「歌うこと」へ憧れたばかりに、傷つきながら救われる矛盾と決別した話
少し前の話になりますが、嬉しいことがありました。先日一人でカラオケに行った際に録った動画を、シェアさせて欲しいと連絡が来たのです。
詳しく言うと、これはJOYSOUND公式の「うたスキ動画」という機能で、歌っている姿や歌声を録ることが出来るんです。その映像を見た方からのメッセージでした。嬉しかったのは、その後も他の曲を聴いてくれる方がいたことです。
そこから、数曲ですが店舗からや会員であれば見れるように設定しました。期限があるものなので、もう残っていないのですが、もしかしたら、ここにも見ていた方がいるかもしれません。そんな奇遇は無いと思いますが。笑
追記)間違えて投稿したので、もうこのまま再投稿しておきます。あくまで自分のために書きました。なんて読みにくいタイトルなんだ。笑
初めての「大好き」は「歌うこと」
私は歌うことが大好きです。
これは小学校の頃から、胸を張って言える「大好き」のひとつです。当時は得意なことだったのかもしれません。成長するにつれ「好き」だけでは、ダメだと言うことに気づき、私は歌手になることをいつの間にか諦めました。
なぜ、いつの間にかというと、そもそも具体的な行動を起こしていないからです。その前に諦めた、が正しいですね。
今年はコロナのため、人前で歌う機会は少なくなりました。それでも、この年齢になっても「この曲を歌って欲しい」や「声が良いよね」と言ってくださる方が多いです。
その良かれと思って飛んでくる褒め言葉が、私の心をチクチクと刺すのはなぜでしょうか。きっと私が後悔をしているからでしょう。
不登校だった頃に見つけた夢
以前の記事で書いたように、私は大学の頃バンド活動をしていました。この時も、やっぱり「音楽」が大好きだったからです。当時は楽器と共に、時にボーカルでも参加していました。
その記事で書き損ねたことがあったので、追記すると、私は幼少期から、10年ほどピアノを習っていました。小さい頃は、鍵盤のトリコだった記憶があります。
当時は「クラシックより今の曲が弾きたい!」という思いや、様々な事情で、レッスンは辞めることとなります。そして、辞めてからも電子ピアノを前にしては、流行りの歌を耳コピして、オリジナルの伴奏を付けて、弾き語りする日々でした。
当時は長い不登校だったので、好きなことをやりたい放題!笑
今だからポジティブに言いますが、当時はずっと暗闇にいる感覚でした。学校から逃げるように、その頃に出来ることをひたすらやっていました。
そして、見つけたのは「歌うこと」よりも「デザインすること」でした。Webサイト制作や、付随するプログラムを触ることにハマっていました。そのまま、広告やメディアに興味を持ち、その道を進むこととなりました。(不登校の脱出のきっかけでもあります)
夢を叶えたのに諦められないこと
デザイナーとして社会人になった現在。ここまでなら「なんだ夢叶えてるじゃん」と終わる話かもしれません。
ですが、この20代後半になって今更ですが「あの頃の自分にオーディションを受ける勇気があれば…」と、素敵な曲に触れるたびに素直に聴けない自分がいることに気づいてしまったのです。
恥ずかしいですが、きっと才能に嫉妬しているのだと思います。同世代や同い年、もはや年の下の方達が活躍するのを、指を咥えてみている感覚に近いです。いや、本当に恥ずかしいこと書いてますね。消そうかな。笑
そんな私は「最後の悪あがき」をした
最初の話題に戻りますが、そんなメッセージ機能から始まった回想への旅。この沸々とした「音楽」への思いは、私をいよいよ具体的に動かします。
初めて「オーディション」に応募したのです。
今は「声」を聴いてもらうための手段が多数あります。歌手になる以外にも、声優さんとして、キャラクターソングを歌う。女優さんやモデルさんをやりながら歌もやる。YouTubeなどのネットで自ら公開する。Vtuberとして活動するなど。他にもいろんな選択肢があり、どれも自分から動けば、どんなに小さな可能性でも、難しいことでも出来ることはあると思います。
ただ、なんにせよ私に足りないのは「年齢」でした。むしろ足りすぎている。時期が過ぎている。プロのレッスンを受けてからでは遅い方です。
だからこそ、今になって「音楽」に対して後悔の念があったのかもしれません。ですが、初めて「オーディションに応募する」という行動をとったことで、自分の心に蹴りをつけることができたのです。
「最初で最後だと思いながら歌ったものが、だめだった。」これが結果だと受け止めます。
昔の憧れと今の後悔にさようなら
人生は非可逆です。戻れません。
もちろん、これから追い続けるという選択肢もあるとは思います。
でも私は、歳をとったなりにできることを、これからも行動して生きていきたい。だから、新たな夢を持つ代わりに、昔の憧れとは、きっぱりさようならします。
それでも変わらず「音楽」が大好きなので、これからはまた、素直なファンの一人として聴き続けることでしょう。そうでありたいと、願っています。だからそうします。「大好き」って本当は、一番の縛りかもしれない。
今年も今まで通り、いろんなライブに行く予定だったのが突然全て無くなり、カラオケも自由に行きづらくなり、帰省もできない東京の片隅から。
ちょっとした「音楽」への嘆きと後悔、決意と感謝の念をお送りしました。ここまで読んでくれた方は変わり者です。いつも読んでる方はもっと変わり者です。でも本当に嬉しいです。ありがとうございました!
では、また!