『発達障害サバイバルガイド』

こんな本を読んだ。

発達障害当事者が書く、発達障害の人に向けたライフハック本だ。
がんばることではなくて、楽をできることを目指しているのが画期的なところ。

そんな、アイディアと実践がジャンル別にたくさん書かれている。

・ 部屋が散らかるなら、所在が決まっていないものを放り込む、なんでもボックスを作る。
・ 皿洗いをためてしまうなら、食洗器を導入する。
・お皿やコップは全て同じ形、大きさのものを買いそろえて、スペースの無駄を防ぐ。


特に印象に残った文はこちら。

「休む」は意志の賜物で、「頑張る」はむしろ惰性なのです。

『発達障害サバイバルガイド』p.253

著者によると、休む判断には非常に強い意志が必要だという。
かつて著者が経営していた会社でも、事業を撤退するか、もう少し頑張るかを決める時に、当事者間では「もう少し頑張る」という結論しか出なかったらしい。

私も仕事がうまくいかず、借金ができて、うつになり体が動かなくなっても、頑張らなければならないと思っていた。
それでますます自分を追い詰めて、
病気が悪化→正常な判断ができず生活がままならない→焦って病気がさらに悪化→お金が無くなる→追いつめられる
という、ものすごい悪循環に陥っていた。

だから、すごく分かる。

今、私はうつで、行動できない時間が多い。
だから、ちょっと回復したときに、家事やら、たまっている用事などを詰め込んで、疲れてまた気力が下がる、ということをやりがちだ。

うつの人じゃなくても、健康のために休むことは第一優先でやった方がいい。正常な判断ができるうち、むしろ疲れる前くらいのタイミングで休むといい。その方が、結果的に一番効率がいい状態で仕事などができるし、疲れにくいしいいことづくめなのだ。

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