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ケースから一掴みの5曲~石川セリ編。

 新企画、ケースから一掴みの5曲。なんとなく形になってきたような気がします。気のせいかな?
まず、この企画を立ち上げてから、部屋にあるCDを整理する精度が上がっている自覚があるのがいいんですよねー。

 そんなわけで、昨日はPANTAさん周辺の5曲を選びましたが、何と!隠れ名曲、名演コレクションも1回目が泉谷しげるさんで2回目がPANTA(正確にはPANTA&HAL)さんだったんですよ。
これはいかん!とちょっと反省して、PANTA(中村治雄)さんが頻繁に曲を書いた石川セリさんの5曲を思いつくままに書いてみます。それではもう少しお付き合いください。

・石川セリ「いろ、なつ、ゆめ~彩夏夢」
from CD『ゴールデン・ベスト石川セリシングルス・アンド・モア』(UPCY-9267)

 石川セリさんを最前列で観たことがありまして、あれはかしぶち哲郎さんのライヴでした。
告知なしで飛び入りだったのでは?と思います(それだけ歌詞が飛んでしまっていたような)。その時は「キサラ恋人」を歌ってました。

 今回、選んだのは「キサラ恋人」と同じくかしぶち哲郎さんが作詞・作曲をした「いろ、なつ、ゆめ~彩夏夢」です。
ちなみに編曲は大村憲司さんなんですよね。
セリさんの作品で憲司さんが編曲をしたのはライヴ・アルバム『SERICEOUS NIGHT』やシングル「BOY」(これもかしぶちさんが作詞・作曲をした作品)があげられますね。
この曲でセリさんが「夜のヒットスタジオ」に出演した時(資生堂のCMに使われたので出演した模様)には、どうやらカラオケを使用していました。
あまりにもその時のセリさんが素敵だったので、私の中で好きな曲になっています。

 かしぶちさんもセルフ・カヴァーしてまして、こちらもシングル・カットしてますね。
現在、入手しやすい形だと、ミニ・アルバム『彼女の時』に収録されています。

・樋口康雄「I LOVE YOU(アルバム・ヴァージョン)」
from album『abc Pico first』(UMCK-3501/ユニバーサル・ミュージック)

 この曲はセリさん名義ではないのですが、作詞とコーラスがセリさんですね。
この曲、しっかり生で聴いてます。
「喫茶ロックジャンボリー」という日比谷野音でのイベントでした。
小西康陽さん率いる喫茶ロックスに樋口さんとセリさんが参加する形です。ちなみにギターは花田裕之さん(!)、ベースは小西さん、パーカッションが猫沢エミさんだったのは忘れられません。 

 間奏のピアノ・ソロは樋口さんが弾いていたり、セリさんのコーラスもバッチリだった記憶があります。
でも、レコードの方(特にシングル・ヴァージョン)の方が好きなんですよね。
水谷公生さんによるギター・プレイがとにかく大好きです。ベースは武部秀明さん、ドラムスは田中清司さんですから、風の初期の主要なレコーディング・メンバーと一緒だという。素晴らしいですね。

・石川セリ「フワフワ・WOW・WOW(シングル・ヴァージョン)」
from album『石川セリSERI sings PICO~パセリと野の花+13』(CDSOL-1070/ウルトラ・ヴァイヴ)

 セリさんに樋口さんが書いた曲をコンパイルした最高のCD。このCDが発売されてから20年近く経ってしまっていることにとにかくビックリ。ライナーのセリさんと樋口さんの対談もメチャクチャ面白いです。
ちなみにアルバム『パセリと野の花』は1972年11月発売ですから、何とオリジナル発売から数えると発売50周年になるということですね。これまたビックリです。
『abc』とこの『SERI sings PICO』を聴くと樋口さんの先見性がわかりますね。必聴です。

 現在、この曲のシングル、アルバム・ヴァージョンともに紙ジャケット盤『ときどき私は・・・+5』(BRIDGE 246/ブリッジ)に収録されています。

・石川セリ「Moon Light Surfer(ライヴ・ヴァージョン)」
from album『SERICEOUS NIGHT+4』(BRIDGE 254/ブリッジ)

 このアルバムは先に書いた通りに大村憲司さんが編曲とバンド・マスターをしています。
メンバーはギターが大村憲司さん、ベースが高水健司さん、パーカッションが浜口茂外也さん、キーボードが国吉良一さんと中村哲さん、ドラムスが青山純さん。
コーラスには石川ひろみさん(ソロ活動時の名義はROMY)と小宮康裕さん(元ナイジェル)です。

 かなりの豪華メンバーですな。素晴らしい演奏が展開されています。
そして、この曲にはゲスト・コーラスで井上陽水さん、矢野顕子さん、この曲の作者であるPANTA(中村治雄)さんが参加してます。
陽水さんと矢野さんの声量の凄さがわかる仕上がりですね。
セリさんの歌声で全体的にクールな仕上がりなのですが、この曲だけはかなりホットな仕上がりになっていると思うのです。

 ボーナス・トラックも充実していますから、紙ジャケットでどれか1枚ということならこのアルバムがお勧めです。

・石川セリ「ダンスはうまく踊れない(カラオケ・ヴァージョン)」
from single「Moonlight Surfer/ダンスはうまく踊れない」(PHDL-1004/フィリップス)

 セリさんの代表曲といえば「Moonlight Surfer」かこれになりますね。
両方ともカヴァー作品が多いのが特徴だと思います。
この曲は高樹澪さんがカヴァーしていてスマッシュ・ヒットになっていますし、作者である井上陽水さんもセルフ・カヴァーしていますね。

 ちなみにセリさんのヴァージョンに演奏で参加しているのは、キーボードに矢野顕子さん、スティール・ギターに駒沢裕城さん、アコースティック・ギターに井上陽水さん、ベースに小原礼さん、ドラムスには渡嘉敷祐一さん、パーカッションです浜口茂外也さんにマリンバに榊原徳蔵さんという顔ぶれです。
発売時期が近くて、レコード会社とアレンジャー(矢野誠さん)が一緒ということがあって、あがた森魚さん『君のこと好きなんだ』と共通したメンバーが参加していますね。

 このカラオケ・ヴァージョン(「Moonlight Surfer」と「ダンスはうまく踊れない」)と「気まぐれ」のシングル・ヴァージョンが紙ジャケット盤に収録されていないのは残念です。
他のアルバムには周辺楽曲がかなりの精度で入ってますからなおさら残念に思ってしまいますね。。

 セリさんの録音に関してはかなりCD化されていますので、集めるのはそれほど難しくはないと思います。
LP時代には発表されていない音源も音盤化されましたから、ファンにはかなり嬉しい状況なのではないでしょうか?

 今日、石川セリさんを取り上げたので、明日はなんとなく簡単に決まりそうだなと思ってます。が、それに逆らいたい気分もあるので、お楽しみにということで。

 ではまたー。

 






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