塁 選手、43鈴木 喜丈 選手が、至近距離からという形こそ作れて、決定機も多く、攻撃で躍動した反面、チームとして誰に一番決めて欲しいという部分も含めて、スタメンや先ほど①の話ではあるが、可能性の話であると思うので、もっと厳選していくというか、突き詰めて行く必要性を少し感じた。

 チームとしての決まった形を持たないとしても、選手が自然とその選手に集まって、得点を量産して貰う様な自然な連携の深化のような部分は、非常に難しい部分ではあるが、少し必要であるように感じた。


③セットプレーの完成度


 この試合の多くのセットプレーの機会があった中で、結局は昨年のセットプレーのメイン選手であった5柳 育崇 選手の1プレーでの1ゴールのみに終わった。惜しいシーンこそあったが、スコアも関係していたり、連携面であったりなど、色々な理由も考えられるが、まだまだ改善の余地があるように感じた。

 この部分は、Xでも指摘を受けたが、まだまだこれから作り込んでいく部分であるように感じた。

 加えて、セットプレーでの守備でもこの試合最大の危険なシーンを作られるなど、まだまだ突き詰める部分は多い。空中戦に強い選手や精度の高いキッカーがいるので、練習でしっかり時間を割いて、対策していきたい部分ではないかと感じるが、まだ開幕戦であり、岡山の貴重な得点源となるだけの武器として欲しい。


④中盤のプレー強度


 14田部井 涼 選手と25藤田 息吹 選手の両選手は、ハードワークできて、攻守で存在感を示す事ができる選手だが、中央をそのまま強さと速さで、突破される場面があった。

 1対1にもならず、いつの間にか、中盤のブロックを突破されていたシーンがあったように記憶している。この後の選手しっかり対応できていたので、課題として指摘されることも少なかったが、ここを簡単に突破されてしまうとミドルシュートや対応を誤った時のFKが危険な位置でという状況に陥ってしまうので、6輪笠 祐士 選手や20井川 空 選手、7竹内 涼 選手などの選択肢も有力な選択肢ではないかと感じる。

 とはいえ、14田部井 涼 選手の攻撃での貢献度や24藤田 息吹 選手の攻守での運動量で支えられるフォローは効いているので、難しい判断となるのではないかとも感じられる。

 この辺りは、対戦相手に応じて、選手を変えたり、疲労度などを考慮して変更するなど、固定せずに戦って行くという選択肢も十分考えられる。


・①~④の言及を終えて


 こうした部分に関する課題への言及は、あまり観る事ができなかった部分なので、いわき戦以降の試合を見る上で、注目して欲しい。


4、注目選手~導火線~


① CB 5番 柳 育崇 選手


 このまま18田上 大地 選手が、スタメンの選手として戦って行くのか。もしそうであったとして、5柳 育崇 選手を同じ起用法で、戦って行くのかというのは、ポイントになるように感じる。

 セットプレーやパワープレーが想定されているとはいえ、やっぱり、フレッシュな状態の5柳 育崇 選手の高さや強さは武器だなと感じた。

 2年間、5柳 育崇 選手を見てきて感じる複雑な心境ではあるものの、同時に形としては、これがベストであるとも感じる。

 だからこそ、そういった厳しい決断の先の5柳 育崇 選手が、いわき戦で、どういったプレーを攻守でみせてくれるのか?

 ウォーミングアップでの振る舞いを含めて、注目の選手である。


② ST 29番 齋藤 恵太 選手


 どこか、持ち味を活かし切れていない感じがどうしてもある選手。このままだと11太田 龍之介 選手や8ガブリエル・シャビエル 選手といった期待のかかる選手に、ポジションを奪われる可能性がある。

 ただ、やっぱり、そのスピードは魅力であるし、そういったシーンを99ルカオ 選手や10田中 雄大 選手の関係性を詰めて行く必要性を感じるので、そこが、どう改善しているのかというのは、非常に気になる。


③ GK 49番 スベンド・ブローダーセン 選手


 ハイボール処理は、安定していたという感想こそ抱けたが、流石に彼の持ち味というのは、まだまだ別にもあることは間違いない。

 チームとしては、出番がない方が良いものの、今季の岡山には49スベンド・ブローダーセン 選手あり!みたいな、プレーを見てみたい気持ちもある。

 流石に、初戦の栃木戦のように45分間触れないということはないと思いますし、ビルドアップやフィード精度を含めて、注目したい。


5、最後に~昇格へ向けて~


 読み終えた時に「これは違うよね?」とか、「私はこう思う。」とかそういった意見があれば、気軽にコメントいただけると嬉しいです。

 まだ時期的に、いわき対策というよりは、岡山の抱える課題。伸びしろ。の部分で、まだまだチームとして変化があるのではないかという点を中心に言及してきた。

 あくまで、私が感じていた部分。特にレビューでは語れなかった部分を中心に今回は、フォーカスを当てて、作成しました。

 流石に、開幕戦以上の内容に期待したいという気持ちと、流石にそんなに甘くないかもしれないという不安が入り混じっているのではないかと感じます。

 今回は、逆説的な部分を開幕戦で良かった所が、いわき戦でできなかったらどうかを中心に語って来た。その時には、また違った岡山の姿をみることができると思いますし、昇格するためには、そういった課題を打ち破って、より高めへの到達を目指し、チームとしても個人としても成長していかなければならないと思います。

 そのためには、開幕戦がベストであったという23シーズンの二の舞だけは避けたい。サポーターとして、できる事は限られるが、1人のサポーターとして、勝利の先にある昇格を信じて、応援したい。

文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


6、アディショナルタイム(ファジ造語24)


『 ≫≫力を出し切る三原則≪≪ 』
「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉から想起した「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目したいですね。

『 ≫≫虹色の右足≪≪ 』
24シーズンがルーキーイヤーとなる24番吉尾 虹樹 選手の右足から放たれるパスやクロス、シュート、プレースキックの全てが、高精度であることをより魅力的に伝えるファジ造語。24吉尾選手の名前の「虹樹」の「虹」があり、「虹色の右足」に相応しい選手であると思います。プロとして経験を積む中で、「虹色の右足」は、大樹のようにチームを支えることができる可能性を秘めていることも間違いないでしょう。

『 ≫≫木山マジック≪≪ 』
固定概念を作らない木山 隆之 監督の自由で大胆な決断により、チームを勝利に導くことができる試合采配や選手起用を指すファジ造語。誰にも思いつかない自由な発想と大体な一手で勝利を手繰り寄せてきた将棋で一時代を築いた羽生 善治先生の一手が「羽生マジック」と呼ばれていたが、そこに由来して、「木山マジック」と命名した。22シーズンは、サポーター間でも浸透した。24シーズンでも聞きたいワードですよね。

『 ≫≫剛よく剛を制す≪≪ 』
「サッカーにおいても剛強なものが、剛強な力によって、無慈悲にも剛強なものを押さえつけてしまうという弱肉強食の世界である」という意味の造語」本来は「柔よく剛を制す=柔軟性のあるものが、そのしなやかさによって、かえって剛強なものを押さえつけることができる」という意味の造語だが、99ルカオ選手のフィジカルが、あまりに凄すぎるので、諺(ことわざ)を弄ることでその強さを表現したファジ造語。

『 ≫≫木山曲線≪≪ 』
将棋の藤井八冠が、AI評価値で、一度リードしたらそのまま最後まで右肩上がりで完勝してしまう強さを表現して「藤井曲線」と言われていました。まさしく、開幕戦の木山ファジの勝ち方のようで、そこを可能にした選手起用やチーム作り、ゲームプランから木山マジックの進化系であり、90分間でほぼ圧倒して勝った時の勝利を表現するファジ造語。

『 ≫≫三本の矢24ve≪≪ 』
以前、ファジ造語として紹介していたが、24シーズンでの三本の矢は、11人で繰り出される隙が無い攻撃(途切れずらい攻撃)の事を指す。木山ファジの特色である選手の個性を引き出すサッカーの下で、3Dアタック×3=「縦×横×高さ」×「速さ・強さ・巧さ」×「パス×ドリブル×シュート」が、その方程式の下で、異次元の破壊力を生み出させる攻撃。まさしく、三本の矢に相応しい攻撃を表現したファジ造語。


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