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プリンセス・プリンセス/Kissで犯罪(クライム)~隠れ名曲、名演コレクション。

 皆さん、こんにちは。半月ぶりの隠れ名曲、名演コレクションになります。
前回は野田幹子さんのデビュー曲「太陽・神様・少年」でしたね。
プロデューサーはムーンライダーズの岡田徹さん。
Nav Katze~チロリン~野田幹子さんと岡田さんプロデュース作品が続いたので、今回もその勢いに乗って岡田さんがプロデュースしたプリンセス・プリンセスのファースト・ミニ・アルバム『Kissで犯罪(クライム)』のタイトル曲を紹介します。 

・プリンセス・プリンセス「Kissで犯罪(クライム)」
from mini album 『Kissで犯罪(クライム)』(SRCL-3601/ソニーミュージック)

 かつてTDKレコードからデビューしたバンド、赤坂小町が事務所を移籍して、名前をジュリアン・ママと改名し、しばらく活動を続けていました。

 彼女たちはまた事務所を移籍することになり、プロデューサーとなったムーンライダーズの岡田さんから新しい名前として、プリンセス・プリンセスを提案されたのでした。
この時点ではバンド内にソングライターとしての能力を持っている人がいなかったから、歌詞は安全地帯などに歌詞を提供していた松井五郎さんとパール兄弟のサエキけんぞう(当時の表記は本名の佐伯健三でした)さんがほとんどの楽曲で担当、1曲(「やさしい殺意」)のみ麻生圭子さんが作詞しています。

 作曲も同様で岡田さん自身、当時ヤプーズの吉川洋一郎さん、当時PSY・Sの松浦雅也さん、元WITHで作曲家として頭角を表し始めた中崎英也さんとプリンセス・プリンセス(名義)が担当しているんですよねー。

 編曲は岡田さんと安部王子(安部OHJI隆雄)さんに吉川さんが自らの作曲作品(「AB/AC 」)を担当しています。

 これは岡田さんと安部王子さんが組んで仕事をし始めた時期の作品で、多分チロリンの「CHIROLINE」と発売や録音が同期だったはずです。

 作詞は松井五郎さん、作曲は中崎英也さん、編曲は安部王子さんによるこの作品、ポップでキュートな彼女たちの持ち味が出ているように思いますが、彼女たちがやりたかった音楽とは違っていたのでした。。

・「IND's no.7」(IND's)

 彼女たちの志向は雑誌「IND's no.7」のインタビュー(インタビュアーは杉山達さん)によりますと、「次は全曲オリジナルで作りたいですね。もっとロックぽくしたいですね」と奥居香さんが答えています。

 他にも諸々な事情が重なり、この『Kissで犯罪(クライム)』は発売(1986年5月21日)から10年以上後の1996年6月21日までCD化されることなく、長らく幻の作品とされていたのでした。

 このアルバムを発売した後、事務所をシンコーミュージックに移籍し、大ブレイクするのですが、それはまた別の話ですね。

 半月ぶりに「隠れ名曲、名演コレクション」をやってみましたが、プリンセス・プリンセスにあまり興味がなくても、覚えているエピソードが中心だったので、サクサク書けましたね。
明日も「隠れ名曲、名演コレクション」をやる予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

 

 


 

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