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今日の一枚〜『喫茶ロック〜やさしい朝の唄〜キング編』

 昨日は月イチの専門医さまによる診察がありまして、午後から病院にいました。
検査と診察は割と短時間なんですが、総合病院にありがちな待ち時間がひたすら長い状態でした。
なわけで、昨日は記事を更新できなかったのでした。すみません。
ただ、病院に行く前に百均でCDの収納ケースを購入して、変型ジャケットのCDやオムニバス盤の整理に取り掛かりました。
ライヴの発掘音源もので、好きなアーティストが収録されているもの以外はどうしても取り出しにくい位置に置いてしまってます。

 それらをだりだしやすい位置におけるわけてすから、実はかなり嬉しいことなのでした。
じゃ、行ってみよー。

・『喫茶ロック〜やさしい朝の唄〜キング編』(KICS 897/キング)

 喫茶ロック・シリーズは色々なレコード会社から発売されたオムニバス盤のみならず、単行本まで発売されたり、日比谷野外音楽堂でライヴ・イベントが行なわれたんですよねー。
あれは21世紀に入ったばかりでしたから、もう20年以上経ってしまったことになるんですな。まさに光陰矢の如しです。

 その前にあったソフトロック・ドライヴィン・シリーズよりはもう少しカジュアルなものだった印象があります。
現在のシティポップに連なる流れだとは思いますが、喫茶ロック・シリーズは外資系のCDショップがまだ元気だった頃に個性豊かなスタッフの方々が生み出したと私は解釈しております。違ったらすみません。

 まず、このキング編にはキング・レコードのみならず、ベルウッド・レコードからの作品も収録されていますから、割と知られている楽曲も収録されてますよね。
例えばはっぴいえんど周辺やメンバーのソロ作品、そしてはちみつぱいも含まれますよね。
あと意外なことにサディスティックミカバンド周辺のアーティストもキング・レコードとは縁が深くて、小林啓子さんやBUZZがその代表です。
BUZZの初期のシングル、アルバムともにサディスティックミカバンドのメンバーが参加してますし、高橋信之さんも重要なスタッフでしたから。
このCDにはBUZZの「まちのうた」が収録されてますがが、2in1のCDで聴いたことがあったはずなのに、このCDで聴いてビックリしてしまうくらい感動しちゃったんですねー。
聴いてみてください。

 この曲のギターは高中正義さんじゃなくて、永井充男さんだったかな?そんな時期だと。
ちなみにベースは小原礼さん、ドラムスは高橋幸宏さんのはずです。

 作詞は赤い鳥の後藤悦治郎さん、作曲はメンバーの小出博志さん、編曲は幸宏さんのお兄さんで元フィンガーズの高橋信之さんという顔ぶれです。これはなかなか珍しいかと。

 ほかには伊藤銀次さん在籍のごまのはえ「のぞきからくり」が嬉しいですね。
ギターが伊藤銀次さん、ドラムスが上原ユカリ裕さん、ヴォーカルは現在山下達郎さんの舞台監督をされている末永博嗣さんでした。

  ちなみにこの曲、後に歌詞を変えてココナツバンクでは「無頼横丁」、『ナイアガラトライアングルVOL.1』では伊藤銀次さんが「新・無頼横丁」として発表しています。
個人的にはウルフルズに通じるセンスがあるように思います。

 発掘音源やアルバムとは別ヴァージョン集めたコンピレーションは『ニューロックの夜明け』シリーズもありましたが、その辺にこだわらない選曲は後々に影響を与えたのではないでしょうか?
喫茶ロックの仕掛け人の方々と出会ったことによって、私は音楽イベントを開催するようになったのですが、それはまた別の話。

 喫茶ロック・シリーズには発掘ものだけではなく、リアルタイムで喫茶ロック的な音楽を紹介するオムニバス盤もリリースされているのがまた面白い、と。
とりあえず本日はこの辺で一区切りします。

 ではまたー。


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