86＊ごめん、いま猫でいそがしい（クロきび）
家に帰ると、クロきびが好き放題した痕跡だらけだった。180cmくらいはある戸棚の上のものが、ごっそりと床に散らかっていた。スコップ、トイレットペーパー、ウエットティッシュといった猫トイレの掃除セット。編みぐるみのクマは私が気に入っていたのに、クロちゃんにも気に入られて、口にくわえて持ち運びされていたのを取りあげたのだけど、ぼろぼろになっていた。あと、洗濯バサミだの、クリップだの、とこまごまとしたものが入った箱もひっくり返っていて、こういうのは誤飲しないように、とまとめてあったので、恐ろしい。
クロちゃんには、こういったチャレンジ精神が燃えあがる日があるらしく、目を離した隙に電子レンジの台から神棚のある食器棚の上、テーブルから冷蔵庫の上、と血気盛んなのだった。きびちゃんは運動能力がやや鈍くさく、じゃらしで遊んでいても、ジャンプしたつもりのようなのに、脚は床についたままだったりするから、想像するにクロちゃんが何かを土台にしてジャンプし、高いところから落としてくれるものを待ちかまえて、楽しく遊んじゃうタイプなんだと思う。猿蟹合戦だと蟹である。
しかし、いちばん驚いたのは、うつわに入った水が四つのうち、ひとつだけピンクだったことだ。色水遊びでもしたようなきれいなピンク。わけがわからない。。しばらく考えて思い当たったのは、じゃらしの羽根が派手なピンクだったので、その染料が溶けたのだろうという推測だが、どうだろう。
つぎつぎと↓ポーズを決めまくるクロちゃん
↑そろそろ、あきてきたクロちゃん
それをみている、きびちゃん↑手元のくねりが猫っぽい
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