119＊ごめん、いま猫でいそがしい（クロきび2019）ふうの脅威と、よその子だくさん

2019年6月16日 12:19

暑くなってきた。軽い気持ちで、きびちゃんの頭のてっぺんに風を送る。ふうっと、きびちゃんの頭の毛をなびかせるイメージで息を吐いたのだ。なにすんねん、というきびちゃんからの圧力。クロちゃんにも試す。クロちゃんは、恐ろしいものをみたという目をして逃げていき、隠れた。ここで気づく。私の送風方法は猫が怒ったときの、ふうっという声と同じだったことに。しまったと思いつつ、クロちゃんの名前を最大限に哀れっぽい声で呼ぶ。クロちゃん、とことこ出てくる。

私が通っている美容院のおねえさんの実家の猫が、子猫を七匹産んで六匹ほど無事に育ったという。おかあさん猫は、子猫のときに車庫に居着いて、庭や畑を自由に行き来していたらしく、授乳期が終わったら避妊手術をするとのこと。子猫のもらい手はほぼ決まっていて、実家にも残して、おねえさんもペット可物件に引っ越して飼うかもとのことだった。大変なことである。春と秋に妊娠出産を繰り返したら、恐ろしい勢いで増えてしまう。クロちゃんも、きびちゃんも違う場所の保護センターから一ヶ月違いで、我が家に来てくれたのだが、どちらも最後のひとりだったので、兄弟姉妹はどこかの家で元気に暮らしているはずである。じゃないと困る。

クロちゃんは、ほんのわずかな隙き間から脱出して二階に上がり好き放題して、私が家に帰る頃には何食わぬ顔をして一階のクロきびエリアに戻っている、という頭の良さを発揮しており、わずかな隙き間を脱出するには我がままボディに邪魔されている、きびちゃんは、なにかにつけ、ごろんと横たわる、ぽちゃ猫の特徴が色濃くなっている。そんなこんなで、二階の断捨離に悩む毎日ですよ。