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ケースから一掴みの5曲~オフコース編。
昨日取り上げたのはesq Episodeシリーズからの5曲だったので、ここで一丁山下達郎さんを取り上げようかなとも思いましたが、新しいアルバムが近いうちに発売されるということで、その頃に「ケースから一掴みの5曲」が続いていればやることにします。
で、三谷さんとスターダスト・レビューがカヴァーしているアーティストが浮かんだので、そちらにすることにしました。
昨日取り上げたesqの「地球は狭くなりました」とスターダスト・レビューがカヴァーした「水曜日の午後」(→スターダスト・レビューのヴァージョンはなんとアカペラ!)のオリジナル、つまりオフコースを取り上げます。
今回も私のベスト5ではありませんが、大好きな曲を丁寧に選んで、曲順にもこだわったという感じになります。
それではもう少しお付き合いください。
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・オフコース「INVITATION」
from album『JUNKTION』(TOCT-10776/東芝EMI)
割とアルバム『Three and Two』までのオフコースはアルバムの1曲目やライヴのオープニングの曲も鈴木康博さんがやっていたんですよね。
この曲も鈴木さんが書いた曲です。様々なインタビューによると、鈴木さんがオフコースの活動で一番楽しかったのはこの時期だったそうです(ちなみに小田和正さんにとってこの時期は試行錯誤の時期とのことでした)。
この曲が始まる前の部分は、前のアルバム『SONG IS LOVE』のエンディングとつながっているのですが、これは「JUNKTIONのテーマ」と呼ばれているのです。
ご存知でしたか?
![](https://assets.st-note.com/img/1652156320988-S0TKf3lE98.jpg?width=1200)
・ジ・オフ・コース「美しい世界」
from CD『レア』(CT23-5407/東芝EMI)
これはジ・オフ・コース名義で出た2枚目のシングルのB面曲です。
オリジナル・アルバムに未収録ということだけではなく、現行のCDにも未収録なので、今や知る人ぞ知る曲になってしまっているかもしれませんね。
小田和正さんが書いた曲で初めてレコード化された作品なので、なんとかカタログには残してほしいのですが。。
ちなみにこの時期のディレクターは梅垣達志さんなのです。
梅垣さんはCharさんの「気絶するほど悩ましい」の作曲者であり、南佳孝さんのアルバム『SOUTH OF THE BORDER』などにコーラスで参加したり、後にソロ・アルバムを発売する人なのですよね。
オフ・コースの2人にプロになるように動いたのもこの人でした。
この時期、ジ・オフ・コースはオリジナル・メンバーの地主道夫さんが脱退し、ベース担当だった鈴木さんがギターに回って、後輩の小林和夫さんがベースで加入したのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1652158250810-2USfJBJBiS.jpg?width=1200)
・オフコース「思い出を盗んで」
from album『JUNKTION』(TOCT-10776/東芝EMI)
この曲は初期のオフコースには珍しく、シングルのB面の小田和正さん作品です。
隠れ人気曲でもありまして、ミュージシャンだとthe Indigoの市川裕一さんやぱぱぼっくすのたるたにさとしさんがこの曲を好きだと言っていますね。
この曲のライヴ・ヴァージョンを聴くと、当時のオフコースの演奏力と、コーラス・ワークの確かさに圧倒されてしまうのでした。
ちなみにオフコースの正式な表記がオフ・コースから中黒(・)が取れたのが、この『JUNKTION』からでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1652158745206-e5P17hX2eG.jpg?width=1200)
・オフ・コース 「新しい門出」
from album『この道をゆけば オフ・コース・ラウンド2』(TOCT-95032/EMIミュージック・ジャパン)
彼らのファースト・アルバム『僕の贈りもの』はドラムスに矢沢透さんと高橋幸宏さん、ベースに重実博さんが参加した程度で、割と少なめなメンバーで丁寧に作られた印象があります。
このセカンド・アルバムではエントランス(五輪真弓さんのバックバンド)の村上秀一さん、高水健司さん、大村憲司さんを中心にキーボードにトランザムの篠原信彦さん、ベースにはサディスティック・ミカ・バンドの小原礼さん、前作から引き続きの重実博さん、鈴木淳さん、ドラムスにサディスティック・ミカ・バンドの高橋幸宏さん、小津昌彦さんが参加しています。
この次のアルバム、ライヴ・アルバムの『秋ゆく街で オフ・コース・イン・コンサート』はほぼレコーディング・メンバーでの演奏が実現したのでした。
そして、レコーディング・メンバーではありませんが、キーボードには羽田健太郎さん、ベースには森理さんが参加しました。
このアルバムの編曲は基本的にはオフ・コースが担当していて、ストリングスの編曲にはファーストで編曲を担当した青木望さんの手助けを借りてはいますが、オフ・コースの二人が担当していますね。
この曲には村上さん、高水さんに大村さんのエントランスの三人に篠原さんと鈴木康博さんが演奏に参加してます。
1980年前後にもこの曲はライヴで演奏されてますが、オリジナルの録音をよく再現しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1652160469970-5VgoEsXwn9.jpg?width=1200)
・オフコース「のがすなチャンスを(ライヴ・ヴァージョン)」
from album『SELECTION 1973-78』(TOCT-95037/EMIミュージック・ジャパン)
この曲のオリジナル・ヴァージョンが収録されているのは『この道をゆけば』なんですが、このヴァージョンはベスト盤発売のために録音されたライヴ・ヴァージョンです。
『秋ゆく街で』と『LIVE』にも別のライヴ・ヴァージョンが収録されているので、オフコースではヴァージョン違いが一番ある曲ということになりますね。
そういえば、この『SELECTION1973-78』でのヴァージョンで、松尾一彦さんはギターではなく、パーカッションを担当しています。
初めてこのアルバムを聴いた時(まだ小学生!)一番最初に好きになったのがこの曲でして、それから未だにオフコースで一番好きなのはこの曲かもしれません。
オフコースに関わった多くの方々、特に梅垣達志さん、故武藤敏史さんに感謝します。
特に武藤さんに直に話を伺えたのは私にとって財産なのでした。ありがとうございます。
明日、どうなるかは未定です。ケースから一掴みの5曲は面白くなっているので、続けたいと思っていますが。
ではまたー。
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