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獲物の分け前~堀内久彦「大滝詠一 レコーディング・ダイアリー VOL.2」編。

 毎年、3月21日辺りは大滝詠一さん関連の本やCDが発売されるので、それを優先させる日々だったりするのですが、今年はそうはいかなかったんですねー。
さすがの私でも身内の不幸には勝てません。。
このところは本を読んだり、CDを聴くどころではない日々を過ごしてました。

 正直、今も落ち着いて本を読んだり、音楽を聴いているわけではないのですが。。
本を読んだり、音楽聴いたりするには睡眠時間を削るしかない状態でして、おかげで時々は体調を崩したりもするわけです。
昨日はご心配やご迷惑おかけしました。すみません。。
じゃ行ってみよー。

・堀内久彦「大滝詠一 レコーディング・ダイアリー VOL.2」(リットーミュージック)

 で、何で大滝詠一 この「大滝詠一 レコーディング・ダイアリー VOL.2」を「大滝詠一 レコーディング・ダイアリー VOL.1」より先に取り上げるのか、という説明からしますね。

 この本の「はじめに」という著者の堀内さんによる文章の締めには「(略)本書が規定数に到達することで本シリーズの〈VOL.1〉が実現できます(略)」とありますから、つまりVOL.1より先にVOL.2が発表されたという大滝さんでいえば「福生ストラット」だったり、山口百恵さんでいえば「プレイバック」のような関係なんですねー。
めでたく「大滝詠一 レコーディング・ダイアリー VOL.1」も発売されましたので、近いうちに取り上げる予定です(ちなみに私は同時購入しました)。

 この本は大滝さんのコメントやレコーディング・メンバーなど知りたかったことがかなり細かく書かれています。
『ロング・バケイション』のメンバーについては(大瀧さん以外は)特定できないのではないか?と言われていただけに感動モノです。

 個人的に一番興味深く読んだのは「ビックリハウス音頭」についての部分でした。

 雑誌「ビックリハウス」のアンソロジー本でもこの曲について触れていますね。

 参加メンバーの一人であるあがた森魚さんはこの時期、『永遠の遠国』のレコーディングの一部とそのコンサートを終えた時期で、おそらく『乗物図鑑』の製作前だと思うんですよね。
この時期の『永遠の遠国』にはアーリータイムストリングスバンドやムーンライダーズや細野晴臣さん、大貫妙子さんが参加している時期ではないでしょうか?

 あがたさん、ムーンライダーズにホット・ランディングに大滝詠一さんの名前を並べると、コロムビア時代のナイアガラ・レーベルとムーンライダーズ周辺の顔ぶれがかなり深くつながっていることがわかるのが非常に興味深いところです。

 この本は他にも関係者のコメントや貴重な写真など軽く読んだだけでも印象に残っていることが多いです。 VOL.1も含めて、またじっくりと語りたくなる本ですな。素晴らしい。

  ではまたー。



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