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読書日記~「MUSIC MAGAZINE 2015年5月号 特集 シーナ&ロケッツ」編。

 実は「ケースから一掴みの5曲」でシーナ&ロケッツの記事を書いた時、資料として使いたいと思って、部屋の中を漁ったけど見つからなかったのでした。

 結局、別の資料を使って書いたのが、上の記事です。

 鮎川誠さんのロング・インタビューが掲載された雑誌や書籍は他にも持っていましたが、この号には細野晴臣さんや柴山俊之さんのインタビューも掲載されていることを覚えてましたから、近いうちにまた買うしかないなと思っていたのでした。

 今日、たまたま別の書籍を探していたら見つかったので、こうして書いています(別の記事を2000字と1000字書きましたが、どうもしっくりこないと全てボツにしました)。

 鮎川さんと高橋幸宏さんが、サンハウスとサディスティック・ミカ・バンドで共演してから、しばらくしてエルヴィス・コステロのライヴで再会したことについても、以前書いてますね。詳しくは上のリンク先を参照してください。

・「MUSIC MAGAZINE 2015年5月号 特集 シーナ&ロケッツ」

 2015年のこの時期にシーナ&ロケッツが特集されたのは、言うまでもなくシーナさんが亡くなったからなんですよね。。
ライヴにしろ、雑誌のインタビューにしろ、鮎川さんの隣にはいつもシーナさんがいましたし、それが当たり前になってましたから。。

 今井智子さんによる鮎川さんのインタビューではシーナ&ロケッツ結成時のエピソードがとにかく興味深いです。
鮎川さんとシーナさん以外のメンバーが固定されていなかった時期については知識としてはあっても、この号では鮎川さんの言葉で成立過程を知ることができたのは大きいですね。

 RCサクセションに加入する新井田耕造さんや奈良敏博さんが『#1』には参加していたわけですから、そのメンバーのまま活動していたら、RCのみならずEX(映画音楽などで活躍中の梅林茂さん、奈良さん、ドラムスの羽山伸也さんなどによるバンド、松田優作さんとの活動が知られていますね)もあの形にはなっていないわけですから。

 アルファ移籍後の話はやはり細野さんのプロデュース力の高さが伺えますね。
『真空パック』はジャケットも含めて、田舎の中学生の私にも届きましたよ。
ミッキー・カーチスさんとシーナ&ロケッツのアルバム『ピンナップベイビーブルース』ではどちらもいい仕事をしたのですが、案外世間の評価が低くてガッカリするんですよね。
野島健太郎さんとスティーブ・ダグラスもいいサポートしていますし。

 ビクター移籍後は鮎川さんがヴォーカルの『ROKKET SIZE』がとにかく好きですし、このアルバムでの山口州治さんのエンジニアリングもまたすごい、と。

 高垣健さんディレクター、山口州治さんエンジニアの体制がビクター時代の成功した要因でしたね。
山口冨士夫さんと出会って、ライヴに参加してもらった勢いでアルバム『GATHERED』(このアルバムのB面にはムーンライダーズの白井良明さんが参加してます)とライヴ・アルバム『CAPTAIN GUITAR AND BABY ROCK』を発表した時期はかなり充実していたなと個人的に思うわけです。
冨士夫さんが参加できなくなってからも阿久悠さんとの共作など、注目すべき存在でしたが、リズム・セクションのメンバーが流動的になってからはなかなか難しい時期だったかもしれないですね。
でも、そんな時期にもライヴを観に行くと必ず楽しい気持ちになって帰ったということは強調しておきます。

 ライヴ・アルバム『爆音ミックス』はそんな時期を通過した傑作だと思います。

 鳥井賀句さんが書いた「シナロケが変えたこと、シーナが変えたこと」も感動的ですね。様々なエピソードが有機的に絡まった形で紡がれていますから。

 そして、細野晴臣さんと柴山俊之さんのインタビュー。これまた最高なので、探して読んでみてください。

 シーナ&ロケッツは鮎川誠さん、奈良敏博さん、川嶋一秀さんの3人で活動するのがメインで、ゲスト・ヴォーカルにルーシー・ミラーさんを迎えて演奏することもあります。
ルーシーさんはシーナさんではありませんが、そのスピリッツは受け継がれているといくつかの映像を見て思いました。
シーナ&ロケッツ最高!

 明日からまた「隠れ名曲、名演コレクション」をやろうかなと考えています。
例によってまだ何も決まっていませんので、よーく考えます。

 ではまたー。

  

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