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愚詩

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2021年5月の記事一覧

キツツキ

ずっとここに居るのに
キツツキは
遠くへ行ってしまった

いつも僕のそばで
一心不乱に、リズミカルに
木をつついていた。

 飼ったことはないし
 見たこともない

しかしキツツキは
確実に
遠くへ行ってしまった
木屑さえ残さずに。

理由

そこに居ますか?

入ります。
ここ、座りますね。
少し暑いですね。
窓開けますね。
いい風ですね。
風、好きです。(ハート)

 まっさらな部屋に、
 いくつかの目。
何かやりたいけれど、
何もできない人への子守唄を。

あ、
手紙だけ書いてもいいですか?

良い知らせを持ってきました。
きっと喜んでくれると思います。

この詩はこれで終わりです。

地図

20メートルは跳んだ。

跳んでいる時はいつも、
前傾姿勢を意識している。
今日はきりもみも少し入って、
激しい風圧に、衣はビラビラ。

--(全員で)
「おめでとう」
「ありがとう」
「おめでとう」
「ありがとう」
誕生日?はたまた結婚でもしたのだろうか?
よそ行きのブラウンのダブルのスーツは、
少し時代遅れだった。

まだまだ跳んでいる。
グングン小さくなっていく。
飛び方を忘れたソレは。
姿

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夏の雲

左足の親指の側面にイボがある。

痛みは全く無いが、妙に気になる。
気になるので、月に一度程度、自ら剃刀で削っている。
削りすぎると、少し痛い。
皮膚が薄く柔らかくなり、少し赤みがかったところで削るのを止める。
数日後、気がつくとまた固くなっている。

今日もまた、イボを削っている。
深夜のコンビニ店員のように慣れた手つきで、
ちょうどいいところで削るのを終える。

僕は、削り取ったイボのカスと、

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良い詩ができると

良い詩ができると、
とても嬉しい。
干した後の布団みたいな、
暖かい気持ちになって、
他に何も、
いらなくなる。

良い詩ができると、
とても楽しい。
ちっぽけな宇宙が、
全て自分で満たされて、
他に何も、
いらなくなる。

良い詩ができると、
気づくことがある。
この世界の素晴らしいこと、
この世界の美しいこと。
それは精巧な合鍵のように、
私の扉を開けてくれる。

良い詩ができないと、
全部欲

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