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My Favorite Best Album~THE BRICK'S TONE『BRICK'S SONGS』

 涼しく感じる日が続いた後の暑い日はとんでもなく暑く感じますよね。
こんな暑い日にはイカしたロックン・ロール・バンドを聴くに限ります。それも可能な限りの大きい音で。
じゃ、行ってみよー。

・THE BRICK'S TONE『BRICK'S SONGS』(BST-006/Fujiyama)

 これは篠原太郎さん、古川英俊さん、大槻敏彦さんの三人によるTHE BRICK'S TONEのBMG/air時代の作品を再録音したアルバムです。
彼らはシングル「空っぽのハンプティダンプティ」でメジャーデビューし、シングル「ジェイルバード」、「JACK IN THE BOX」にアルバム『JACK IN THE BOX』、シングル「太陽が死ぬ日まで」、アルバム『THE BRICK'S TONE Ⅱ』をBMGのairレーベルから発売しています。
デビューシングル「空っぽのハンプティダンプティ」について以前記事を書いてます。

 ちなみにairレーベルのスタート当時には山下達郎さんが在籍していたので、山下さんが移籍してからもレーベルが続いていたことは案外知られてなかったりします。

 篠原太郎さんがソロ・アルバム『CRYING YOUTH』と『光と蔭』をメルダックから発売したのは1980年代末期のことでして、『光と蔭』のレコーディング・メンバーで“Bright Buddy's”を結成し、発展する形で篠原太郎&B-JACKSに。
B-JACKSには古川と大槻とキーボーディストの守時龍巳が参加していたんですねー。
ちなみに守時さんは甲本ヒロトさんや水道橋博士の同級生だったとか。博士のツイキャスで時々名前が出てきますが、実は長い間会っていないそうです。。

 篠原太郎&B-JACKSでデビューすることは決まっていたのですが、アクシデントが起こってしまいデビューは中止になってしまいました。
そんなことがあって、守時さんは脱退し、バンドは三人が残りTHE BRICK'S TONEを名乗るようになりました。

 THE BRICK'S TONEは事務所をARB OFFICEに、エンジニアは名エンジニアの山口州治さんと赤波江敦夫さんが担当したわけです。


 現在、airレーベル時代の販売権はソニーミュージック傘下のアリオラ・ジャパンが所有していまして、アーティスト側が望んで再発をライセンス契約で発売するにしてもライセンス・フィーが少しお高めになってしまうということで、なかなか利けないair時代の作品を再録することになったのが、このアルバムということでですね。
このアルバムのエンジニアは篠原さん自身が担当していて、オリジナルより繊細でパワフルな音になっているように思います(機材の進歩なども大きいはずです)。

 air時代のアルバムやシングルには名曲しか入っていないと実感する作品なんですが、もしかしたら在庫がなくなってしまっていて、会場売りもないかもしれませんが、苦労してでも入手するための努力は無駄にならないと断言できますので、是非。

 ではまたー。

 

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