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ケースから一掴みの5曲~1980年代の安部OHJI隆雄編。

 一昨日つまり10月31日はR・O・M・A、nombres、島へ行くボートなどで活動中の安部OHJI隆雄さんの誕生日だったんですよ(これからはOHJIさん表記とします)。
OHJI さんの名前を意識するようになったのは、よくあるパターンでOHJIさんがLive PSY・Sに参加するようになってからなんですが、ふとBoy's CLUBにそんな名前の人がいたなと思い出したのでした。
Boy's CLUBのデビュー曲「港町BOY」がとにかく大好きで、「ミュージック・ステディ」の特集「ポップス宣言」で取り上げられていて胸熱になった高校生の私です。
念のため、当時の雑誌を引っ張り出してみたら大正解。

 なので、OHJIさんと初対面の時「Boy's CLUBのファンでした」と言ってしまいましたね。
OHJIさんはかなり驚いたようで「あれは(清水)信之(さん)のプロデュースなんだよね」と答えてくれた記憶があります。
「よい子の歌謡曲」(雑誌名です、念のため)の清水信之さんインタビュー読んでたので、知ってましたけど、興奮していてその話はしなかったような。。

 ちなみに私が生でOHJIさんを初めて拝見したのは渋谷のTAKE OFF 7での(岡田徹プロデュース・ナイトだったか?とすると1987年)宮原芽映さんのライヴでした。
後にOHJIさんから「その時のギター(鈴木)智文(ここはChibunと読んでください)だった?小倉(博和)くんだった?」と訊かれて、「お2人だけでした」と答えたら、「あー、それは初めてのライヴだ」とのことでしたね。
R・O・M・Aのバンド立ち上げや、村松邦男さんのソロ・アルバム再発の時期だったので、直接会って話したり、mixi(!)で色々と教わったのでした。懐かしい。。
ちなみにその日アンコールで全員出て演奏したのはムーンライダーズ「9月の海はクラゲの海」でした。

 OHJIさんの80年代の仕事の中から私が好きな作品をこの機会に取り上げてみます。そう、ここまでは例によって前置きです。すみません。
じゃ行ってみよー。

・大沢誉志幸「ゴーゴーヘブン」(銀色夏生/大沢誉志幸/安部隆雄)from best album 『TraXX Yoshiyuki Ohsawa Single Collection』(MHCL-1744~45/ソニーミュージック)

 OHJIさんの仕事の中で一番知られているのはこの曲ではないでしょうか?
スージー鈴木さんの「EPICソニーとその時代」でも取り上げられた曲であります。

 大沢さんの作品の編曲は初期は大村雅朗さんが中心で、徐々にホッピー神山さんに移行していき、アルバム『SCRAP STORIES』ではOHJIさんが担当した記憶があります。
この「ゴーゴーヘブン」はアニメ「シティハンター」の主題歌であったので、かなりヒットした印象があったのにOHJIさんが編曲を手掛けたアルバムは一枚だけのはずです。ちょっと残念ですよね。

・野田幹子「エアポート」(野田幹子/安部隆雄/岡田徹) from best album 『MIDI』(SRCL-1969/ソニーミュージック)

 元々は野田幹子さんのセカンド・アルバム『太陽の東、月の西』収録曲です。
プロデュースはムーンライダーズの岡田徹さん。この時期の岡田さんのプロデュース作品にはOHJIさんの姿ありという感じでしたね。
この曲のギターは鈴木智文さん、ベースはOHJIさん、オルガンは岡田さんにトランペットはムーンライダーズの武川雅寛さん。
コーラスは野田さんと楠瀬誠志郎さんという顔ぶれです。

・THE 東南西北「木枯らしの少女-BAD GIRL,But Girl」(神沢礼江/久保田洋司・安部隆雄/安部隆雄) from album 『好奇心』(32DH809/CBSソニー)

 この曲はシングル・カットされた上にドラマ「Wパパにオマケの子」の主題歌として使用されましたから、ご存知の方が多いのではないでしょうか?
以前の記事で書いた通り、キーボードの入船陽介さんと私は生年月日が一緒でして、入船さんによりますと、「安部さんにはお世話になった」そうです。

 OHJIさんと久保田洋司さんは他にも共作していて(「Misty Lola」)、それもいい曲なので、また別の機会に。

・PSY・S 「TOYHOLIC」(あさくらせいら/松浦雅也) from live album 『TWO SPIRITS LIVE PSY・S BEST SELECTION』(SRCL-2449/ソニーレコード)

 作詞のあさくらせいらさんは昨年アルバムを発売して、最近アルバムのリリースライヴが行われたのですが、OHJIさんはバンドマスターとして出演し、ex. PSY・SのCHAKAさんもヴォーカリストとして参加されたのでした(アルバム、ライヴともに。ライヴではこの曲を歌ったとか)。
先ほどの野田さんも参加しましたし、東南の入船さんもライヴ会場を訪れたそうです。
ちなみに私はPSY・Sの日本青年館でのライヴでこの曲を聴いて感動したのでした。まだ20歳の頃の話ですね。。


・チロリン「空を見ている少年少女」(滋田美佳世/安部隆雄) from CD 『CHIROLINE』(25WD-0011/Switch)

 これまたプロデュースは岡田徹さん。
この曲の作詞は元タイツの滋田美佳世さんというのがすごいですね。
ちなみにOHJIさんと一色進さんは当時ほぼ接点がなくて、R・O・M・Aになってから接近したというのが意外でしたね。
2000年を過ぎてから、(出会ってはいないものの)近いところにいた人たちが出会って、色々なことをしていくのを身近で見ることができたのはかなり幸運だったと思います。

 OHJIさんの80年代の作品はまだまだありますし、取り上げるつもりで準備したCDも紹介しきれていませんから、近いうちにまた取り上げたいと考えてますが、まずは皆さまの反応待ちですね。
ひとつよろしくお願いいたします。

 そして、OHJIさん全面協力のあさくらせいらさんのアルバム、絶賛発売中ですから、そちらもよろしくです。

 ではまたー。

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